今日ご紹介する1台は、先週の福岡店の作業から、ホンダのNボックスカスタムです。
ホンダ純正のギャザーズのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付を行いました。
ベーシックパッケージはダッシュにツイーターが載って、グローブボックス下にピュアコンを仕込んだだけの作業に思われがちですが、実は車両アンプが別に付いている車両以外ではナビオーディオ一度取り外して音信号を取り出しています。
トレードインスピーカーでは純正配線の末端から音信号を取り出しているのを、ベーシックパッケージでは信号の根元から太くて純度の高いピュアディオブランドのPSTケーブルで音を取り出しているので、この部分の手間とコストも他よりも高音質になる根源です。
グローブボックス下まで引いた信号は、ピュアコンのブラックボックスとコイルを通して音を適正化して、純正のドアスピーカー用の配線にはフルレンジタイプのPSTケーブルで送って、ツイーターには高音域専用の赤みがかったPSTケーブルで送っています。
純白のボビンにピンクのラベルのコイルは井川が一から手巻きして音が良いと好評だったので、今はブラックボックスの内部のコイルも空のボビンに一から手巻きして高音質化を図っています。
これは福岡店でブラックボックス用のコイルを巻いているところですが、実はこのコイルに使っている銅線は、何と9メートルの物を一から時間をかけて巻き上げています。
9メートルを集中力を切らさずに巻くのは至難の業で、機械巻の様に同じ方向にただ巻くのではなく、少しでも巻きムラが出来たら10周20周と原因の部分までほどいて行って、そこからもう一度巻き変えてを繰り返すので、結果として機械巻では表現出来ない音で音楽を再生出来る様になります。
そして音の輪郭を決めるツイーターは純正がすぐ横から指向性が逸れた状態で聴いていたのを・・
ダッシュの端から外に拡散するタイプのドーム構造のピュアディオブランドのATX-25ツイーターを使って、より生音・生声になる様に再生させています。
ベーシックパッケージなので純正のドアスピーカーはそのまま使用して、かったるいこもった感じのスピーカーも、ピュアコンを通す事によってこもっている音域はカットして、それ以外の音域はインピーダンスをコントロールして重みのあるサウンドに変えています。
全ての結線が終わって音が鳴ると、ピュアコンとナビのパネルで音を合わせて行きます。
ピュアコンは自社のデモカーと同じ年式なので値は直ぐに決まって、ナビの中身はダイアトーン製だったので、音を強調する機能は極力使わず、バス・ミッド・トレブルの3トーンと、20バンドのイコライザーの両方を駆使して全ての音域のレベルを合わせました。
仕上がりで特に他と違う部分がボーカル音域の正確さで、これまで数十人のボーカリストの生声をラジオ番組の制作を通じて聞いているので、本人の声を知って調整するのか、想像の中で調整するかでは結果が全く違ってきます。
現在のベーシックパッケージはピュアコンで使用するコイルが4個全て一から手巻きを使用していて、ボーカリストの生の声を知っているからこそ、手巻きのコイルで後もう少しで表現出来なかった部分を表現したいという思いで、空のボビンに一から手巻きしています。
ブログ一覧 |
カーオーディオについて | イベント・キャンペーン
Posted at
2025/03/16 10:06:16