今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、GRアクアの続きです。
トヨタ純正の大型のディスプレイオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付と、前後のドアの防振を行いました。
セメントコーティングを乾燥させている間に、前後のドアの外板裏へのベーシック防振の施工を行いました。
ベーシックパッケージにベーシック防振を加えるとWパッケージと呼んでいて、そこにセメントコーティングを加えてフロント2層の防振になるとトリプルパッケージと呼んでいるので、このGRアクア前後2層の防振なので、5thパッケージとでも呼びましょうか、最近防振で車全体を静かにされる方が増えています。
見た目はツイーターがダッシュに乗るだけの違いのベーシックパッケージも、実はディスプレイオーディオからダイレクトに音信号を取り出して、構成のケーブルを引いているので、今回はこんなにダッシュボード周りを分解しました。
純正ケーブルの末端から音を取るトレードインスピーカーと違って、この手間も高音質を再生させるのに必要な部分です。
グローブボックス下に比重が高くて厚いMDF板を敷いて、その上に4ピース構成のピュアコンを取り付けていて、この板の材質も音質に関係あるので、コストの高い板を使用しています。
純白のボビンにピンクのラベルの後付けコイルは井川が空のボビンに一から手巻きした物で、現在はブラックボックスの中のコイルも井川が一から手巻きしており、過去に販売していた物よりも高音質になっています。
実は材料の高騰で徐々にピュアコンの価格が高くなっていて、材料の値上げ分をお客様に負担して頂くのは申し訳ないので、自分の手作業部分を増やして音質を上げて行き、それで実質的に値上げを感じないか、機械巻には出せない音の領域なので、逆に喜ばれている様です。
ただし4ピースを作る時間は倍ぐらいはかかっていますが。
全ての結線が終わって音が鳴る様になると、ディスプレイオーディオのパネル操作と、ピュアコンの値合わせで音を追い込んで行きます。
最初に車速対応ボリュームがオフの状態になっていたので、一番音が滑らかに仕上げられます。
この年式のヤリスはスピーカーグリルの形状が特殊で、ちょっとセッティングには苦労します。
更に今回はツイーターはJBLの508GTIの物を使用して、ピュアコンの値はいつもとは違うので・・
あーれもない、こーでもないと、何度もブラックボックスとコイルを交換して音を生音・生声に近くなる様に合わせました。
最終的にバス・ミッド・トレブルの3トーンは全てセンターで音がまとまって、クセが少なく仕上がったので安心しました。
前後ドアのスピーカーは純正をそのまま使用して、その分防振やツイーターのグレードにコストを使って、シンプルながら生音に近くて、走行音も静かになった特別なGRアクアに仕上がりました。
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Posted at
2025/02/21 10:11:55