今日ご紹介する1台は現在の宇部店の作業から、ホンダの新型フリードです。
ギャザーズの純正ディスプレイオーディオが装着された状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの作業を行っています。
まずはドアの内張を外して防振作業に入り、16センチのドアスピーカーはホンダ共通の使い慣れたいつものユニットです。
防水シートを一時的に取り外して、何も貼ってない外板裏を指ではじいて、響きの中心と響きの周波数を探ります。
どこにどの材質を貼るかをマーキングして、4種類の共振点の違う防振材を貼り合わせます。
ゴールドの防振メタルと、黒くて丸いマットと、黒くて四角いマットと、5ドットと呼んでいるシルバーの四角のマットは、フルに使う場合と6対4にカットして貼る場合があるので、シルバーだけで大きさが3種類有り、結果的に6種類の防振材を貼り合わせていて、今回は上手く全ての種類の防振材が写りました。
この複雑な組み合わせが防振材を多く使わない割に高い防振効果が得られて、何よりも小気味良いスカッとした響きで音楽が聴けるのが一番のメリットです。
内張りの裏にはセメントコーティングの施工を行って、遠赤外線ヒーターを1枚当たり2台使用して半日ちょっとで乾燥させました。
ダッシュにはJBLのP560Cのツイーターを取り付けて、ドアの16センチと合わせて中級クラスの2WAYスピーカー的な鳴らし方にします。
ダッシュにカバーがしてあるために高音域をある程度吸音していて、それを加味してピュアコンやイコライザーの調整を行います。
マットの影響で高音が吸収されているので、最初は高音を広範囲に上げていたのですが、ちょっと音が荒く聴こえるので、逆に低音域の方を絞って相対的に高音域をアップさせました。
ピュアコンは高音のレンジを広めにして、ドアからの上限周波数を決めるコイルは巻き数少なめに設定して、市販の2WAYスピーカーのパッシブネットワークでは決して出来ない音調整を行っています。
音調整の最後は自分がこれまで多くのボーカリストに会って生の声を知っている方の音源を使用して合わせて、最後に三味線の上妻宏光さんと尺八の藤原道山さんの演奏でギリギリまで荒くなくてストレートな音になる様に合わせて行きます。
ただまだ音調整を行っている途中なので、イコライザーのパターンは最終とは違うと思いますが、これまでダッシュにカーペットが付いているお車も何台か入庫していて、その条件で最高の音表現が出来る様にセッティングを詰めて、サウンドには満足して頂いています。
追伸
6時前にお客様が来店されて、音を聴いてクオリティーの高さに驚いて頂いて、納得して頂いたのでピュアコンの部分を閉じました。
来店される直前まで音を詰めていた甲斐がありました!
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Posted at
2025/04/23 16:37:40