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ピュアディオいがわのブログ一覧

2025年05月30日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第28話


お客様の質問にお答えするシリーズは、店頭で日頃からお客様の質問で複数の方から同じ様な質問があった場合に、「他の方も同じ事が気になっておられるのでは?」という事で書き込ませて頂いています。

そんな質問が2日前の新山口駅のFM山口ゼロスタジオからの『コージネス』の中の自分の出演部分についてあって、「あまりに早口で概要は分かったけれど、詳しい部分が良く分からなかった。」とか、「あの話は後から文字起しをしてもらえますか。」などのお話を頂きました。

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水曜日の朝のブログで書かせて頂いていましたが、その日の放送は月曜日まで違うテーマでトークする予定でしたが、自分の要望で急遽テーマを変えた事によってちょっと忙しい喋りになっていました。


元はジャズピアニストの国府弘子さんについてお話する予定でしたが、日曜日に予定以外の出来事があって、それで月曜の午前にテーマを変えたい事を局に伝えて、パーソナリティーの大和良子さんにコーナーが始まる前に音楽がかかっている時に、「今日はこれだけの内容を話したいと思っています。」と、お伝えしました。

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その内容は日曜日に渡辺翁記念会館で行われた岩崎宏美さんと国府弘子さんのコンサートについての話を、国府弘子さんについてお話しするというのが当初の予定で・・

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国府弘子さんのコンサートは途中で休憩をはさんで、休憩の間にピアノの調律をやり直して完璧な演奏をされているという様な事と、国府弘子さんとお付合い出来る様になったのは尺八奏者の藤原道山さんからのご紹介で、藤原道山さんは三味線奏者の上妻宏光さんからの紹介でという、人と人とのつながりで1990年代から音調整用のCDの一つのジャケット写真でしか見た事の無いご本人とお付合い出来る様になったという話で時間を全て使う予定でしたが・・

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何とこれまでは楽屋から帰られる後ろ姿を見た事しかなかった岩崎宏美さんと、今回初めて国府弘子さんを通してお目にかかる事が出来たので、タイトルを急遽『岩崎宏美さん』に変えたので、その前の解説を加えて本題に入ったので、それでも予定時間は限られていたのでかなり早口になっていたのでした。

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完全な文字起しではありませんがどういう内容だったかという事を時間があればもっと話したかった事を加えた上で書き込みますと、まず今から10年ぐらい前だったか、東京国際フォーラムにデビット・フォスターさんのコンサートに行った時の話から始まりました。

まずその時に自分が座った席がとんでもない席で、かなり前方のセンターよりやや右寄りの席で、最前列の真ん中には今は亡くなっていますが、特ダネの小倉さんが座れていて、その横にフジテレビの中野美奈子アナが座られていました。

自分の少し前にはアメリカの大使が座られている席があって、その周りはスーツを着た背の高いSPが沢山いて、その席の辺りにはMISHAさんがおられて、MISHAさんはこれまで2回サウンドピュアディオ関連のラジオ番組に出演されていて、お父さんが山口県の防府市出身という事もあって収録の前後でそんなお話もさせて頂いていたので、何とかご挨拶に行きたかったのですが、さすがに沢山のSPがおられている席には近寄りがたく、結局ご挨拶には行けませんでした。

コンサートの途中で何故MISHAさんが大使の席に座っておられたかわかって、それはコンサートの中盤でMISHAさんが会場の中からステージに上がって歌われるという演出があって、それで大使席のSPがおられる所に座られていたのでした。


そのアメリカの大使席から少し右の方に大物男性ボーカリストのAさんが座っておられて、SPににらまれながらもコンサートが始まる前にAさんの席まで自分は行って、「番組収録で3回ほどお会いしたサウンドピュアディオの井川です。」とご挨拶させて頂きました。


そしてコンサートが終わって、MISHAさんはステージに上がったまま帰って来られず、最前列の真ん中におられた小倉さんはアンコールの途中で関係者口からはけられていて、それを知らなかったAさんは小倉さんの席の方に行かれて、「あれっ?小倉さんがおられない?」という感じだったので、自分が駆け寄って「小倉さんはアンコールの時にはけられました。と伝えたのですが、多くの女性のファンの方がAさんがいるという事で沢山集まって来られました。

そこでAさんが帰ろうにも前になかなか進めなかったので、自分がマネージャーを気取って、「先に進むので後を付いて来て下さい。」と「すみません。すみません。」と人をかき分けかき分け進んで、Aさんを出口の方に誘導していました。


その人をかき分けかき分け進んでいたら、何故かそこには岩崎宏美さんがおられて、一緒に行かれたいた方とコンサートについて話されていたので、ついついい岩崎さんの生声を後ろから耳をそばだてて聞いていました。

しかししばらく岩崎さんの生声に聞き行っていたら、あまりに生声を聞く事に意識が集中し過ぎてAさんがどこにいるか意識せずに、勝手にスイスイい進んで見失ってしまいました。


その時はまずい!と頭の中が真っ白になってしまい、岩崎宏美さんも先に進まれて見失いました。


それが10年かそれ以上前の話で、その時はまだ岩崎宏美さんと国府弘子さんのピアノ・ソングズが始まる前で、その頃に自分は国府弘子さんと知り合う事が出来ました。


話しは日曜日に戻って、ピアノ・ソングスのコンサートの後は自分は国府さんから楽屋入りの招待を受けていたので、まずは関係者しか入れない入り口を他の著名な方と入って・・

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撤収しているステージの横を通って・・

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岩崎宏美さんと国府弘子さんの楽屋の前に着きました。

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楽屋の前で国府弘子さんと記念撮影をしていて、先ほどのデビット・フォスターさんのコンサートの時の話を国府さんにしたら、まだ岩崎宏美さんがおられて、写真の自分の方の所の薄い緑の服の方が岩崎さんで、国府弘子さんが「宏美ちゃん、こちらの社長さんが・・」と呼んで来られて、遂に自分は初めて岩崎宏美さんの生声を真正面から聞く事が出来ました。

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10年前に後ろから聞いた時は確かに岩崎宏美さんの声でも少し音域が欠けた状態で聞いていて、真正面から全ての声を音域をダイレクトに聞けた時は感動しました。


更に自分の存在も知って頂き、CDかコンサート会場でPAを通してでないと聴けなかったのが、感動の瞬間でした。


自分がオーディオの仕事をしていて歌っているご本人の声を目の前で聞けるのは本当に感動の一言で、更に音調整で使っているCDのその本人に自分の存在を知ってもらったという事は、音に関する仕事をしている真骨頂で、生音・生声とブログで書いてもおかしくはないでしょう。


そんな事が日曜日にあったので、月曜日に『コージネス』のコーナーの内容を急遽変えて、10年間の様々な事を6分30秒にまとめたらあんな早口になってしまい、かといって全ての内容が伝えられた訳ではないので、ここで文字に起こして追加の部分も加えてお届け致しました。

Posted at 2025/05/30 11:14:44 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年05月15日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第27話


いつもは店頭でお客様からお聞きした話を、他のお客様も同じ様な事を思われているだろうと掲載しているこのシリーズですが、今日に限っては質問された方がピュアディオのユーザーの方ではない話ですが、皆さんが興味があると思いましたので、27回目として掲載させて頂きます。


まず一つ目は5月6日に福岡店で行われた無線のイベントの時ですが、休み時間に2回に分けてピットにあるコイルの棚をお見せして、0・7μヘンリーから1000μヘンリーを超える値のコイルを細かく何百種類をストックして、色々な車種や特製の違うスピーカーに対応しているという説明をしていた時の話です。

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来場者の中に市販のカー用スピーカーのネットワーク回路に手を入れた事がある方がおられて、その方はコンデンサを上質な物に交換したり、コイルの巻き数を変えた事があるという事でした。

ただ自分もピュアコンを開発する前は同じ様な事をやっていて、コイルは普通ほどく事は出来ても足す事は出来ないのでジワジワほどいて行っても、なかなかほどいてもほどいても音が変わりません。

その事を言われていると思いますが、この手の実験をした事のあるショップの人も、「コイルの巻き数をしょうしょうほどいても音は変わらないから、細かく巻き数を変えてストックしても無駄だ。」と言われる同業者の方もおられます。

『コイルは巻き数を変えてもほとんど音は変わらない。』という話と、『コイルの巻き数を細かく変えて音を微調整する。』という2つの話はどちらが本当なのでしょうか?


答えは『両方とも本当の話です!』という事で、自分自身がスピーカー付属のノーマルのネットワークのコイルをほどいてもほどいてもほとんど音が変わらないというのを実感していて、ところがその反面『ピッタリ音がマッチングする所はほんのわずかしかない!』という事があり、更に『本当にマッチングする前には一度音が悪くなって聴く気がしなくなるポイントがある。』という事も体験しました。


話は一度スピーカー付属のネットワークの話になり、自分は日々の作業でなかなか音がまとまらなくて、何度もコイルを交換してという事をブログに書いていますが、オーディオメーカーのネットワークは1種類のコイルで全ての車種を網羅していて、ずば抜けている事はなくてもそこそこ音楽は聴けます。

そのメーカー製のネットワークは実は2種類の方式があって、その一つが自分が『透かしのネットワーク』という方式です。

それはツイーターの下限周波数とミッドの上限周波数の間を透ける様に離して、中音域が薄い分高音と低音が強く聴こえるネットワークで、ロック向きとかドンシャリとか言われている特性の物です。


もう一つは自分が『重ねのネットワーク』と呼んでいる特性の物で、ツイーターの下限周波数とミッドの上限周波数が広く重なった中音域が濃い物で、クラッシック向きとか女性ボーカル向きと呼ばれている方式で、自分がメーカー製のネットワーク回路を分解するとその2つの方式しかなく、そのうちのロック向きとかドンシャリと言われているネットワーク回路の方が世に多く出ていて、そのネットワークのミッドの上限周波数を決めるコイルが巻き過ぎのためにほどいて行くと、ほどいてもほどいてもほとんど音が変わらないという現象が起きます。

ただあるポイントになると急に音が変わって、まず音が急に聴き辛くなって、ここで「あーっ!失敗してしまった!」とほとんどの人がここで実験をやめてしまうでしょう。

ただ実際にはその音が悪いポイントを通り過ぎると急に音が良くなるポイントが出て来て、そこから欲をして更にほどいて行くとまた違うパターンで音が聴き辛くなり、「あーっ!ほどき過ぎてしまった!」となって、もう元には戻らなくなります。

そこから更にどんどんほどいていけばクラッシック向きや女性ボーカル向きと呼ばれる同じ音域を重ねた特性になり、それなりに聴けるネットワークになりますが、そんな実験を平成になって間がない頃はよく行っていました。


それでは良いマッチングの前後で何故急に音が聴き辛くなるかと説明しますと、最初に巻き過ぎのコイルをほどいていってほとんど音が変わらない所は広い範囲で音が透けているのが、急に一部分だけ狭い範囲が透けているので、それがとても聴き辛い音になるのです。

その後良いポイントを過ぎると、今度は同じ音域がほんの少しだけ重なって、狭い音域にピークが出来るとそれはそれで聴き難くなり、更にそれを通り過ぎると広範囲に重なって来るからそれなりに聴きやすい音になるという訳です。


平成の初めのメーカー製のネットワークのコイルをほどいていくチューニングでは、ほどき過ぎるのが怖くてかなり手前でほどくのやめていて、一番良いポイントの手前の聴き辛いポイントさえ辿り着いていない中途半端なチューニングを行っていました。

ある日思い切ってこれまでほどかなかった領域までほどいて、音が良くなったからと調子に乗って更にほどいたら、一番良いポイントを通り過ぎて、聴き辛い音になったので更にほどくと、同じ音域が重なり過ぎて、違う意味でのメーカー製ぽい音になってしまい、そこで考えたのがホームオーディオ用の自作ネットワーク用のコイルを入れる事を考えました。

ただそれはホームオーディオ用の市販のコイルはサイズが大きくて、カー用のネットワークのケースの中に納まらないので、外に取り付ける方法で交換しやすくて大きいサイズが使えるというのが、今のピュアコンのスタイルの原型となりました。

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ここまで来ると中音域側でなくて高音側もコンデンサの交換だけでなく、一から回路を考えて最初から別ケースに組む事により、高音側と中音側の特性を自由に別々に変えられる様になり、メーカー製のネットワークの呪縛から完全に開放されました。


それまでは高音域の周波数幅とレベルはメーカー推奨値をそのまま使っていたのですが、メーカーの値は1個のボックスで幅広い車種に対応させるために、ツイーターの音域をかなり広めに取っていて、そのためツイーターのレベルを決めるアッテネータ抵抗はかなり値の高い物で、ここを適正な周波数レンジに狭くすればアッテネーター抵抗の値を小さく出来て、もっと音が新鮮になるのでは?と考えたために、ピッタリ合うブラックボックスを求めてどんどん種類が増えてきました。

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ここまで来たらもう市販のネットワークとの差は歴然で、1種類のネットワーク回路で多くの車種に対応する事が出来ないどころか、近年では純正のディスプレイオーディオの特性が度々変わっていて、前のデーターそのままではキツイ音や間抜けな音になってしまうという事もしばしばで、これまで以上に手をかけないと以前の車と同じレベルの音にならないという時代になって来ています。



もうひとつピュアコンに関する質問でお客様ではない方からで、金融機関から資金調達をしている事から、サウンドピュアディオの運営に対しての質問を年に一度程度は詳しい説明を求められる事があります。

過去にはグループ店8店舗という時期もあって、2019年に最後の加盟店と契約を終了してからは全く店舗を広げる予定がありません。

そこで何故加盟店をもう増やさないかという事や、なぜ辞めたかという質問に対して事細かく説明が必要で、そこで金融機関に分かりやすく数値化した報告を出す事で、業界に詳しくない方でも分かりやすい報告が出来る様になりました。


以前は店舗店舗で勝手な音造りをして、ラーメン屋で言うと支店が勝手な濃い味のラーメンを出す様な事と具体性に欠ける説明をしていたのが、この味の濃さの部分を数値化したら、本店または福岡店での数値が1400かそれ以下であるのに対して、加盟店は1950という数値で音決めしていて、5%10%の誤差ならまだしも、こちらの1400という数値化は最も高い値で平均値ではなく、平均値で換算すると40%以上の音の濃さでこれはもう別物で、全ての店の言うには「お客さんは自分の音の方が良いと言っている。」という事で、本店とは違う独自の世界で、これは同じグループとするには無理があるでしょう。

これだけでは金融機関にとっては十分な説明ではなく、たまたま他店で取り付けた車がメーカー製のネットワーク付き入って来た時に係数を調べたら2200で、1950に対して13%程度の誤差で、業界の平均値に対してやや薄味の音造りで、本店の音造りとは別なもので、あくまで業界の流れを基準に少しオリジナリティーを付けたもので、係数を思いっきり下げないとどうしてもアッテーター抵抗の値が高くなるかうるさくなってしまい、音楽本来の音にはならないという報告をしました。


ただ旧加盟店のお客様の中にもこの音造りに対して不満を持たれている方もあって、ピュアコンをこちらで替えさせて頂いた事もありますが、ピュアコンを自分で勝手に改造して本来無い値を作って、それを正規の物に交換したら本来目指していた音になったというお話をしました。


今回の2例はユーザーの方からの質問ではありませんでしたが、ユーザーの方が知られたい部分の話があったのではないかと思い、あえてこの場で書かせて頂きました。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

Posted at 2025/05/15 11:02:45 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年05月02日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第26話


お客様の質問にお答えするシリーズは元祖と新シリーズと続シリーズを合わせてもう100回は軽く超えていると思いますが、最初の頃に比べるとカーオーディオ業界や自動車業界もかなり変わっていて、オーディオレス車の多かった初期から、途中で純正のナビオーディオが増えて来て、現在では純正のディスプレイオーディオ車が主流で、扱う線品の種類や中の仕様も時代に合わせて変わって来ています。


そんな中、音が良いと言われたカロッツェリア✕やダイアトーンのサウンドナビも市場から消えて、お客様からは「サウンドピュアディオはカロッツェリア✕店にもクラブダイアトーン店にもならなかったのは、かなり未来を見据えての事ですか?」という質問をお客様から頂きました。

もう一つ「社長は最終学歴が工業高校の電気科と度々書かれていますが、何か後からビジネススクールに通われていましたか?」という質問も頂いています。


御察しのとおり複数のビジネススクールや社長の道場と呼ばれている会合など、一時期は新幹線に乗って毎月通ったりとしていました。

専務は専務でまた別なビジネススクール的な所に通っていて、全く別々な情報を入手してサウンドピュアディオのあり方を決めているので、メーカーや評論家に頼った一般的なカーオーディオビジネスでは先が見えないので、独自の道を作っていました。


そういうビジネススクール的な事だけでなく、もう一つは2006年に始めた音楽業界に対するスポンサー活動で、ナカミチの創業者の中道悦郎さんの「良い音楽を作る人がいるから自分たちのビジネスが成り立っている。オーディオを作る人が音楽を作る人より上という考えではいけない。」という言葉を、2006年になってやっと実感してスポンサー活動を始めました。


ビジネスの勉強と音楽業界へのスポンサー活動を通して本当の音や本当の声を知る事は、例えばリアカーを引くのに2つのタイヤのどちらがだめでもきちんと真っ直ぐ進まないのと同じで、どちらも重要な事です。


ちなみに5月1日と2日はFM山口でピアニストの国府弘子さんのトークが流れて、1日の2回の放送はもう終わっていて、今日の16時からのサムデーの中で3回目のサウンドピュアディオが放送枠を用意している国府弘子さんのトークが流れます。

そして明日5月3日はアレキサンドロスさんの特別番組『サウンドピュアディオプレゼンツ 音解(オトトキ) アレキサンドロススペシャル』が、FM福岡が11時から11時30分まで、FM山口では11時30分から12時まで放送されます。


2006年にスポンサー活動を始めたという事は、複数のビジネススクールに通って、そこでオーディオのビジネスを成功させるにその元になる音楽をきちんと知るという事を知り、今のサウンドピュアディオのビジネススタイルが確立されました。


最後に最も多い質問ですが、「ダイアトーンブランドはなぜ急に無くなったのですか?」という事ですが、これはデリケートな部分もあるので、SNSに書き込まない方のみに店頭でお教えしています。


いささか急ぎ足ではありましたが、お客様の質問に3つほどお答えしました。

Posted at 2025/05/02 10:40:12 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年04月18日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第25話


不定期シリーズの続・お客様の質問にお答えするは、1か月半書き込みが無い状態でした。


店頭で質問は頂いていますが、これまでのものと若干重複している部分もありますが、いつもより少し切り口を変えてお答えしたいと思います。



まず最近最も多いご質問が、「ピュアコンは何故普通のネットワークよりも音が良いのですか?」という事と、「ピュアコンのコイルを手巻きされていますが、どうして音が良くなるのですか?」という事です。



まず1990年代にピュアコンが発売された時に遡って説明しますと、当時の国産や輸入品のトレードインスピーカーは、パーツ数点を熱収縮チューブで包んでぶら下げるタイプが多く、これが音が悪くて自分は使う気にはなれませんでした。

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音が悪い理由は3つあり、まずパーツが小さい事で、コンデンサの質感が悪く、コイルは小さい大きさで高いインダクタンス値を得るために中心に金属を入れて無理やり値を上げていて、これでは雑な音しか再生出来ません。

またコンデンサーを熱で炙る事で更に音が荒くなり、これを何とかしたいと考えたのがピュアコンでした。


各パーツを十分な距離を取って影響を受けなくするのと、鉄心を入れて無理にインダクタンスを上げるのではなく、空芯という間に金属を入れない状態で上質なコイルで滑らかな音を再生させています。

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もう一つ下に敷いているMDF板は木材を一度粉にして、それを固めて均等な材質にしていて、木目がある木だと硬さが場所によって異なるために、あえてMDF板を使用して、後付けのコイルとブラックボックス内のコイルの合計4つから出ている微弱振動をMDF板に逃がして高音質を得ています。

過去には質の悪くて厚さが半分のMDF板を使ってサウンドピュアディオと同じを謳っているお店がありましたが、載せていたのは付属のネットワークで効果は全く違い、そのお店は今は廃業しています。


ネットワークのコンデンサの熱の件に関しては、表面を熱で炙るのもいけませんが、リード線にハンダ付けする時に熱が伝わっても音が荒くなるので、当初は8本のクリップでタコクリップとか、10本のクリップでイカクリップとか呼んでいましたが・・

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現在はとにかく付けられるだけの本数を付ける様にいて、本数が増える事によって年々音が滑らかになって来ていて、現在はクリップはこれ以上増やせない状態で作業をしています。

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市販のネットワークのコイルはホームオーディオ用の高級コイルに比べると銅線が細く純度も低いので、一番メインのコイルは外に出して自由な大きさにするという手法を、1990年代から取っていました。

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ただし最近は車の電動化が進んで、車のあちこちから電磁波が出ていて、ホームオーディオ用の空芯の間が大きいコイルでは電磁波を吸い寄せて、音質が上がらないという場合が出て来ました。

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そこで3Dプリンターで市販では無いボビンのサイズを作って、ボビンから銅線を抜き取って、一から空のボビンに手巻きする事でこれまで表現出来なかった音の領域を表現出来る様になりました。

これは高級なスピーカーだけに限らず、ベーシックパッケージを全て手巻きコイルにした事によって、1グレード上の音を表現出来る様になりました。


ただ手で巻けば良いという訳ではなく、巻いて行って少しでもゆがみが出たら10周20周ほどいて元に戻って、原因を見つけたらまた強く締め直してを繰り返すから、機械巻には出来ない良いコイルになるのです。


実際にはとんでもない時間がかかりますが、音のためには時間と労力は惜しみません。



そして昨年の暮れに発売して大人気なのがピュアディオ完全オリジナル製品の『コントロールコンバーター』で、ハイローコンバーターを一から作って大型化したと言えばそうですが、あえてコントロールと名付けているのは、そのボリューム操作の滑らかさと正確さで、ダイヤルを触ればホームオーディオ用の大型のアナログボリュームを使っていると直ぐに分かります。

左右のレベルを狙ったレベルにピタッと合わせる事が出来て、ハイローコンバーターの半固定ボリュームのマイナスドライバーを入れて微妙に合う・合わないというストレスから完全に開放されて、調整時間も短くて正確になりました。


その3色が良く分からないという方のために詳しく接刑しますと、まず最初に赤いラベルのコンバーターを製作して、赤よりもピンクの方が色が映えるからとピンクに変更しました。

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この時点では1種類の音色しか無かったのが・・


そのうちトヨタの純正ディスプレイオーディオでは高音のヌケが足らなくてトーンを上げないといけない車種があって、トーンを上げると音が荒くなるので、なるべく上げなくても済むシャープな音色になるパーツを選んだのがブルーのラベルのコンバーターです。

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ただ日産のディスプレイオーディオやホンダのナビオーディオでトーンを下げる必要がある車種が多く、逆にマイルドになるパーツを選んで、パーツの並べ方を変えて更にマイルドさを増したオレンジのラベルのバージョンを制作しました。

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最初に製作したピンクのラベルはブルーとオレンジの中間よりもややオレンジ色の音色で、3色の色を選ぶのとピュアコンの値とトーンやイコライザーの調整で生音・生声に近くなる様に音調整を行っています。



その前のステレオのハイローコンバーターをモノラルにして2個使用するタイプも、普通のハイローコンバーターに比べたらかなり音は良いのですが、やはりドライバーを入れて調整する半固定ボリュームでは限界が見えて、それでコントロールコンバーターが圧倒的な人気となっています。

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今日はお客様からのご質問が多いピュアコンの歴史と、コントロールコンバーターが3色になった理由を、かなり速足でお届けさせて頂きました。

Posted at 2025/04/18 10:16:06 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年03月02日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第24話


第三シリーズとなったお客様の質問に答えるも、1月の12日に書き込んで、2月は一度も書き込みが無いまま終わりました。

最近お客様からよく聞かれる事は、「宇部店の取付台数は過去最高になっていませんか?」という質問というか感想ですが、実は過去最高の入庫数となっています。

ただ2000年辺りと比べてお客様の単価が減っているため、売り上げは過去最高ではありませんが、新規とリピートのお客様の細かなシステムアップの作業で、入庫数は過去最高で代車がフルに出たり、自分と次男とたまに長男の車が一時的な代車として貸し出されて、今月末にやっと1台代車が増車される事になりました。


その入庫数の多さの秘訣はここ数年の技術力やオリジナル商品の商品力アップなどの秘訣がありますが、最近お客様からのご質問で、「社長のブログはやたらと無線の話がよく出て来ますが、この話と音質アップは何か関係があるんですよね?」という事を多くの方から聞かれています。

店頭ではその内容について細かくお話していますが、今日はこの事に付いてここで細かく紹介させて頂きます。


近年のサウンドピュアディオの音質アップは合わせて3つの事柄があって、まずはデジタルプロセッサーとチャンネルディバイダーとアナログイコライザーの3点の音質向上があります。

これはどちらかというと上級のお客様向けの製品ですが、何年かまえからこれらの製品の音質アップのメニューが発売されて人気となり、今の時点では取り付けられたほぼ全数のチューニングが終わっています。

チューンドのチャンネルディバイダーは発売からもう20年が経っているのに、それが延々使い続けられる耐久性で、更にここに来てバージョンアップとは、もう完全に元が取れている製品に僅かな費用で音が良くなるのですから、絶大な人気がありました。


なぜ発売から20年も経つのにこのチューニングが出来なかったかというと、チューニングに必要なパーツがオーディオ業界には無いパーツだからで、かといって無線機業界にあっても市販されていないので、使いたくてもつかえないパーツでした。

なぜそのパーツが使える様になったかというと、自分が趣味で使っている無線機からパーツを外して来てカー用のプロセッサーに移植したら、これまでに聴いた事の無い様な艶のある音に生まれ変わりました。


このパーツはA社の物だと何の変化も無く、B社の物は高音がキンキンしていて、C社の物だけカー用に転用すると音に艶が出る効果が得られました。

自分はC社の製品のファンで複数持っていて、A社の物もB社の物も持っていました。

C社のパーツを抜き取った物が自宅に数台あって、専務が「いくら音が良くなっても使えない無線機がこんなにあるとは・・」と、ちょっと怒られましたが、抜き取った部品を補修パーツとしてメーカーからもらえば再び無線機は動作させる事が出来ます。


しかし音が良くなると分かれば専務がどんどん補修パーツを欲しがって、1店の店で取り寄せると明らかに怪しいので、数店を渡り歩いて補修パーツを集めていました。

もちろん補修パーツを手に入れるにはあちこちのお店でそのパーツを使っている無線機を買う必要があって、それでもそのパーツを使ったチューニングを望むお客様が多く、最後にはC社の無線機にA社のパーツを使う『魂を入れ替えた無線機』を作って需要に応えていました。

その魂を入れ替えた無線機の周波数はここのブログでよく出て来る351MHzの物で、魂を入れ替えても受信能力も送信出力も全く問題無く、そもそも無線機にしてはオーバークオリティーのパーツを使っているので、それを替えたところで気付く人もいません。

よくここのブログで「351MHzのデジタル簡易無線に興味のある方は無線機をお貸しします。」と書いてあるのは、魂を入れ替えた無線機をお貸ししますという事で、まあまあの台数を自分は持っています。


そんな無線機のテクノロジーを使ったプロセッサー・チャンネルディバイダー・アナログイコライザーのチューニングも、遂にメーカーが「補修パーツの出る量が明らかにおかしい?」と気付かれてしまい、遂に制限が入って、今は以前の様な入手は出来なくなりました。

それでも10台分ぐらいはまだストックを持っているので、まだチューニングをしておられない方は、もう少しの間は対応出来ます。


ただ自分が無線機以外に転用すると分かってパーツ供給に協力したお店には、メーカーから冷遇される様になったお店もあって、サウンドピュアディオが繁栄しても、協力して頂いたお店の経営が悪くなっては申し訳ないので、無線機業界が繁栄してお店が潤う様に他業界を盛り上げる動きもしている訳です。


そのプロセッサー系のチューニングで音質が良くなると、次に気になるのが純正のディスプレイオーディオを使っておられる方のハイローコンバーターの性能で、ハイローコンバーターでプロセッサーに届くまでの音質を上げないと、せっかく良くなった後ろの段の性能も100%発揮されておらず、それを改善するために考えられたのがコントロールコンバーターです。

こちらもオーディオ業界には無いパーツを使用していますが、さすがに無線機からの抜き取りの魂入れ替えはもう出来ず、昔からある無線機屋さんをまめに回ってパーツを集めていました。

ただこちらも数には限界があって一時的にパーツが尽きて来たのですが、あるパーツを2種類組み合わせて違う特性のパーツが出来るという事が分かって、今のところ安定して供給出来る状態です。


無線のテクノロジーを使っての音質アップは、ピュアコンのコイルやブラックボックスの一から手巻きコイルにもあって、自分が中学・高校の時は空のボビンは無線機屋さんで普通に売っていて、それに銅線を巻いて手作りの高性能コイルを巻いていて、「昔は空のボビンは普通に手に入っていたんですけどね・・」とぼやいていたら、あるお店の方が「3Dプリンターを使ってボビンが出来ますよ。」と言われて、高い材質と安い材質で2種類の素材で出来ると分かって、「かなり強い力で引っ張るので、高い方の材質でお願いします。」と専用設計のボビンの外付けコイル用と内部コイル用の物を特別注文で作ってもらって、今のトータルで高音質のピュアディオの音が出来上がっています。


この事を知らない人が自分のブログを見ると、「趣味の無線の事ばかり書き込んで、オーディオ屋さんなのに。」と否定的に思われる方も多くおられる様ですが、オーディオ業界には無いテクノロジーをこれまでのカーオーディオに組み合わせる事によって、誰も到達した事のない高音質というか、ただの高スペックではなくて、高忠実度の極めて生音・生声に近いサウンドを表現する事に成功したという訳です。

Posted at 2025/03/02 11:03:32 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
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サウンドピュアディオの井川です。 福岡県・山口県でカーオーディオ専門店を営んでいます。 アーティストとのコラボレーションにより、より生演奏や生の声に...

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