今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の作業から、トヨタの60系のプリウスです。
トヨタ純正のディスプレイオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工のWパッケージの作業を行いました。
プリウスは他の車種よりも若干パッケージ価格が高くなっていて、その理由は普通はダッシュのグリル内に付いているツイーターを鳴らなくして、代わりにスタンドを使ったツイーターをグリルの端に取り付けるのが、グリル内が中高音を鳴らすスコーカーとなっているので、ここをピュアコンで中音と高音を分離させて、ガラスの反射でイメージが変わりやすい高音のみを後付けのツイーターで鳴らして、スコーカーで中音のみを鳴らして、ドアスピーカーで低音を鳴らすフロント3WAY構成となるためパーツ点数が増えるからです。
今回のツイーターはJBLのP560Cの物です。
スコーカーに低音が入らない様にするパーツはノーマルだととても小さな物で、後付けで上質な大型のパーツに交換しているので、中音域もノーマルよりは透明感が出ます。
グローブボックス下のピュアコンでもスコーカー音域の上の方を出なくして、オプションのSSFを加えた6ピース構成とスコーカー裏のパーツの8個ででフロントの6個のスピーカーの音域幅とインピーダンスと大まかなレベルを調整しています。
次にドアの内張りとインナーパネルを一度外して、小さな工場装着の防振マットが貼ってある外板裏を指ではじいて、響きの中心と周波数を確認してからどこにどの材質を貼るかをマーキングしていきます。
マーキングの位置に4種類の共振点の違う材質を貼り合わせて、低い響きの場所には低い周波数を主に減衰させる材質を貼り、高い周波数の響きの場所には高い周波数を主に減衰させる材質を貼って、ドア全体の響きがスムーズに収まり、鈍い響きが残らない心地良いサウンドで音楽が聴けるドアに改善します。
インナーパネルと内張りを組み付けたら見た目は同じですが、ドアの残響が大幅に減った音の良いドアに変わっています。
全ての結線とドアの組み立てが終わって音が鳴る様になったら、あれこれと音源を変えながらバス・ミッド・トレブルの3トーンを音源ごとに変えて調整しました。
トレードインの2WAYスピーカーに比べるとツイーターの能力が高くて純正スコーカーを改善して中音域も濃くて、スケール感のある3WAYシステムにプリウスは生まれ変わって納車されました。
この純正スコーカーを活かした30系プリウス以降のフロント3WAY化は、仕上がりの音からすると、かなりお得なパッケージとなっています。
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Posted at
2025/07/07 09:48:23