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ピュアディオいがわのブログ一覧

2025年12月05日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第41話


お客様の質問にお答えしてはアメブロとみんカラブログで同じ内容を書き込んでいますが、みんカラブログでは右側のブログカテゴリーの所を押せばこれまでの1話からが全て読む事が出来ます。


それでは今日の1人目の方の質問は、ーザー歴の長い方からの質問で、ベーシックパッケージやJU60ツイーター用の専用ボビンの一から手巻きの物があるのに、B&W系の手巻きコイルが無いのは何故ですか?という事をよく聞かれます。

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手巻きコイルはツイーター用のブラックボックス用の中身で、最高周波数が20KHzまで再生する事を考えるとメーカー製の内径が太いボビンを使うよりも内径の小さいピュアディオ独自のボビンを使用した方が電磁波の吸い込みが少なくて有利という理由で純白のボビンを使用していて、それに加えてコイルに信号が流れた時の微弱振動をやや柔らかいボビンの材質が外に逃がしてストレスを無くすという理由で換えてきています。

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ただB&W系のツイーターは空芯コアレスというタイプのコイルを使っていて、内径が元々小さく、クリーム色のプラスティックボビンを使っていたJU60用より有利なために特に新型を設定していませんでした。

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純白の手巻きのコイルに交換すれば良くなる可能性はありますが、JU60に比べて半分程度の変わり方と予測していて、希望が多ければこれから実験して設定するという考えでいます。


ただ自社にB&W系のツイーターが付いたデモカーが今は無いので、最初の1台はお客様のお車で実験しないといけないので、工期が少しかかるという所も未だに手を付けていない理由でもあります。


ベーシックパッケージ用とJU60用はブラックボックスはクリーム色のボビンのコイルの使用はやめていますが、ミッドスピーカー用の上限周波数を決めるコイルは、使用する周波数が5KHz以下とブラックボックスよりも低い周波数で使用する場合はこれまで通り使用していて、8KHz以上の高い周波数になると純白のボビンのコイルを使用すると使い分けています。

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次にの2人目のお客様は、新しくお客様になられたお客様からの質問で、「ブログで見るとよくハンダ付けの時にクリップをされていますが、そんなにクリップで音が良くなるのなら、何故大手メーカーはやらないのですか?」という事に対するお答えです。

サウンドピュアディオと長くお付き合い頂いているお客様だとお分かりだと思いますが、最初は1本か2本だったコンデンサの放熱クリップは年々増えてきて、ただ増えるだけでなく何打を付けて直ぐにエアーで急冷却をかけていて、通称『刀の名刀の様な分子の並び』と言っていますが、量産品では出来ない手間のかかり方ですが、ハンダ付けの時間は一瞬で短くても準備の時間の方が時間がかかっています。

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分かり難いので一度並べて撮影したら、付けられるだけ付けて17本付いていました。

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これを入り口と出口で2回繰り返して、それなりにクリップのバネが強いとけっこう付け外しで肩が凝って、やらなくていいのならやらない方が楽です。

1本のクリップの時期と8本のタコクリップと呼んでいた時期と、ピュアディオの歴史を知っている方なら本数のアップ=音の滑らかさ度合いというのをお分かりだと思います。


またここまでクリップにこだわるのが、ハンダの純銀の配合率が上がるとなかなか低い温度では溶けにくくなって来て、銀の含有率アップに比例してクリップの数を増やしていましたが、過去は4・5%から5・5%の銀の含有率の時代もありましたが、冷却の事と奥に浸みて行き難いなどを考慮したら、現在は2・5%から3・5%がベストであるという結論に達しました。



更に3人目の方のご質問があって、「ハンダの熱で音質が下がる可能性があるのなら、ボルトナットを使えば熱を一切加えなくて音が良いのでは?」という事を聞かれた事があります。

過去には実験で短時間でハンダ無しでパーツを交換出来るボルトナットやターミナル板を使った事がありますが、段々表面が酸化してきて本来の性能ではなくなるので、そういった方法は使っていません。


ハンダ付けは信号の導通をしっかりさせるという意味と、先々繫いだ部分を酸化させないという2つの目的で、そのやり方材質で完成時の音や数年後の音の良し悪しが決まります。


以上、今日は3人のお客様の質問にお答え致しました。

Posted at 2025/12/05 11:14:02 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年11月28日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第40話


お客様の質問にお答えしてのシリーズは、続で第三シリーズとなり、それも今回で40話となりました。

第一シリーズとかはもう時代に合わないというか車自体が変わり過ぎて、オーディオレス車の比率が80%から第二シリーズで50%で、今回のシリーズでは20%ぐらいに減っていますから、完全にオーディオレスと純正の比率が逆転しています。

更にディスプレイオーディオ化されてCDプレイヤーが付いている車が激減して、初期のシリーズの内容は現状に合わなくなってきています。


それとこのシリーズは店頭で自分がお客様から受けた質問の中で多く聞かれるものを選んで書き込んでいますが、遠くのお客様からなかなか店頭に行って聞けない内容を知る事が出来ると好評を頂いています。


それでは今回は3つの質問について写真を使って詳しくお答えしていきます。

まずはハンダ付けについてのご質問で、以前は8本でイカクリップで10本でタコクリップと呼んでいた、コンデンサをハンダ付けをする時に使うクリップの数ですが、今は何本なのですか? という質問と、そんなに沢山付けて効果があるのですか? というご質問にお答えします。


現在のピュアコンの中を作る時や、ピュアコンに追加のパーツを作る時に、放熱クリップを付けてパーツが劣化しない様にしているガードは、最初は8本や10本というやり方がありましたが、現在は付くだけの本数を付けるというのが現状です。

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おそらくこれで12本あると思いますが、フィルムコンデンサは熱が内部に通ると一時的に数値が上がり、その後冷えてくると数値が下がりだして、最終的に最初の数値よりも下がってしまい、狙った数値にならなくなるので、この様なクリップでリードから中に熱が伝わらない様にしています。

クリップが増えた理由は最初はJU60もベーシックパッケージもコンデンサの表記が2ケタだったのが途中で3ケタになって、JU60だけ4ケタ表示で合わせているので、正確に合わせようとしたらケタが増えれば増えるほどクリップの数が増えてきたという訳です。


もう一つはハンダの価格がどんどん上がって来ていて、「ハンダが入手出来なくなって、製品が出来なくなるという事はありませんか?」と心配されているお客様もあります。

最初はロシアのウクライナ侵攻で精度の高いハンダが軍事用に持って行かれて入手が困難というのもありましたが、それ以上に福島の処理水の海洋放出に中国が不快感を示し、レアアースやレアメタルの輸出制限をかけて、その中に錫が入っていて、工作用のハンダまで価格が上がって来ています。

昨日リモート関係のハンダ付けをするので、銀入りハンダを使うと勿体ないので、ホームセンターに工作用のハンダを買いに行ったら、何と1メートルが580円というとんでもない価格になっていました。

そんな物は使えないと昔から営業している電子パーツ屋さんに行ったら、運よく旧価格で表示されていたハンダがあったので買って帰りました。


普通のハンダがこの状態ですから、純銀を含んでいるハンダはこぼれた端を集めておいて、元が2・5%入りのハンダに輸入物の5%純銀入りのハンダを混ぜて再生して・・

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ただピンセットで煤を拾ってどけている時は、プーチンの顔が頭に浮かび、「お前のせいでこんな苦労をしている!」と思いながら仕事をしています。




再生品とはいえ純銀は2・5%が3%から3・5%にグレードアップして、粒ハンダの形にストックして、ハンダ付けの時に小手に足して電動のモーターで送り出す純銀2・5%のハンダに混ぜて使用量を減らしています。

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モーターで送り出すハンダは以前は輸入物の300グラムロールを使っていたのが、入手が困難になってそれを国産の100グラムロールに変更したら、同じロールでも量が今は70グラムに減っているので、かなり早くハンダロールが無くなってしまうので、粒ハンダの使用はコストを上昇させない要になっています。

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お客様から心配をされているハンダが無くならないかという部分に関しては、銀入りはかなりの買いだめをしてあるので、当分は心配のない量は確保してあります。




そして3つ目の質問は、自分が最近ラジオに登場して喋っている時に、「80年代の楽曲でもしっかりグルーヴを感じる様な再生が出来る様な装置を開発しました。」という部分の、その装置は何か?という事です。


ラジオは一般大衆の方も聞かれているので、あえて専門用語は使いませんでしたが、一つはピュアコンに使うコイルを一から手巻きの物に換えたのと、もう一つはコントロールコンバーターの事です。

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四色の色分けでシャープからマイルドまで音の傾向が4段階に変えて、アンプや本体の特性に合わせて適正というか、最も生音・生声に近く合わせて、古い楽曲も活き活きとしたグルーヴ感で聴けるという物です。


以前この製品の中のパーツの左右の選別で音がピッタリまとまるという事を書いた事がありますが、その中のトランス部分の最近のペアリングというか、昨日のペアリングを写真で説明いたします。


トランスは1回で10個づつ仕入れて来て、工場で作られた物をピュアディオに届いた時点でかなり細かな測定を行って数値をマーキングします。

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右下の1個は1次側の係数が87で2次側が73です。

左上の物は2次側は73で係数が同じでも、1次側が98で87と違い過ぎてこれを右左では使えません。

これは大手メーカーも使っているブランドのトランスで、それでも物によって差があり、何の測定も行わずに左右に使うとピュアディオのコントロールコンバーターの左右がピッタリ合う感じは出させません。


そこで係数が1までは誤差範囲で許すとして左右をペアリングすると、10個で3ペアが見つかり、4個が相手が見つからない状態です。

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それと1次側と2次側の差はコンバーターをシャープ方向にするかマイルドマイルド方向にするかで選んでいて、どのトランスを何色のコンバーターに使うかは目利きが必要になります。



前回のトランスのペアリングでも4つが相手が見つからない物があったので、これを合わせてもう1度ペアリングを行います。

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すると1次側・2次側共に1の誤差の物が見つかったので、これでペアリングして、もう1ペア出来ました。

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残った6個は次の製作時に10個仕入れた時にもう1回ペアリングします。



以前のペアリングの写真が見つかったのでみてみると、前にペアリングに漏れた2つを合わせて12個で、誤差1で左右を決めるとなかなか揃わないというのがお分かり頂けるでしょう。

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大手メーカーがやらない高度な測定の後に、厳しいペアリングを行っているからこそのあのコントロールコンバーターの素晴らしい音色が表現出来るのです。


よくお客様から言われるのが、「高いアンプを買うよりも、そこそこのアンプにコントロールコンバーターを入れた方がよっぽど本当の音楽に近く聴こえる!」という事です。


特に最近の車には90年代にあった様な電気を食えば食うほど良いアンプと言われていた様なアンプは合わないので、コントロールコンバーターは時代に合った製品と言えるでしょう。


以上、お客様からの質問にお答え致しました。

Posted at 2025/11/28 10:58:13 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年11月19日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第39話


不定期シリーズのお客様の質問にお答えするは、今回は質問というよりもご要望に対するお答えとなります。


現在お客様になられてからある程度年数が経たれたお客様のご要望で最も多いのが、「ATXー30とJU60の間のグレードのツイーターが存在していないので、その中間グレードのツイーターを発売して欲しい!」というご要望を沢山頂いています。

ピュアディオとしては何も対策を講じていない訳ではなく、試作品で少しお見せ出来る段階になっているので、発売はまだ先ですが、先行してお見せしたいと思います。


まず過去のラインナップを振り返るところから始めますと、元々ピュアディオの推奨のツイーターはブルードームのベーシック用のツイーターが初めてで、このブルーの色が好き嫌いが分かれたために200セットで生産を終了しました。

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JBLのP560Cのツイーターのブラックの物を単品として生産してもらい、ブルーでもブラックでも値段が同じで、更にシルバードームの上のクラスとして14000円(税抜き)プラスの物を用意して、3タイプから選べる時期がありました。

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一時期JBLのユニットは在庫が切れていましたが、現在は若干数ですが入庫している状態です。



ただブルードームが無くなって、JBLのツイーターも一度在庫が無くなった時期があったので、25ミリ外ドームのブラックタイプのATXー25を発売して、後に上のグレードとしてATXー30を限定品として発売しました。

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このATXー30は生産数が少なくて、人気も高かったのですが、「ATXー30の上のグレードが欲しい!」というご要望を多くの方から頂いています。


そこでATXー30とサイズがほぼ同じながら、レアメタルと言われている高級な金属を使ったグレードを開発していて、型番がATXー30Zという所まで決まっていました。

しかし福島の原子力発電所の水の海洋放出に中国が反対して、日本へのレアメタルの輸出制限がかかって、ツイーター用の特殊金属の入荷に問題が出ていて納期が未定の状態でした。

それが8月ぐらいにはレアメタルの輸出規制が緩和されるという話が出て来て、今年の年末までには皆さんにATXー30Zがお披露目出来ると予定していたら・・

何と総理大臣が中国の機嫌を損ねる発言があり、再びレアメタルの輸出緩和がどうなるか先が見えなくなって、「石破さんが総理大臣のままで良かったのに。」と思ってもどうにもならず、ATXー30の発売は中国のご機嫌次第という状態になってしまいました。


ただそれで指をくわえて待っているだけではどうにもならないので、そこで出て来たのがJU60をコストダウンした製品の発売を早めるという手法です。


JU60はワイドスタンドと呼んでいる大型のツイータースタンドが必要で・・

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その製作にはダッシュを広くマスキングして木製で作ったベースにパテ盛りして整形していて、時間も費用もかかるというのが難点でした。

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そこで出て来た案は3Dプリンターを使って、手作りほどではありませんが、簡単に量産してコストを下げるという手法を考えて試作が進んでいます。

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ただ仰角が1種類しか出来ないので、ピットの方からこんな仰角が調整出来るサンプルを作って来ました。

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角度が調整出来る代わりに高さが高くなり、車種によっては付けられない事もあり、2種類のスタンドを用意しないと幅広い車種に対応出来ない事が今に時点では分かっています。

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平らなダッツシュだと左のスタンドで対応出来ますので、比較的早い納期で発売出来そうです。




もう一つJU60はピュアコンがブラックボックスが4連が標準とされていますが、広範囲なマスキングのパテ処理でスタンドを作るとそれなりに時間がかかり、角度も正確に合わせているので少しでも正確な音色をという事で4連ボックスが推奨となっていますが、簡易スタンドと2連ボックスの使用で何万円かの価格を下げる事が出来て、これまでJU60を諦めておられた方に買いやすい価格に下げる事が出来るのでは?と考えています。

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ただそれでも予定しているATXー30Zに比べると高価になり、ATXー30より少し上とJU60よりも少し下の今まで無かった価格帯を最終的には2モデル投入する予定で開発を進めています。


JU60の簡易スタンドについては現行のJU60のそのままのユニットを使うので、スタンドの型さえできれば早く発売が出来て、ATXー30Zは中国の機嫌次第という状況です。


ATXー30と同様にJU60のスタンドにそのまま入る寸法というのも考えていて、後からJU60とユニットが交換出来るという方向で考えています。


以上、お客様の質問というよりも、ご要望にお答えする回でした。

Posted at 2025/11/19 11:36:02 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年11月13日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第38話


最近サウンドピュアディオではこれまで当店の事を知らなかった方が来られる事が多くなって来て、防振についてはブログの写真と解説で理解出来るけれど、ピュアコンについての部分が良く分かりませんというお話をよく頂くので、今回はそこを重点的に解説させて頂きます。


ピュアコンと言っても動作の基本は2WAYのセパレートスピーカーを買ったら付いて来るパッシブネットワークと何だ変らず、基本のパッケージはブラックボックス2個と後付けコイル2個で、この形はピュアコンを発売する前に市販のネットワークの中のコンデンサとコイルを上質な物に換えて改造していた時に、中のパーツの密度が高すぎて、コイルが他のパーツの影響を受けてしまうので外に出したというのが始まりとなっています。

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ここで市販のネットワークを分解して中を見ると、左の丸いコイルと上の四角いコイルが接近しているのが分かります。

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この型法をケースから外に出して、左右のコンデンサの誤差をペアリングして無くしていたのがピュアコンの前のネットワーク改造の手法でした。


ただコイルを1個外に出しても透明のアクリルのボビンを使うと音が窮屈に聴こえてしまい、更に鉄心を使ったコイルは巻き線の長さが短い割に高いインダクタンス値を得られるメリットがあっても、どうしても音が荒く聴こえてしまい、それなら別なケースを使って一から理想の配列と理想のパーツで作ろうしたのがピュアコンの始まりです。

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他のネットワークでは鉄心入りもアクリルボビンも使っていない高級タイプのネットワークもありますが、右寄りのコイルがあまりに近く取り付けてあって、下が硬い接着剤で止まっているので、これも良い状態ではありません。

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更にコイルのすぐ横にツイーターのレベルを変える抵抗を切り替えるスイッチの裏の金属が接近しています。

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ピュアコンの高音質の根源は使わないパーツは中に含まないという考えで、1個のネットワークで色々な特性に換えようとすると中の使わないパーツも含んでそれらが接近してしまい、それが高音質を阻害しているのなら、必要なパーツしか中に入れず、そのパーツの組み合わせを細かくストックして、四角いブラックボックスの中のコイル・コンデンサ・アッテネーター抵抗の値をケースの外に書いておき、それを何度も交換してもっとも生音・生声に近い組み合わせを探ると、市販の立派な見た目のネットワークでは絶対に表現出来ない滑らかで自然な音が再生出来るという仕組みです。

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外付けのコイルは1ミリヘンリーから1000ミリヘンリーまで、とんでもない数をストックして、スピーカーの特性や取付位置やグリルのヌケなどで細かく値を変えていきます。

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それで音調整が終わった時はブラックボックスとコイルが車の横にドッサリあるという事になるのですが、この量は同じ車種でも製造時期によってディスプレイオーディオの特性に合わせての量で、使っているドアスピーカーとツイーターは同じ物を使っていてもこれだけの聴き比べを行わないと理想の音にならないというのが今の車の純正のディスプレイオーディオです。

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ピュアコンにオプションのSSFを加えるとドアスピーカーの特性をもっと深い所まで調整出来て・・

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更にツイーターアシストユニットを付けてブラックボックスを4連にして、ツイーターの音の表現力を更にアップしたりと、オプションを次々に付けてバージョンアップが可能です。

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ゴチャゴチャして見えてもこのパーツとこのパーツを離して、これこれは近くても影響を受けないという目利きの上に並べています。


欠点があるとすれば市販のネットワークの様に透明で中がカッコ良く見える事が無いという所ですが、その見た目の良さが音質の悪さに繋がっているのが実際のところです。


急ぎ足ではありましたが、今回は市販のパッシブネットワークとピュアコンの違いについて解説させて頂きました。

Posted at 2025/11/13 10:42:00 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2025年10月16日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第37話


不定期シリーズの続・お客様の質問にお答えしてはトータルで37回目の今月で2回目の書き込みとなります。


最近福岡店にいる時は店頭でピュアコンのブラックボックス用のコイル巻きをしている事が多く、宇部店では後ろにコイルを巻くためのスペースがありますが、福岡店はハンダ付けをするスペースはあってもコイルを床に広げるほどのスペースが無く、仕方なく店頭の隅の方で純白のボビンに巻いています。

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そのためこれまで何人ものお客様にその姿を見られて、「本当に一から巻いているんですね!」とか、機械巻してある物をわざわざほどいて巻き替えているんですね!」と驚かれています。

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右の少しクーリーム色のコイルがメーカー製の機械巻した物で、それを全てほどいて左の特別注文の純白のボビンに巻き替えています。

「そんな手間のかかる事をして、本当に音が良くなるのですか?」と良く聞かれますが、機械巻のコイルから手巻きのコイルに替えた方は不思議と音が良くなったというのを実感されているのも事実です。


そこで今日は何故音が良くなるかという部分を箇条書きして分かりやすく解説したいと思います。


1  インダクタンスが大きいい機械巻されたコイルは中心部の径が大きいため、車から発せられる   
   電磁波の影響を受ける事が多く、知らない間に音が濁ってしまっている。

2  内径の小さい市販のコイルで電磁波の進入を防ぐと一定以上こいるのインダクタンスが上が 
   らず、ツイーターの周波数レンジを広げようとするとコンデンサ側の値を大きくしないといけなく   
   て、どうしてもインピーダンスが低くなって、必要以上に鋭い音になってしまう。

3  銅線を巻いているボビンは市販の物は固くて、信号を流した時に出る微弱振動が跳ね返され  
   て音にストレスを与える。
   少し柔らかい材質で振動を外に逃がして、ストレスの無い滑らかな音にする。

4  機械巻は同じ方向にしか銅線を巻かないが、手作業ではムラが出たら巻き戻して更にもう一  
   度巻き返して、たまに途中で止めて型を付けてから次の周回を巻く様にしているので、機械巻  
   には出来ない締め付けが可能になり、結果として銅線の長さの割に高いインダクタンス値を得 
   る事が出来て、更に同時に抵抗値を下げる事が出来る。


とこの様な理由が手巻きコイルを使用した場合のメリットで、材料を供給してもらっている業者方からは「これで社員を使って大量生産すれば儲かりますね。」と言われましたが、これは自分が巻いているからこの結果が得られて、普通に知識と経験が無い者が巻いても機械巻以下の性能の物しか出来ないので、社員を使って量産という事は考えていません。


自分がコイルが持つ性能を知ったのは中学生の時で、その時にドイツのビジーという会社のコイルの優れた性能に引かれて、自分で「ビジーの様なコイルを巻きたい!」バカの一つ覚えで何度もコイルを巻いてほどいてを繰り返していました。

結果としてビジーの様なコイルは巻けませんでしたが、それとは違う別な周波数用のコイルである程度優れた性能の物が巻ける様になって、銅線の長さの割に高いインダクタンス値が得られる=高性能を中学生の時に実感していました。

ただ自分の趣味で高性能というのと、お客様からお金を頂いて巻くコイルは更に上の次元で、おそらく無我夢中で中学生の時に巻いていたレベルのコイルも給料をもらって巻くのであれば、よほどの向上心で自分の作った物をジッと見て、悪い部分を炙り出すという厳しい目を持たないとそれは出来ないでしょう。


たまたま5年前にビジーのコイル付きのアンテナを見つけて、宇部店のコイルを巻く場所に置いて中学生の時の気持ちを思い出しているのですが、これを見て「ステンレスの太い棒を機械で物凄く強い力で巻いている性能を、それより細い銅線を巻いても出来るはずがなかったのでは?」と50年経って気が付きました。

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早いうちに145MHzでビジーの性能に追い付くのは諦めて、145MHzの8分の5波長と51MHzの4分の1波長の両方に同調するコイルに方向を変えて、後は28MHzと21MHzの4分の1波長と周波数をどんど下げて巻きの大きなコイルを作る方向に変わって行き、今のオーディオ用のコイルの原型になっている物を高校生の時には趣味で作っていました。

ただ最初に高性能なコイルを巻きたいと思ったきっかけとして、ビジーのAFー10のコイルは目の前に置いて中学生の時の無心な頃を思い出して、良いコイルを巻きたい!という気持ちを高めながら巻いているので、そういうのが分からない人が巻いて同じ様な物が巻けるのだろうか?
特に「今のこれでいいのか?」とか、「ほどいて一から巻きなおそう!」という自分が作る物に厳しい目が向けられるかを考えると、実際には機械巻以下の性能の物しか出来ないと考えていいでしょう。


ただなぜここまで言い切れるかというと、以前に機械巻した物をほどいていってちょうど良い巻き数で締め直して端子を付けるという作業で、ちょっ気を抜いた事でコイルがばらばらとほどけて使えなくなって、仕方なく違うボビンに一から巻いたら機械巻よりも性能が良かったというのがスタートなので、そこを考えたら機械巻以上の物が社員に作らせて出来るとはとても考えられません。


そんな社員のミスから生まれた一から手巻きコイルですが、自分が当初予定していたよりも良い音が再生出来るのと、車自体が内径の小さなコイルを使わないと良い音が出せない方向にどんどん向かっているのと、純正のディスプレイオーディオがややインピーダンスを高めに設定しないと、過去の様にインピーダンスを下げて無理やり電流を流して勢いを付けるに対応していないので、内径が小さくてインダ
クタンス値が高めの市販されていないコイルの使用が必要となっています。



もう一つの質問がグローブボックス下のピュアコンの外付けのコイルと、ブラックボックスの中に入っているコイルの役割が知りたいというお客様が何人かおられて、外付けのコイルはドアスピーカーの高音域をカットする役目で、ブラックボックスの中のコイルはツイーターの下限の周波数、つまり中音域に近い周波数をどこまで再生させるかをコンデンサとの組み合わせで決めていて、コイルのインダクタンスを大きくしてコンデンサの値を小さくするとインピーダンスを高くする事が出来ました。

またブラックボックス内のコイルはツイーターと繋がっているので、ここの内径を小さくする事で電磁波の吸い込みを大幅に減らして、それで高音域が更に綺麗になったという事です。

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今日は技術的に難しい話になりましたが、日頃からお客様から質問が多い部分を取り上げさせて頂きました。

Posted at 2025/10/16 10:24:33 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
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サウンドピュアディオの井川です。 福岡県・山口県でカーオーディオ専門店を営んでいます。 アーティストとのコラボレーションにより、より生演奏や生の声に...

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