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ピュアディオいがわのブログ一覧

2025年10月16日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第37話


不定期シリーズの続・お客様の質問にお答えしてはトータルで37回目の今月で2回目の書き込みとなります。


最近福岡店にいる時は店頭でピュアコンのブラックボックス用のコイル巻きをしている事が多く、宇部店では後ろにコイルを巻くためのスペースがありますが、福岡店はハンダ付けをするスペースはあってもコイルを床に広げるほどのスペースが無く、仕方なく店頭の隅の方で純白のボビンに巻いています。

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そのためこれまで何人ものお客様にその姿を見られて、「本当に一から巻いているんですね!」とか、機械巻してある物をわざわざほどいて巻き替えているんですね!」と驚かれています。

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右の少しクーリーム色のコイルがメーカー製の機械巻した物で、それを全てほどいて左の特別注文の純白のボビンに巻き替えています。

「そんな手間のかかる事をして、本当に音が良くなるのですか?」と良く聞かれますが、機械巻のコイルから手巻きのコイルに替えた方は不思議と音が良くなったというのを実感されているのも事実です。


そこで今日は何故音が良くなるかという部分を箇条書きして分かりやすく解説したいと思います。


1  インダクタンスが大きいい機械巻されたコイルは中心部の径が大きいため、車から発せられる   
   電磁波の影響を受ける事が多く、知らない間に音が濁ってしまっている。

2  内径の小さい市販のコイルで電磁波の進入を防ぐと一定以上こいるのインダクタンスが上が 
   らず、ツイーターの周波数レンジを広げようとするとコンデンサ側の値を大きくしないといけなく   
   て、どうしてもインピーダンスが低くなって、必要以上に鋭い音になってしまう。

3  銅線を巻いているボビンは市販の物は固くて、信号を流した時に出る微弱振動が跳ね返され  
   て音にストレスを与える。
   少し柔らかい材質で振動を外に逃がして、ストレスの無い滑らかな音にする。

4  機械巻は同じ方向にしか銅線を巻かないが、手作業ではムラが出たら巻き戻して更にもう一  
   度巻き返して、たまに途中で止めて型を付けてから次の周回を巻く様にしているので、機械巻  
   には出来ない締め付けが可能になり、結果として銅線の長さの割に高いインダクタンス値を得 
   る事が出来て、更に同時に抵抗値を下げる事が出来る。


とこの様な理由が手巻きコイルを使用した場合のメリットで、材料を供給してもらっている業者方からは「これで社員を使って大量生産すれば儲かりますね。」と言われましたが、これは自分が巻いているからこの結果が得られて、普通に知識と経験が無い者が巻いても機械巻以下の性能の物しか出来ないので、社員を使って量産という事は考えていません。


自分がコイルが持つ性能を知ったのは中学生の時で、その時にドイツのビジーという会社のコイルの優れた性能に引かれて、自分で「ビジーの様なコイルを巻きたい!」バカの一つ覚えで何度もコイルを巻いてほどいてを繰り返していました。

結果としてビジーの様なコイルは巻けませんでしたが、それとは違う別な周波数用のコイルである程度優れた性能の物が巻ける様になって、銅線の長さの割に高いインダクタンス値が得られる=高性能を中学生の時に実感していました。

ただ自分の趣味で高性能というのと、お客様からお金を頂いて巻くコイルは更に上の次元で、おそらく無我夢中で中学生の時に巻いていたレベルのコイルも給料をもらって巻くのであれば、よほどの向上心で自分の作った物をジッと見て、悪い部分を炙り出すという厳しい目を持たないとそれは出来ないでしょう。


たまたま5年前にビジーのコイル付きのアンテナを見つけて、宇部店のコイルを巻く場所に置いて中学生の時の気持ちを思い出しているのですが、これを見て「ステンレスの太い棒を機械で物凄く強い力で巻いている性能を、それより細い銅線を巻いても出来るはずがなかったのでは?」と50年経って気が付きました。

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早いうちに145MHzでビジーの性能に追い付くのは諦めて、145MHzの8分の5波長と51MHzの4分の1波長の両方に同調するコイルに方向を変えて、後は28MHzと21MHzの4分の1波長と周波数をどんど下げて巻きの大きなコイルを作る方向に変わって行き、今のオーディオ用のコイルの原型になっている物を高校生の時には趣味で作っていました。

ただ最初に高性能なコイルを巻きたいと思ったきっかけとして、ビジーのAFー10のコイルは目の前に置いて中学生の時の無心な頃を思い出して、良いコイルを巻きたい!という気持ちを高めながら巻いているので、そういうのが分からない人が巻いて同じ様な物が巻けるのだろうか?
特に「今のこれでいいのか?」とか、「ほどいて一から巻きなおそう!」という自分が作る物に厳しい目が向けられるかを考えると、実際には機械巻以下の性能の物しか出来ないと考えていいでしょう。


ただなぜここまで言い切れるかというと、以前に機械巻した物をほどいていってちょうど良い巻き数で締め直して端子を付けるという作業で、ちょっ気を抜いた事でコイルがばらばらとほどけて使えなくなって、仕方なく違うボビンに一から巻いたら機械巻よりも性能が良かったというのがスタートなので、そこを考えたら機械巻以上の物が社員に作らせて出来るとはとても考えられません。


そんな社員のミスから生まれた一から手巻きコイルですが、自分が当初予定していたよりも良い音が再生出来るのと、車自体が内径の小さなコイルを使わないと良い音が出せない方向にどんどん向かっているのと、純正のディスプレイオーディオがややインピーダンスを高めに設定しないと、過去の様にインピーダンスを下げて無理やり電流を流して勢いを付けるに対応していないので、内径が小さくてインダ
クタンス値が高めの市販されていないコイルの使用が必要となっています。



もう一つの質問がグローブボックス下のピュアコンの外付けのコイルと、ブラックボックスの中に入っているコイルの役割が知りたいというお客様が何人かおられて、外付けのコイルはドアスピーカーの高音域をカットする役目で、ブラックボックスの中のコイルはツイーターの下限の周波数、つまり中音域に近い周波数をどこまで再生させるかをコンデンサとの組み合わせで決めていて、コイルのインダクタンスを大きくしてコンデンサの値を小さくするとインピーダンスを高くする事が出来ました。

またブラックボックス内のコイルはツイーターと繋がっているので、ここの内径を小さくする事で電磁波の吸い込みを大幅に減らして、それで高音域が更に綺麗になったという事です。

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今日は技術的に難しい話になりましたが、日頃からお客様から質問が多い部分を取り上げさせて頂きました。

Posted at 2025/10/16 10:24:33 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年10月03日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第36話


不定期で時々書き込んでいるお客様の質問にお答えする会は、今回はサウンドピュアディオの社以内リサイクルについてに関してです。

何故かオーディオに関しては世界が平和な時は安定して材料が手に入りますが、ロシアだイスラエルだと戦闘が続く状態になると不足するのが電子的な材質です。


現在も入手が困難や仕入れ価格が上昇したりと大変で、それによってお客様の販売価格が上がらない様に『社内リサイクル』という方法を使って製品を組み立てる時に使う銀入りハンダのコストを下げています。


ちなみにハンダ付けでモーターで自動で送り出すハンダは現在は70グラムで長さが19メートルの物を使用していますが、以前は100グラムで27メートルが1巻でしたからかなり早く無くなって、経理からは「ハンダの使い過ぎです!」と言われますが、1巻で30%中身が減っている物はしょうがありません。

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そこで電動で送り出されて来る2・5%純銀が混じったハンダのこぼれた部分を集めて、以前値段が安い時に仕入れた銀5%入りの輸入物のハンダと国産の2・5%銀入りのハンダを混ぜて、おおよそ3%から3・5パーセントのハンダを作ります。

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自分の作業用のエプロンに付いたハンダのかけらもピンセットで拾って・・

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机にこぼれたハンダの屑も焦げ目を避けてピンセットで取り出して、綺麗な所だけを集めます。

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以前に金属リサイクルの写真を掲載した事がありますが、その時はケーブルの末端の焼き入れの机の部分で、今回はピュアコンやRCAケーブルを作る机のリサイクルですから、使っているハンダの質はこちらの方がかなり高いです。



集めたハンダは3種を混ぜて粒状にして保存して、大きさは小・中・大・特大の4種類に分類しましたが、適量を選ぶのに小を何回も使っていたら大きいサイズを全く使わない様になって、表面の錫が白っぽくなって来たので一度溶かしてサイズを作り替える予定です。

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銀5%入りの海外製はあまりに撚り線に浸みないので使えず、国産を多めにミックスでないと作業性が悪く、あまりに長くハンダ付けするといくら放熱クリップしていてもパーツが傷むので、何年か前から合成した粒ハンダを使用する様になりました。



それでは実際にピュアコンの内部をハンダ付けする所をお見せしますと、パーツにハンダ付けの熱が伝わらない様に放熱クリップを何個も付けて、小の粒ハンダを机の上に何個か置いて、ハンダ小手で拾いながら付けて行きます。

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電動の送り出しハンダも併用しながら、多すぎず少なすぎず適量をハンダして、小手を下げたらハンダ付け部分をラジオペンチで挟んで、エアーで急冷却をかけて中の分子が綺麗に並ぶ様にしてそれでやっと1か所のハンダ付けが終わります。

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ピュアコンを左右で1セット作っただけで粒ハンダはこんなに減って、次を補充するために中や大を溶かして小さい粒ハンダを製作します。

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作り替えると錫の表が白っぽいのは消えて、光沢が出て来ますが、あまりに小サイズばかり使うので、小を極小と小のやや大きめに作り替えました。

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以前の電動でモーターで好きなだけハンダを送っていた時が懐かしいですが、これだけ国際状況がこれだけ悪いと、ミサイルの誘導装置を作るために高価なハンダが軍事産業に持って行かれて、コストを上げずにお客様に良い音を提供しようと思えば、この様な手間をかける事によって価格上昇を抑えるという努力は続けていかないといけないでしょう。


という事で今日は『社内リサイクル』についてのご質問に対してお答え致しましたが、リサイクルといいながらも、最終的には純銀の含有率は上がっているので、リサイクル=質が下がるというわけではなく、逆に手間をかけて音質は上げています。

Posted at 2025/10/03 10:14:32 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年09月17日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第35話


不定期シリーズのお客様の質問にお答えするのシーズン3の続は、初期の頃の内容に比べると今の車に合っているので好評を頂いています。

先日このシリーズに質問を頂く方を調べてみると、来店までの距離が市内・県内・隣接県・それ以外の県外と4つに分類されて、お付合いの期間としては1年以内・5年以内・15年以内・それ以上の4つに分類される事が分かって、それぞれ質問の内容が違っていて、特に来店までの距離が遠い方やお付き合いが1年以内または現在購入を検討されている方からするともっと細かく解る様に書き込んで欲しいというご要望がありました。


そこで今回はあまり見せたくはないけれど、けっこう深い所までお見せしたいと思います。


まず圧倒的にご質問が多いコントロールコンバーターについて、ハイローコンバーターとどこが違うのか、どうして4つのラベルが存在するのかなど、不思議な部分が多々あって本当に分からない事ばかりでしょう。

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まず4つのラベルの色分けは、青が最もクールな鳴りで、オレンジが一番マイルドな鳴りで、ピンクと赤がその中間で赤の方がややシャープという特性です。


またボリュームのダイヤルがモデルで形が違っていますがこれは音とは無関係で、なかなかこの手のパーツが無いので少しづつ買っていたらデザインが揃わなくなり、実際に車に装着した後はレベルが動かない様にダイヤルを抜いているので、一時的な使用というのもあってデザインがバラバラです。



ダイヤルのデザインがバラバラでも中のパーツの左右のペアリングはしっかりしていて、まずは各パーツを仕入れたら一度測定器をかけて数値をラベリングしていきます。

これはトランスでパーツを仕入れた時点で1次側と2次側のインピーダンスをある条件で測定して、前の数字が1次側で・の後ろが2次側の数字です。

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ただ左右がピッタリ合うトランスが存在しないので、誤差1・5%以内で左右をペアリングすると、3つのペアが出来て、その数字の比率でどの色のコンバーターに使うか決めます。

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20個の抵抗を仕入れて全てΩ数を計測するとかなりばらつきがあります。

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測定は抵抗しか測れないのに10万円以上する優れ物で、これで測った数字をラベリングしています。

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ラベルの色によって必要な値が違って、5・100ピッタリが必要な場合と、5・1よりなるべく低い値が必要な場合で、2パターン合わせて3ペアしか取れませんでした。

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後は将来何か必要な事があるかも知れないのでストックしておきます。


こんな感じでパーツを仕入れても全てを使う訳ではなくて、大手メーカーがしないこのペアリングによって左右がピッタリ合った感じで音楽を聴く事が出来るのです。


もう1つコントロールコンバーターについての質問で、コントロールコンバーターに付けているパワーアンプが、世の中には50万円とか100万円を超えるアンプがあるのに、なぜあまり高いアンプを使われないのですか?という事をよく聞かれる事があります。

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特に他のカーオーディオ専門店に行った事のある方なら、高いアンプを取り扱っているお店が一流の証と思っておられる方も多く、10万円以下のアンプか高くても他の専門店よりはかなり低い価格のアンプばかりを扱っています。


某メーカーの新製品の発表会に行って某専門店が200万円台・80万円台・20万円台のアンプを聴いて、「やはり200万クラスでないと、まあまあで80万円クラスだな。」みたいな事を話されていました。

自分の感想は、200万円クラスは音が実際よりも勢いが付き過ぎていて不自然で、80万円クラスでもまだまだ勢いが付き過ぎで、20万円クラスでやっと本来の音楽の音に近くなったという感じで、どうしても安いアンプの方を選んでしまいます。

これは高性能や高スペックを意識して本来の音よりも勢いが付き過ぎて、高性能でも高忠実度ではなく、どしても価格の低い方に引かれますが、かといって国産の値段が安い割にパワーが出るアンプも嫌いです。

安くてパワーが出るならそれはコストパフォーマンスが良いのでは?と思われる方もおられますが、安くて上っ面のパワーが出るアンプはインピーダンスが規定の4Ωよりズレて再生する場合は、4Ωピッタリではそのパワーが出ても、そこからズレた値でガックリとパワーが下がった場合は張り出しの良い周波数と後ろ髪を引かれる様な周波数が混在して、音楽としては楽しくないので安い国産のパワーアンプはお勧めしていません。

値段が高ければいい訳でも、安ければいい訳でもなく、ちょうど良い音色のアンプを探すとなかなり幅が狭くなります。


そうは言っても1980年代から1990年代の前半はプロのスタジオに近い音の『セミプロ機』みたいな物が沢山あって、そんなに困らなかったのですが、90年代の後半にはそういう商品が市場から消えて来て、2001年にピュアディオブランドを立ち上げてセミプロ機みたいな物を作ったり、市販の物をチューニングしてセミプロ機化して来ました。


2020年代になってからは純正オーディオのディスプレイオーディオ化が進み、反対にオーディオレス車がどんどん減って来て、純正のディスプレイオーディオのパワーアンプがインピーダンスのズレにあまり対応出来ずに、高性能なスピーカーに交換をしても、どこかの音域で後ろ髪を引かれる感じがして物足りなくなるのがインピーダンスのズレに対応する能力が無いからです。

ただ純正ですから純正スピーカーのインピーダンスの変化の範囲に合わせていればいいだけで、後付けのスピーカーには対応する必要は元々無い訳です。


ここで音質アップを図るためにハイローコンバーターやイコライザー付きアンプなどが世の中に沢山発売されていますが、どれもセミプロ的な音質になる物がなく、当初はオーディオテクニカのハイローコンバーターのチューニングに始まり、昨年の終わり頃から金属ケースの加工から行うハイローコンバーターを大型化して、大型のロータリーボリュームを使って細かなレベル調整が出来て、アンプと前段のマッチングを完全に取るコントロールコンバーターを発売した訳です。


最初は金属ケースの穴空けは社員が行って、自分は組み立てるだけだったのが、社員が組み付けるのが忙しくなって、今は自分がケースの穴空けまで行っています。

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実はこれまでコントロールコンバーターの音を聴かずに購入を決められた方も何人かおられて、ボリュームのツマミを動かして、滑らかな動きに高級ホームオーディオと同じ感覚で、これなら間違いなく良い音になるだろう!と、これまでのマイナスドライバーを挿して半固定ボリュームの不安定な調整に不満を持たれていたからでしょう。


今回は遠くからご来店されるお客様のために、普段はお見せしない部分の写真も掲載して、分かりやすくお届けしたつもりです。


毎回お客様の質問にお答えしては文章が長くなりますが、今日の説明を読まれてこれまでよりも、もう少し深い部分を知って頂ければと思っています。

Posted at 2025/09/17 11:57:41 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年09月04日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第34話


不定期シリーズのお客様の質問にお答えするは、大まかに2週間に1度程度書き込んでいましたが、今回は1か月近く間が開きました。

今回のご質問は毎月最終水曜日に新山口駅北口にある、FM山口のゼロスタジオから生放送でコージネスの中で喋っている時の話で、8月の放送で中で自分が一度固まってしまって無言の時があって、それを直接波で聞いておられた方や、ラジコで仕事が終わって聞かれた方は少し戻れば明らかに固まっているというのが分かったそうです。

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普通はそんな事が無い自分ですから、そこは何か訳があるのだろうと思われて、後から理由を聞いて「そういう事だったんですね。」と分かって頂きました。


その8月27日にコージネスの中で固まった理由は、1週間前の8月20日にFM福岡で行われた『サウンドピュアディオプレゼンツ 音解(オトトキ) Perfumeスペシャル』の収録の時に、メンバー3人の中で福岡のプロモーション担当のあーちゃんこと西脇綾香さんと、収録の前と後に少しお話させて頂きました。

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コージネスの中ではPerfme結成25周年でデビュー20周年について話していて、音解スペシャルの放送時間などについて話していたのですが、突然大和良子さんから「西脇綾香さんとはどんな話をされたんですか?」という質問をされて、全て話すと長くなるし、しかも話してはいけない様な内容もあるし、どこを端折ってどこを話すかというので一瞬固まってしまったのでした。

何人かの方には直接問題無い部分だけお話していて、まず収録前にご挨拶させて頂いた時に「どんなお仕事をされているのですか?」という事を聞かれて、「車のオーディオの音をスタジオみたいな音にする仕事で、スピーカーの手前にネットワーク回路を作って入れたり、ドアの中に金属やゴムを貼って音の響きを整えたりしています。」とお答えしました。

その後でパーソナリティーの坂口カンナさんからデモカーに乗って走ったらこんな感じだったという話を聞かれて、「私の○✕△の音も良くなりますかね?」と聞かれて「もちろん良くなります。」と答えたのですが、FM福岡のスタッフの人は「あーちゃんは○✕△に乗っているんだ。」と個人情報が分かり、もしうっかりコージネスでこんな事を話したらとんでも無い事になると、とにかく個人情報に触れる部分には近寄らない話をするという事を考えて話を大幅に端折って、それで固まったという話をお客様にしたら皆さん納得しておられました。


そんな『サウンドピュアディオプレゼンツ 音解(オトトキ) Perfumeスペシャル』の放送日は現在Perfumeさんのホームページの『RADIO news』にも掲載されていて
9月20日の11時から11時30分までFM福岡で放送で、30分後の11時30分から12時までは
同じ内容がFM山口でも放送されます。

あーちゃんこと西脇綾香さんと福岡のパーソナリティ―の坂口カンナさんとのガールズトークの部分も沢山あり、けっこう楽しい内容なので是非お聞き下さい。


お客様の質問に答えると言いながらも最後は自社提供の番組のPRになりましたが、私井川も2分間だけ会社のPRで出演しております。

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Posted at 2025/09/04 10:17:44 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年08月08日 イイね!

お客様の質問にお答えして 第33話


お客様の質問にお答えするシリーズは、みんカラブログではブログカテゴリーの所の一番下を押せばこれまでの同シリーズが全て読める様にしてありますが、うっかり第32話のブログカテゴリーを『カーオーディオ』にしていたのでトータルで読めないというご指摘を頂きましたので、今朝修正させて頂きました。

最近はこのシリーズを読まれてサウンドピュアディオの考えに同意して頂いて新しくお客様になって頂いたお客様も多く、その中には遠く他県からお越しのお客様も増えてきている今日この頃です。


質問を頂くお客様は2001年にサウンドピュアディオがスタートした後のお客様と、1980年代から90年代にオーディオボックスと名乗っている時からのお客様と、最近お客様になられた方のおおむね3グループに分かれている様な気がします。

先日来店されたお客様は自分が22歳の時に『カーオーディオ専門店オーディオボックス』を開店した頃に、おそらく小学生の低学年ぐらいでお父さんに手を引かれて来店されていた事がある方で、お子様が17歳になったので来年は車の免許を取ると言われていたので、もしお子さんがサウンドピュアディオとお付き合い頂く事になれば3世代でお付き合いになるだろうという事をお話していました。


今日のお話は現在の事ではなくて、今から24年前にオーディオボックスからサウンドピュアディオに店名を変えた頃のお話で、当時はお客様からは「19年使い続けた名前だからオーディオボックのままがいい。」という声と、「ZSPの様なハイエンドの商品はいいが、ベーシックパッケージの様な安い製品を発売するのは専門店としてどうかと思う。」という厳しいお言葉も頂いていました。


まだ2001年はカーオーディオ業界は調子が良くて、輸入業者や卸売り業者は「2004・5年辺りから業界の勢いが無くなって来た。」と言われている所が多くありました。

その勢いが無くなって来る少し前に先を見据えて店名の変更とZSPというハイエンド製品とベーシックという入門者用のセットの2本だてという手法に変えたのは、そこから干支が2回廻った今となって正解と言えるでしょう。


まず名前をオーディオボックスからサウンドピュアディオに変えたのは、ZSPを発売する時に『オーディオボックスのZSP』にしようとしたら、アメリカのAUDIOーVOXという会社が日本で商標権を持っていて、オーディオボックスは販売店としてはいいけれど、ブランド名には使えないという事が分かって違う名前にせざるを得ないという状態になりました。

そこで商標権を取ろうとあれこれ申請をして、ただ自分が使いたいとおもう名前は大手メーカーが使わなくても先に商標権だけ取っていて、なかなか商標権が取れずにやっとサウンドピュアディオとサウンドピュアーツの2つが下りて、そのどちらにするか迷ってピュアディオの方が言いやすいだろうという事でサウンドピュアディオとなりました。


当時は自動車メーカーはオーディオの後付け出来ない車種を増やす方向に向かっていて、サウンドピュアディオを開始した時の目標は『将来的にデッキもナビも交換出来ない車種が増えても困らないビジネススタイルの構築』という事で、ベーシックパッケージはドアスピーカーの交換無しでも高音質を表現出来る新しいジャンルの製品という位置づけで、いくら純正ナビの比率が上がっても影響を受けないビジネスというのを見事に実現したパッケージです。


当時はZSPのイメージは良くてもベーシックの様な安いシステムが良いイメージの足を引っ張るとお叱りも頂きましたが、当時お叱りを頂いたお客様が定年を迎えて趣味用に小型の車に変えられた時に、ベーシックパッケージにプラス防振のシステムをお使い頂いています。

これは発売当時に『車を運転している間は将来もお客様』という、定年になってフルシステムを維持するのが難しくなっても簡単なシステムで音楽を楽しみ続ける事が出来るという何十年先を見据えた考えで、一番反対されていたお客様がベーシックを付けられているので、24年前の考えは間違っていなかったと今は実感しています。


もう一つ2001年ぐらいにお客様から指摘を頂いていたのが、「ZSPは良いスピーカーと言われても評論家の先生が褒めていないので、そういったスピーカーに対して劣ったイメージがあるので、どうにか褒めてもらえないのか?」というお話も多くのお客様から頂いていました。

自分は「このフレームやマグネットの材質からすると評論家の先生の褒めているスピーカーだと倍ぐらいになりますが、雑誌対策や評論家対策でお金を使ってそのぐらいの値段になって良ければそうしますが、評価を得るために倍の価格になるか、何も対策をせずに今の価格で買われるかどちらがいいですか?」とお聞きした所、「今のままの価格がいい。」という事で今の値付けになっています。

ただ評論家の先生の力もいつまでも続かないだろうと予測していたので、もちろんそういう対策をする気はありませんでしたが、様々なお客様のご意見を頂きながらも2006年にサウンドピュアディオは大きな改革をする事となりました。

それはそれまでB&Wの高級スピーカーの音を聴いて音造りという方針を変えて、演奏家やボーカリストの生の音・生の声を聴いて音造りという、高級スピーカー依存からの脱却でした。


演奏家やボーカリストとのお付き合いが始まってまず感じたのは、これまでのモニタースピーカーを使った音のイメージは本来1カ所から出ている音を3WAYで分割した状態で聞いて、それを頭の中で一つの音として感じて、そこから2WAYや3WAYに分解して表現出来る様にするという妙にややこしいやり方をしている事に気付いて、1カ所から出ている音を頭の中にイメージして、それを音調整で2WAYや3WAYに分割して表現するという、「なぜこの事に早く気付かなかったんだ!」と後で後悔するぐらい、当時は悔しいと感じていました。


きっかけはDEENのボーカル池森秀一さんが福岡の音楽イベントの後に福岡店に寄られた時に、当時新宮町にあった福岡店のB&Wの大型スピーカーの音を聴かれて、「これはモニタースピーカーの音じゃない!本物のモニタースピーカーの音を聴かせてあげるから東京に出ておいで。」と言われて、それから少しして東京のレコーディングスタジオへ行って本物のモニタースピーカーの音を聴かせてもらった時からでした。

今考えたら当時の福岡店のモニターシステムはホームオーディオの高級店で販売している高額なアクセサリーが沢山付いていて、これが本当の音から遠ざけでいる原因で、元の音が分かっていないからそういう物を信じて疑わずにあれこれと付けていたのでした。

ただ一つ困った事があって、本物のモニタースピーカーは普通に入手する事が出来ず、ミキサーの設備を込みで専門の業者にセッティングしてもらわないといけなくて、小型のサブモニターぐらいか入手出来ない事を知って愕然としました。


高額な費用と場所を要してスタジオを作るのか、それとも多くの音楽アーティストのスポンサー活動を行って生の音や声を知る機会を作るのかで、自分は後者の方を選んで今のサウンドピュアディオの音造りになっています。


ここまで来て話の方向性は少し変わりますが、最近お客様になられた方からよく聞かれる質問が、「サウンドピュアディオのグループは以前はあちこちにお店があったのですが、何故今は2店舗なのですか?」という事です。

「グループを続けていたら遠くから足を運ばずにお客さんにメリットが有るのに。」とよく言われますが、それはこれまで何度も書き込んでいますが、段々本店とは音が変わって来て、とんでもツイーターのレンジが広くて、インピーダンスはどんどん下がって来て、かなり刺激的な音になって来て、こちらがそうていする音と離れて行く事はあっても近づく事はなくて、同じ名前で仕事をする事は出来ないからです。

おそらく質問の中でこの話が一番多いのではないかと思われますが、ツイーターの周波数レンジをどんどん広げて、インピーダンスをドンドン下げて、「本店よりも自分も方が音が良い。」とか、「お客さんは自分の音の方が良いと言っている。」という話になり、井川の造る音が好きという方からは不満が出て、直接適合の数値のピュアコンを送って自分で付け替えてもらうなどの事が続くと、これはもうグループではなくて、個々の個性的な音造りになってしまっているので、自分は直接手が付けられる宇部店と福岡店だけがサウンドピュアディオのグループという事にしています。


ただ車は年々変わって来て、新しく発売されるディスプレイオーディオの車にはこれまで良しとされて来たピュアコンが合わなくなって来て、新しく開発をしなくてはならなくなっています。

その新しく開発する中でこれまではややインピーダンスを下げて音のヌケを良くするという手法が使えなくなって来て、その理由はディスプレイオーディオの内蔵アンプが持っているインピーダンスの幅にたいする対応能力がどんどん狭くなっていて、ここからここまでの狭い範囲のインピーダンス値でまとめないとアンプが腰砕けして十分なパワーが得られなという事が起こるからです。

そのためこれまでのピュアコンから平均インピーダンスを0.2から0・3Ωほど上げる必要が出て来て、その前のモデルを改造してインピーダンスを極端に低く設定しているショップとは同じグループとしては活動を共に出来ないからです。


たまたまインピーダンスを上げようとした時に、これまでのメーカー製のコイルの巻替えではなかなかうまくいかないので、ブラックボックス内のコイルも一から手巻きしたら音質がこれまでよりもアップして、グループ展開している時に比べたら2段階音が良くなった感じです。


前のシリーズや今シリーズでも同じ様な内容が繰り返されているかも知れませんが、日々店頭でのお客様とのお話をその都度まとめさせて頂いたらこの様になってしまいました。


以上、続・お客様の質問にお答えしてでした。

Posted at 2025/08/08 11:04:08 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
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サウンドピュアディオの井川です。 福岡県・山口県でカーオーディオ専門店を営んでいます。 アーティストとのコラボレーションにより、より生演奏や生の声に...

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