今日ご紹介する1台は現在の宇部店の作業から、ホンダのNボックス・カスタムの続きです。
フロント・リアスライドドア・リアサイドの合計6枚のセメントコーティングの作業を行っていて、青白いコーディオング剤が乾燥と共に茶色を帯びてきています。
完全に乾燥して茶色になったら、スライド部分に付いていた吸音フェルトを元に戻して、フェルトだけでは防ぎ切れなかった騒音の進入を防いで、更に断熱性もアップします。
内張りを組み付ける前にフロントドアとリアサイドのベーシック防振を行って、まずフロントドアの響きの中心と周波数を調べて、どこに何の材質を貼るかマーキングします。
貼り付け後の写真がこれで、運が悪く貼った材質がほぼ見えていません。
そこで貼った位置に全て赤丸を付けると、確かに8カ所貼ってあります。
この年式のNボックスのドアは複雑な形状で、場所による響きの違いがかなりあるので、ベーシック防振の共振点の違う材質の貼り合わせが特に有効です。
次にリアサイドの外板裏の響きを確かめて、貼る材質をマーキングして・・
貼って行くとこちらはほぼ全て見える状態ですね。
作業は再びフロントドアに戻り、サービスホールと呼ばれる穴の部分を金属シートで塞ぐ防振を行います。
ブチルゴムなどを含まない全て金属のシートを使うので、強度を上げるために部分的に重ね貼りを行っていて、外側の切り口や重ね貼りした部分の切り口を全てシリコンでコーキングして、将来湿気で剥がれが起こらない様にしています。
金属価格は高騰しているので、金属シートのみを使うのはコスト高になりますが、ゴムや樹脂部分が多く含まれるシートでは低音の量は出ても鈍い音となり、小気味良いサウンドにはならないので、あえて金属シートの表面をラミネート加工した物を使用しています。
作業は終盤に入って来て、次には完成となる予定ですが、これより先は『その3』でお届け致します。
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Posted at
2025/03/05 10:45:49