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ピュアディオいがわのブログ一覧

2025年08月08日 イイね!

お客様の質問にお答えして 第33話


お客様の質問にお答えするシリーズは、みんカラブログではブログカテゴリーの所の一番下を押せばこれまでの同シリーズが全て読める様にしてありますが、うっかり第32話のブログカテゴリーを『カーオーディオ』にしていたのでトータルで読めないというご指摘を頂きましたので、今朝修正させて頂きました。

最近はこのシリーズを読まれてサウンドピュアディオの考えに同意して頂いて新しくお客様になって頂いたお客様も多く、その中には遠く他県からお越しのお客様も増えてきている今日この頃です。


質問を頂くお客様は2001年にサウンドピュアディオがスタートした後のお客様と、1980年代から90年代にオーディオボックスと名乗っている時からのお客様と、最近お客様になられた方のおおむね3グループに分かれている様な気がします。

先日来店されたお客様は自分が22歳の時に『カーオーディオ専門店オーディオボックス』を開店した頃に、おそらく小学生の低学年ぐらいでお父さんに手を引かれて来店されていた事がある方で、お子様が17歳になったので来年は車の免許を取ると言われていたので、もしお子さんがサウンドピュアディオとお付き合い頂く事になれば3世代でお付き合いになるだろうという事をお話していました。


今日のお話は現在の事ではなくて、今から24年前にオーディオボックスからサウンドピュアディオに店名を変えた頃のお話で、当時はお客様からは「19年使い続けた名前だからオーディオボックのままがいい。」という声と、「ZSPの様なハイエンドの商品はいいが、ベーシックパッケージの様な安い製品を発売するのは専門店としてどうかと思う。」という厳しいお言葉も頂いていました。


まだ2001年はカーオーディオ業界は調子が良くて、輸入業者や卸売り業者は「2004・5年辺りから業界の勢いが無くなって来た。」と言われている所が多くありました。

その勢いが無くなって来る少し前に先を見据えて店名の変更とZSPというハイエンド製品とベーシックという入門者用のセットの2本だてという手法に変えたのは、そこから干支が2回廻った今となって正解と言えるでしょう。


まず名前をオーディオボックスからサウンドピュアディオに変えたのは、ZSPを発売する時に『オーディオボックスのZSP』にしようとしたら、アメリカのAUDIOーVOXという会社が日本で商標権を持っていて、オーディオボックスは販売店としてはいいけれど、ブランド名には使えないという事が分かって違う名前にせざるを得ないという状態になりました。

そこで商標権を取ろうとあれこれ申請をして、ただ自分が使いたいとおもう名前は大手メーカーが使わなくても先に商標権だけ取っていて、なかなか商標権が取れずにやっとサウンドピュアディオとサウンドピュアーツの2つが下りて、そのどちらにするか迷ってピュアディオの方が言いやすいだろうという事でサウンドピュアディオとなりました。


当時は自動車メーカーはオーディオの後付け出来ない車種を増やす方向に向かっていて、サウンドピュアディオを開始した時の目標は『将来的にデッキもナビも交換出来ない車種が増えても困らないビジネススタイルの構築』という事で、ベーシックパッケージはドアスピーカーの交換無しでも高音質を表現出来る新しいジャンルの製品という位置づけで、いくら純正ナビの比率が上がっても影響を受けないビジネスというのを見事に実現したパッケージです。


当時はZSPのイメージは良くてもベーシックの様な安いシステムが良いイメージの足を引っ張るとお叱りも頂きましたが、当時お叱りを頂いたお客様が定年を迎えて趣味用に小型の車に変えられた時に、ベーシックパッケージにプラス防振のシステムをお使い頂いています。

これは発売当時に『車を運転している間は将来もお客様』という、定年になってフルシステムを維持するのが難しくなっても簡単なシステムで音楽を楽しみ続ける事が出来るという何十年先を見据えた考えで、一番反対されていたお客様がベーシックを付けられているので、24年前の考えは間違っていなかったと今は実感しています。


もう一つ2001年ぐらいにお客様から指摘を頂いていたのが、「ZSPは良いスピーカーと言われても評論家の先生が褒めていないので、そういったスピーカーに対して劣ったイメージがあるので、どうにか褒めてもらえないのか?」というお話も多くのお客様から頂いていました。

自分は「このフレームやマグネットの材質からすると評論家の先生の褒めているスピーカーだと倍ぐらいになりますが、雑誌対策や評論家対策でお金を使ってそのぐらいの値段になって良ければそうしますが、評価を得るために倍の価格になるか、何も対策をせずに今の価格で買われるかどちらがいいですか?」とお聞きした所、「今のままの価格がいい。」という事で今の値付けになっています。

ただ評論家の先生の力もいつまでも続かないだろうと予測していたので、もちろんそういう対策をする気はありませんでしたが、様々なお客様のご意見を頂きながらも2006年にサウンドピュアディオは大きな改革をする事となりました。

それはそれまでB&Wの高級スピーカーの音を聴いて音造りという方針を変えて、演奏家やボーカリストの生の音・生の声を聴いて音造りという、高級スピーカー依存からの脱却でした。


演奏家やボーカリストとのお付き合いが始まってまず感じたのは、これまでのモニタースピーカーを使った音のイメージは本来1カ所から出ている音を3WAYで分割した状態で聞いて、それを頭の中で一つの音として感じて、そこから2WAYや3WAYに分解して表現出来る様にするという妙にややこしいやり方をしている事に気付いて、1カ所から出ている音を頭の中にイメージして、それを音調整で2WAYや3WAYに分割して表現するという、「なぜこの事に早く気付かなかったんだ!」と後で後悔するぐらい、当時は悔しいと感じていました。


きっかけはDEENのボーカル池森秀一さんが福岡の音楽イベントの後に福岡店に寄られた時に、当時新宮町にあった福岡店のB&Wの大型スピーカーの音を聴かれて、「これはモニタースピーカーの音じゃない!本物のモニタースピーカーの音を聴かせてあげるから東京に出ておいで。」と言われて、それから少しして東京のレコーディングスタジオへ行って本物のモニタースピーカーの音を聴かせてもらった時からでした。

今考えたら当時の福岡店のモニターシステムはホームオーディオの高級店で販売している高額なアクセサリーが沢山付いていて、これが本当の音から遠ざけでいる原因で、元の音が分かっていないからそういう物を信じて疑わずにあれこれと付けていたのでした。

ただ一つ困った事があって、本物のモニタースピーカーは普通に入手する事が出来ず、ミキサーの設備を込みで専門の業者にセッティングしてもらわないといけなくて、小型のサブモニターぐらいか入手出来ない事を知って愕然としました。


高額な費用と場所を要してスタジオを作るのか、それとも多くの音楽アーティストのスポンサー活動を行って生の音や声を知る機会を作るのかで、自分は後者の方を選んで今のサウンドピュアディオの音造りになっています。


ここまで来て話の方向性は少し変わりますが、最近お客様になられた方からよく聞かれる質問が、「サウンドピュアディオのグループは以前はあちこちにお店があったのですが、何故今は2店舗なのですか?」という事です。

「グループを続けていたら遠くから足を運ばずにお客さんにメリットが有るのに。」とよく言われますが、それはこれまで何度も書き込んでいますが、段々本店とは音が変わって来て、とんでもツイーターのレンジが広くて、インピーダンスはどんどん下がって来て、かなり刺激的な音になって来て、こちらがそうていする音と離れて行く事はあっても近づく事はなくて、同じ名前で仕事をする事は出来ないからです。

おそらく質問の中でこの話が一番多いのではないかと思われますが、ツイーターの周波数レンジをどんどん広げて、インピーダンスをドンドン下げて、「本店よりも自分も方が音が良い。」とか、「お客さんは自分の音の方が良いと言っている。」という話になり、井川の造る音が好きという方からは不満が出て、直接適合の数値のピュアコンを送って自分で付け替えてもらうなどの事が続くと、これはもうグループではなくて、個々の個性的な音造りになってしまっているので、自分は直接手が付けられる宇部店と福岡店だけがサウンドピュアディオのグループという事にしています。


ただ車は年々変わって来て、新しく発売されるディスプレイオーディオの車にはこれまで良しとされて来たピュアコンが合わなくなって来て、新しく開発をしなくてはならなくなっています。

その新しく開発する中でこれまではややインピーダンスを下げて音のヌケを良くするという手法が使えなくなって来て、その理由はディスプレイオーディオの内蔵アンプが持っているインピーダンスの幅にたいする対応能力がどんどん狭くなっていて、ここからここまでの狭い範囲のインピーダンス値でまとめないとアンプが腰砕けして十分なパワーが得られなという事が起こるからです。

そのためこれまでのピュアコンから平均インピーダンスを0.2から0・3Ωほど上げる必要が出て来て、その前のモデルを改造してインピーダンスを極端に低く設定しているショップとは同じグループとしては活動を共に出来ないからです。


たまたまインピーダンスを上げようとした時に、これまでのメーカー製のコイルの巻替えではなかなかうまくいかないので、ブラックボックス内のコイルも一から手巻きしたら音質がこれまでよりもアップして、グループ展開している時に比べたら2段階音が良くなった感じです。


前のシリーズや今シリーズでも同じ様な内容が繰り返されているかも知れませんが、日々店頭でのお客様とのお話をその都度まとめさせて頂いたらこの様になってしまいました。


以上、続・お客様の質問にお答えしてでした。

Posted at 2025/08/08 11:04:08 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年07月31日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第32話


お客様の質問にお答えするシリーズは比較的最近お客様になられた方を対象とした内容が多いのですが、前回30年前の製品のエッセンスが今の製品にもあるというお話でかなり昔の話になっていましたが、それを読まれてその数年前の製品についての質問を頂いたのですが、古い話というだけでなく、以前あった方式を何故今使用していないのかという質問を頂きましたので、過去を振り返りながら現在の製品が何故この規格になったかというお話を書き込ませて頂きます。

話は1992年の秋から冬にかけての事で、当時はピュアコンというパッシブネットワークをブロック化して組み合わせが変えられる方式の物はトレードインスピーカーやアドオンツイーターなどの安い商品専用で、高級スピーカー用は別な大型のケースに入ったオリジナルネットワークという別な製品を使っていました。

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このトレードインスピーカーやチューンナップツイーターの安い製品専用だったピュアコンが今は高級スピーカー専用のシルバータイプという銀製品を使用したモデルで対応して、ノーマルのピュアコンはトレードインスピーカーやチューンナップツイーターには対応していないと、今とは言っている事が全く違うと、当時を知っている方なら30数年でやっている事が全く変わっています。

そのトレードインスピーカーとチューンナップツイーター専用的なピュアコンが何故ここまで変わったかというと、まずは1990年代の前半のトレードインスピーカーやチューンナップツイーターが、2000年の少し前には全く構造が変わっていおて、オーソドックなミッドの構造が特殊な構造や他メーカーが使っていない材質など、見かけ上の珍しさでユーザーの気持ちを引くために、本来の音楽の音とは変わって来て、最初は外ドームタイプのオードドックだったツイーターもどんどん特殊化して来て、見かけ上の高性能・高音質を謳う様にメーカーがなって来て、自分がお勧めしたいスピーカーが無くなって来てので、2001年にオーディオボックスからサウンドピュアディオに名前を変えて、これまでのやり方をがらりと変えて今の方式になっています。


それでも2001年にベーシックコースとしてスタートした現ベーシックパッケージは2006年から2007年にかけてマイナーチェンジを行って、そこから数回のマイナーチェンジを行って、昨年の5月からブラックボックス内のコイルを自分が一から手巻きに変えて、更に合成インピーダンスを若干上に上げて音に艶を出しています。


2006年にベーシックコースからベーシックパッケージに名前を変えようと思ったきっかけは、それまで自分はピアノの調律の細かい事を全く知らずにオーディオの仕事をしていて、自分が会館を借りて自社主催のコンサートを開こうと企画していて、会場のピアノを借りてコンサート前に調律師の方を雇って調律を行う事になった時に、自分は何でこんな事を今まで知らなかったのか!と驚く事があって、それは家庭のピアノの調律なら1回の料金で終わりですが、コンサートの調律はリハーサル前に一回行って、本番前にもう一回行い、「何故2回もしないといけないのですか?」とプロの僅かな調律のズレに対するとんでもなく細かな部分で音がズレているという事が分からなかったという、今ではとても恥ずかしい思い出で、これを機会にピュアコンの精度のアップと、それぞれの店舗の担当者が自分の耳で聴いて良いと思った値を選ぶという方式をやめるという決まりを決めたのですが、それでも調律を知らない人が自分のイメージで値を選ぶは後々やめる事が出来ず、グループをやめてしまうきっかけにもなりました。


今だから分かるのですが、小曽根真さんや国府弘子さんのクラスになると、リハーサル前・本番前・途中の休憩時間の3回調律を行うといのが当たり前というのは、今では完全に理解出来ています。


ちょっと話が今回のお客様の質問とズレてしまいましたが、今回のお客様は40年ぐらい前からのお客様で、ピュアコンより上のグレードのオリジナルネットワークの時代をご存知の方で、今発売しているコントロールコンバーターみたいに2つのダイヤルが付いていて、しれを回して左右のツイーターのレベルが変らえれるという優れ物で、大きさは今のコントロールコンバーターに横に1・5倍ぐらい大きくなった物で、当時を思い出されて「ツイーターレベルをダイヤルで動かせる物をまた作らないのですか?」というご質問を頂きました。

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今回も当時の製品の写真が無いので、これを横方向と縦方向に1・5倍大きくしてダイヤルは手前のネジの内側に前向きに付いていたと想像して下さい。


まずケース入りのネットワークをやめた理由は、最近のブログを読まれている方ならお分かり頂けると思いますが、ケースの中にパーツを入れている時は中を開けてパーツの入れ替えをするのに時間がかかって、音が出た時は前の音のイメージが少し薄れていて、安い製品用のピュアコン方式の方がやたらと調整時間が早くて、これじゃあやってられないという事になり、それでパーツを瞬時に交換出来て、更に高いパーツを使ったピュアコンを作る事になりました。


もう一つ言われていたダイヤルを使って連続でツイーターレベルを変える方式は、今のコントロールコンバーターはスピーカーの出力を2段階のレベルダウンを行って、3段目のプリレベルという弱い信号になってボリュームコントロールを行っているので、ボリュームの接点にほとんど電流が流れておらず、当時のオリジナルネットワークではパワーアンプを通った信号をボリューム操作しているため、かなりの電流がボリュームの接点を流れており、段々音が荒くなる感じがしたので固定抵抗式に変えて、固定抵抗は安定感のある高音が再生出来るために自然とボリューム方式は無くなったという訳です。


もう一つコントロールコンバーターについての質問で、「コントロールコンバーターはハイローコンバーターをダイヤルで調整しやすくしてある製品ですよね?」という事を何人もの方からお聞きしました。


確かにそうですが、市販されているハイローコンバーターとはこんなに大きさが違います!

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中を開けてコンデンサーと抵抗の所を見ると、コントロールコンバーター用のパーツとこれだけ大きさが違うという事をご覧に入れます。

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これでは音が違うはずです。


今巷で人気のアンプ内蔵のDSP中のハイローコンバーター部もこんな感じですから、コントロールコンバーターを使えば高音質というのをイメージして頂けると思います。


以上、お客様の質問にお答えしました。

Posted at 2025/07/31 10:58:17 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年07月26日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第31話


お客様の質問にお答えするシリーズはどちらかと言えば比較的新しいお客様で、まだサウンドピュアディオの事が良く分かっておられない方を対象とした書き込みが多かったのですが、今回は35年ぐらいお付き合い頂いているお客様からの質問を頂いて、その事にお答えしますので、新しいお客様は「過去にそんな事があったんだ。」という気持ちでお読みください。

その35年から40年ぐらい前からのお客様の質問が、「コントロールコンバーターを通すと、1990年代にあったライントランスのMAG1みたいな音になりますが、MAG1みたいな機能が入れてありますか?」というご質問を複数頂いています。


コントロールコンバーターはハイローコンバーターのパーツを思いっきり大型化して、音のロスを少なくして高音質化を図っているのと、ホームオーディオ用のボリュームを使用する事で左右の音のレベルを微調整出来て、正確なレベル合わせと半固定ボリュームによる音の劣化を完全に防いでいるこれまでに無かった新しいジャンルの製品です。

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もう一つハイローコンバーターと明らかに違うのは、相手のナビやディスプレイオーディオの特性に合わせて、パーツの銘柄や配列を変えて最も生音・生声に近くしているので、完全にこれまでに無かった新しいジャンルの製品となっています。

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この製品が出来るまで市販メーカーのハイローコンバーターをチューニングされていたお客様の入れ替えが多く、引き取ったハイローコンバーターがこんなに溜まっています。

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ただ輸入車やレクサス車では普通の2台分が必要な車種もあるので、お一人で2台取り付けられた方も何人かあります。


コントロールコンバーターが発売時は需要に対して供給が追い付かなかったので、輸入車やレクサスの2台使いのお客様は中高音部分だけ交換して、低音部分は後から交換という形を取らせて頂きましたが、低音のキレが良くなってローエンドが伸びて、何よりも中高音と低音がピッタリ合う感じがして、これは2台使いでないとという感じで、お付合いの浅い方だと「コンバーター2台とは高額な!」と思われますが、お付合いが長いお客様からは「ナビを付け替えたと思えば割安だし、ナビを換えようにも自分の車はそもそも買えられないし。」というお言葉も頂いています。


ここまではこれまでも出ている話ですが、最近35年から40年のお付合いを頂いているお客様からの質問で、「コントロールコンバーターを付けたら、昔使っていたMAG1を付けた時の様な滑らかなアナログサウンドになった様な気がします。」と言われます。


正直言うとMAG1はライントランスだけでコントロールコンバーターよりも値段が高くて、何か外見が分かる物を探しましたが倉庫のどこにも見つからず、写真が無い状態で説明いたしますが、入出力が1対1のトランスを通す事により、左右のアースを直流的に分離して、更にデッキとアンプのアースも直流的に分離して、当時の車で多かったラインノイズを無くす事との2つの効果で音質をアップさせていた製品で、車やオーディオ製品の変化でいつの間にか必要が無くなって1990年代の後半には無くなっていました。

その時の音を覚えておられるお客様が何人かおられて、コントロールコンバーターを入れた時にそんな今では聴けなくなった艶のあるサウンドが聴ける様になったと言われています。


実際にはMAG1はコントロールコンバーターよりも2・3割ケースが大きく、そのトランスを入れる事は無理ですが、MAG1よりも何分の1かの小さなトランスが入っていて、左右のチェンネルのアースの完全分離化と入力側と出力側のアースの直流的に完全分離化は知らないうちに行っていたので、MAG1を全く意識はしていませんでしたが、音を良くするための基本的なセオリーとして、無意識にその様な回路構成にしていました。


今はオーディオ音源がデジタル化している部分が多いので、逆にアナログ技術が必要になって来て、最終的に音楽は人の耳に届く時にはアナログになっているので、確かに今の時代だから逆に必要ではないかな?と感じました。


自分でも忘れていた事をお客様から教えて頂いて、あらためてコントロールコンバーターはハイローコンバーターのパーツの大型化に加えて、ホームオーディオ用のボリュームの使用でのレベルの微調整と、アースを左右と入力・出力で直流的に絶縁する事で、音を滑らかにかつシャープに出来るという、理想のカーオーディオ用の製品という事を再確認出来ましました。

Posted at 2025/07/26 10:30:03 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年07月17日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第30話


お客様の質問に答える第三シリーズもとうとう30回目の書き込みとなりました。

自分が店頭で集めさせて頂いたお客様からの質問は、最近の傾向としては以前書き込んだ内容のもっと深い部分を知りたいという声が多く、今回も以前聞いた内容をもう1歩2歩深い部分まで説明させて頂きます。


先日福岡店にいて完成車の音調整のために待っている時に、少し時間に余裕があるからと店頭でコイル巻きをしていたら、たまたま来店されたお客様に見られてしまいました。

その様子を見て一言「本当に全部コイルをほどいて巻き替えているんですね!」と驚かれました。

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写真で見るより実際で目の前で見た方が長く感じられる様で、目の前で巻いてほどいて巻いてを実演しました。



それを見ていたお客様から、「あれっ?コイルを巻くボビンに刻みが入っていますね?」と聞かれて、「はい、刻みを入れてグリップを良くして強く巻ける様にしています。」とお答えしました。

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刻みを入れているのは表面だけで、裏は丸のままで、底面は少しでも接着面を増やすためで、上面の刻みだけでも十分に力が入ります。

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おかげで全て巻き上げるまでの時間が2・3割ぐらい早くなりました。


メーカーの工場から出荷されたコイルはホームオーディオを前提としているので内径が大きく、電磁波を内側から吸い込みやすいので後から特注で製作してもらった内径の小さいボビンに無酸素銅を一から巻き替えています。

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この手間で音が良くなるから不思議なものです。



その日別なお客様が福岡店に来店されて、「もう10年以上前のピュアコンを使っているけど、新しいピュアコンに変えたら音はガラッと変わりますか?」と聞かれて、「ガラッと変わるというよりも、バッサリ変わるという感じです。」と自信を持って答えました。

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それとCDの時には音に満足出来ても、ナビゲーションにスマホを繋いで音楽を聴くととても音が薄く感じて、それが不満という事でした。

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そこで「最新版のピュアコンはスマートフォンで音楽を聴いても音が薄くならない様に設計してあります。」とご説明して、ピュアコンの全てのユニットを入れ替える事になりました。


そして10年以上前に取り付けたピュアコンを取り外して・・

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最新の物に交換したらどうでしょう?

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何とお客様が言われていたスマートフォンで音楽を聴くとCDに比べて薄く聴こえるというのが無くなって、「ピュアコンを替えるだけでこんなに音が良くなるんですね!」と驚かれていました。


なぜそうなるかという説明をするととんでもなく時間がかかるのでここでは省略しますが、一言で言えば10数年前のモデルはCDで聴くのが前提で、現行モデルはスマートフォンで聴く事の方が多いという考えで設計しているという事です。

ただお客様はそれでCDの音が悪くなるのではなく、スマートホンの音が良くなった様だと言われていました。


今日は他にもう2つご質問へのお答えがあって、毎回出て来るコントロールコンバーターの色分けで、4色の音の傾向が違うコンバーターがあって、同じ週に同じ色が2回出た時の事を考えて、宇部店と福岡店で各色2個づつの合計8個を在庫していて、先日福岡店でピンクラベルを使ったので、今日補充して合計8個にします。

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その4色について「中のパーツを交換出来る様にしたら在庫を沢山持たずに済むのではないですか?」という事を複数のお客様からお聞きしました。

1990年ぐらいのナカミチのホーム用のプリメインアンプで使うレコードプレイヤーの特性に合わせて中のパーツが換えられて、どこのメーカーのプレイヤーでも差が出ない様にするという部分を真似してのもあって、当初は1つのモデルを中のパーツを換えて対応していましたが、回路のシリーズ接続とパラレル接続を選ぶというのがあって、差し替え方式にすると接続部分が増えるのと、今のコンバーターは横方向には余裕があっても上下方向が寸法がギリギリなので、パーツは最初から固定で行くという方針に途中で決めました。

何と言ってもその場でスパッと変えて聴いて、合わなければ次に変えてと、音調整に時間がかからないというのもあって今の方式に辿り着きました。


欠点は8個の在庫を常に持たないといけない事ぐらいでしょうか。



最後に質問は先日のブログであった、宇部店を改装したらホームオーディオの店に見える様になった件で、「ホームオーディオが欲しいというお客さんが来られるのなら、ホームオーディオを販売したらいいんじゃないですか?」という事です。

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宇部店の店頭の奥の方にはホームオーディオのカスタマイズしたスピーカーが常に数点あって、何も知らない方がホームオーディオの店と間違えてふらりと入って来られても、「当店はホームオーディオは販売していません。」とお断りしているのを、「そういう方にも販売したら入り上げが上がるのでは?」という声もあります。

ただホームオーディオはカーオーディオに比べてもっと主義主張が強くて、「ここのメーカーのこの方番でないと!」とか、「この評論家の人があの商品を褒めていた!」など、当社の目指す音造りと全く違う話を聞かないといけなくなるので、一律に「ホームオーディオは販売していません。」と言っています。

宇部店の奥はお客様が使われていたカー用のユニットが「車を買い替えたら合わなくなって、もったいないから家で聴ける様にして下さい。」という時にエンクロージャーに組んでホーム用にした物がほとんどです。

たまには「家でもピュアディオのカーオーディオみたいな音が聴きたい。」というお客様のためにカー用のユニットは使わずにホーム用の小型のスピーカーをチューンしてワンオフで製作したりと、ピュアディオのカーオーディオの音が好きな人しか対応してしていないので、一般的なホームオーディオのファンの方には合わないので一切お勧めしていません。

雑誌に載っている製品を何でも展示している専門店もありますが、サウンドピュアディオはそういう専門ではなくて『セレクトショップ』という意味の専門店という風に自分は考えています。


以上、お客様の質問にお答えしてでした。

Posted at 2025/07/17 10:35:51 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年07月09日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第29話


今月最初のお客様の質問にお答えするシリーズは、まずは最近施工数が増えているフェンダー周りに施工する防振施工です。


現在の宇部店にはフィトクロスターとセレナの2台が入庫して施工を行っているところです。

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ご質問は以前からの施工のドアのセメントコーティングと、フェンダー周りの防振は最初は青白いのがだんだん茶色に変わって来るのが同じで、「同じ材質を使っているのですか?」という質問をかなり頂いています。

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実はフェンダー周りや底面は吹付の塗装に近い材質で、ドアのセメントコーティングは厚くて粘度が高いので完全な別物ですが、ひび割れを起こさない様にするためのつなぎの成分が全く同じ成分のために、この成分の乾燥に伴う化学変化が同じために、同じ様な色の変化となっています。

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ちなみにドア用の材質をスプレーに使うと完全に詰まってしまいます。




次の質問はピュアコンに関してで、ピュアコンはブラックボックスが通常2個で4個並んでいる物とどういう風に動作が違いますか?という問を良く頂きます。

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メインボックスと呼んでいる箱と、後から追加で付ける、またはJU60では必ず付けるツイーター・アシストボックスの2種類があり、動作原理はメインボックスだけでは高音の中音域よりの下の方の音が歪むので、ややレンジを狭めにして鳴らしているのが、ツイーターアシストユニットを取り付ける事でその雑味を取り除いて、本来再生出来る音域幅を余裕を持って再生出来るために、JU60には取り付けないと逆に勿体ないので標準としていて、フロントだけでも大音量で鳴らされたり、ウーファーを加えてそれに合う様にフロントも大き目な音で鳴らす方には是非使って頂きたいユニットです。



もう一つピュアコンについては、これまで何回かのマイナーチェンジを加えて来たメインのブラックボックスは、2006年ぐらいに最初のマイナーチェンジを行って、2015年・2019年・2024年とマイナーチェンジを繰り返して来ていて、そのマイナーチェンジを行う根拠がアーティストさんのお付合いの数が増えると「これで良かったのか?」と疑問が出て来て、写真のボックスは最初の数字が2桁で2番目の数字が3桁で最後のアルファベットが2桁の2015年モデルで、その後最初の数字が3桁となり、アルファベットは3桁に増えています。

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FM福岡で制作していた『サウンドピュアディオプレゼンツ音解(オトトキ)』を放送している時期には毎月何人かのボーカリストとお会いして生の声を聞ける様になって、斉藤和義さんとスキマスイッチの大橋卓弥さんに同じ週にお目にかかった時に、「もう3桁では表現の限界!」と、JU60用に関しては最初の数字を4桁に増やす改善を行いました。

上の写真の表示は30は3・0という意味で、それ以降小数点以下2桁測定精度とパーツの選別精度を上げました。


近年のマイナーチェンジは2019年の後半にサウンドピュアディオはグループ展開をやめて本来の宇部店と福岡店に戻った時に、加盟店があるが上にインピーダンスの低いピュアコンを作らないといけないという必要がなくなって、自分の作りたいボックスが作れるので、インピーダンスを0・2Ωから0・3Ω平均して上げる様にして、ヌケ重視ではなくて艶のある本来の音楽を目指す事が出来る様になりました。

実際にはグループ店では本来使う用途とは違うインピーダンスの低いボックスを使うのが常態化していて、さらにこちらで作ったボックスの中を改造して更にインピーダンスを下げる事をしていて、本来の音楽とは違う独自の良い音を目指していました。

ただインピーダンスのズレは5%・10%ならまだしも、係数が1400と1950という差で、インピーダンス換算で差が1・39倍ですから、40%も音抜けを良くしているので、これはピュアディオの音とは違うサウンドを目指していると言っていいでしょう。


その独自の数字を選ぶ店への供給が無くなると、今度はこれまで出来なかった手間をかけられる様になって、メーカー製のコイルの無酸素銅の線をボビンからほどいて、一から別なボビンに巻き替えるという作業が出来る様になりました。

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このコイルの手巻きに関しては、「なぜ手巻きすると音質が良くなるのですか?」という質問を多く頂きますが理由は2・3あり、1つはメーカー製のボビンは内径が大きくて車から出ている電磁波の影響を受けやすいという事で、内径がかなり小さくなっているのがお分かり頂けるでしょう。

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2つめはコイルを巻くボビンの材質で、メーカー製の硬い材質に比べて、やや柔らかい材質を使ってコイルから出る微弱振動を外に逃がす様にしています。

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3つめはコイルを手作業で巻くと機械巻の様に同じ方向に巻くだけでなく、ムラが出来たらその原因の場所までほどいて戻って、そこから締め直してまたきつく巻くを繰り返して、機械巻では得られない精度のコイルを巻いているからです。

これは誰が巻いても同じ結果が出る訳ではなくて、巻く人間の力量によって変わります。


分かりやすく言えばただ力を入れて巻くのではなく、気を入れて巻くという、常に同じ力がかかっていて、力のムラが無い巻き方という職人技になります。


最後にもう一つピュアコンについてで、市販のネットワークは1つのケースの中にパーツを全て詰め込むので、この様にコイルとコイルが近づいていて、ピュアコンの様にMDFの板の上に一定の距離をおいて取り付けるのでは、見た目はアクリルで透明でカッコよく見えますが、ここまでコイルが接近した状態では音に抑圧感が出てしまうので、メーカーのネットワークは一切使わないという理由の一つになっています。

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過去に書き込んだ事と重複している部分もあったと思いますが、これまで以上に詳しく説明出来ていると思っています。


以上、日々お客様から頂いている質問にお答え致しました。

Posted at 2025/07/09 12:34:27 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
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サウンドピュアディオの井川です。 福岡県・山口県でカーオーディオ専門店を営んでいます。 アーティストとのコラボレーションにより、より生演奏や生の声に...

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