工場装着のパネル一体の大画面ナビ付きで入庫しました。
車両に多チャンネルの専用アンプが付いているJBLサウンド仕様車です。
このJBLサウンド車はドアスピーカーが特殊形状で、ドアから低音のみが再生される様になっています。
ダッシュにはコアキシャルの2WAYスピーカーが付いていてドアと合わせて3WAYなのですが、音に不満を持たれる方が多くて、ダッシュにツイーターを追加してそれをピュアコンでコントロールして3WAY動作させるベーシックパッケージを装着される方が多い車種です。
今回入庫したハリアーはダッシュ上の純正スピーカーをピュアディオブランドのスコーカーに交換して音質アップを試みる作業で、お客様には「もし効果が得られなかったら元に戻します。」という了承を得て行いました。
交換するのは元々アウディA4・A5用の交換スコーカーで用意していた物で、サイズが合わない部分はスペーサーを作って合わせました。
実質的な中音域を再生する部分の表面積が増えるのでボーカルの音がしっかり鳴りそうです。
ただサイズが合っても合わないのがインピーダンスで、これはホームオーディオ用のネットワークの計算表ですが・・
「4Ωの場合には、コイルの値は8Ωの二分の1、コンデンサの場合は2倍になります。」と書かれていますが、これがカーオーディオだと2Ωと4Ωに例えて換算します。
ただ世の中何でも計算通りに行く訳でもなく、この純正JBLスピーカーは入れる周波数でインピーダンス特性が変わります。
同じスピーカーなのに高い周波数と低い周波数で測定結果が全く違います。
これがいつも棚からコイルをドッサリ持って来てあれこれ交換するという要因で、音楽を鳴らしていて周波数が激しく変わるという事は計算ではどうにもならず、結局聴感で選んで一番いい値を探すしか無いという事です。
純正スピーカーとインピーダンス特性が違うスピーカーをマウントして、ピュアコンのパーツをあれこれと交換して音が一番生の音に近いポイントを探します。
ナビオーディオの3トーンの音調整も機能も使いますが、調整したいポイントがミッドの調整周波数よりも低い所なのでパーツ交換で追い込むしかありません。
あれこれ交換して手持ちのパーツでもうこれ以上は追い込めないという所まで追い込んで作業は終了しました。
今までの音と比べるとドアスピーカーとダッシュのスピーカーの間の薄い音域が濃くなって、ボーカルが滑らかになりました。
なおこの現行ハリアーJBL仕様車用のベーシックパッケージにスコーカーを交換するパッケージはユニット・バッフル・チューニングパーツ・工賃を含めて3万円台の販売価格を予定しています。
実質的な面積の差を見ただけでも中音が厚くなりそうで、そこを求めている人にはたまらないアイテムではないでしょうか。

Posted at 2015/04/13 10:41:59 |
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