火曜日以外は毎日ブログを書いている井川ですが、昨日の土曜日は疲れて書き込みをお休みしてしまいました。
何に疲れたかって、ほぼ一日同じ様な質問が来店した人から投げかけられて、その答えに非常に困ったからです。
その質問は、「カー用品の量販店でトレードインスピーカーを買ったけれど音が思ったほど良くなかったので何かいい方法は無いだろうか?」という内容でした。
こちらからの提案は『ドアスピーカーを純正に戻してJBLツイーターとピュアコンを装着するベーシックパッケージを取り付ける』という定番の答えなのですが、この答えに対して不満や不信を持たれる方が多く、中には「そんなのインチキじゃないか!」と怒って帰るかたなど色々です。
不信の思われるのは一般的にカー用品店では『純正スピーカーはこんなに音が悪い!』というディスプレイでのデモンストレーションで感じておられるのですが、実は量販店の店頭では・・
この様に純正スピーカー側に隙間を作ってわざと音圧がかからない様にしてあり、実際の動作と違ってトレードイン側に有利なデモを行っています。
このぐらいならまだいい方で、こんなデモもありました!
エッジは全く無く、センターコーンはつぶしてあり完全に低音も高音も出ていません。
たまたまこの量販店に行っていた時に女性客が騙されていて、「本当に低音も高音もこんなに差が出るんですね?」という質問に店員は、「はい、本当にこのぐらいの差が出ます!」と自信を持って言っていました。
でもそんな差は実際には出ず、純正スピーカーからトレードインに交換したらだいたいローエンドが延びなくなって、400ヘルツ付近に薄い部分が出来ていますよね。
という事は、店側もまともに同じ条件でデモしたらトレードインスピーカーが売れなくなると分かっていてインチキなデモを行っているという事になります。
だから量販店でトレードインスピーカーを付けて不満があるという方が来られたら、「まずはドアスピーカーを純正に戻して・・」とお話しするのですが、たまに「なんでもっと音の悪い純正に戻さないといけないのか!」とカンカンに怒って帰られる方があります。
本当はインチキなデモをして騙した店の方に怒って欲しいんですけどね。
ちなみに2枚目の写真の店はこのインチキなデモで散々在庫のスピーカーを販売してとっとと閉店したので、その後の反動が何故か今うちに来ている状態です。
インチキなデモと言えばもう一つ、こんなデッドニングのデモがあります。
片方はサービスホールに穴が空いた状態で鳴らしていて、もう片方はサービスホールを埋めた状態で音圧がかかって鳴らしていますが、実際には内貼りが付いてそこである程度音圧がかかっているからデッドニングこんな差は出ません。
せめて透明な内貼りもどきでも付けておかないと正確な比較にはならないでしょう。
皆さんはこんな明らかにインチキと分かるデモで騙されない様にして下さいね。
Posted at 2013/11/10 11:14:21 |
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