今日ご紹介する1台は先日の宇部店の作業からトヨタのノアです。
トヨタ純正の大型ナビを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッツケージの取り付けを行いました。
まずインパネを分解してナビを引き抜いて、裏から音信号を取り出します。
取り出した信号はグローブボックス下の現行ノア・ヴォクシー・エスクワイア用のピュアコンの送られます。
ピュアコンで周波数特性とインピーダンス特性を制御した後にダッシュ上のツイーターと純正ドアスピーカー分配して送られます。
ツイーターはピュアディオブランドの新製品ATX-25でピュアコンのブラックボックスで制御してJBLのP560ツイーターとほぼ変わらない音色にコントロールしていますが、構造上の違いでわずかにナカミチのSP-S5200の方に寄った音になっています。
単品の価格設定はスタンド付きで18000円プラス税なので、これまでのベーシックの標準パッケージ用の物の価格と同じです。
ドアはまだ新車用のキズ防止シールが貼ってあって、一般的には音が悪くて使い物にならないという純正スピーカーがいい音色で鳴っています。
ここからは一度ノアから話がそれますが、実は20年ぐらい前は自分も「純正スピーカーは音が悪いから交換しましょう。」と言って換えてもらっていたのですが、ある日医師をされている方が来店された時にいつもの様に「純正のドアスピーカーは音が悪いから交換しましょう。」と商談していました。
するとその医師の方が、「純正スピーカーが音が悪いというのはきちんとした実験をした上で言われているのですか?」と質問されました。
自分はマグネットが小さいとかフレームが軽いからと説明していたら、「あなたの言ってる事は根拠がハッキリしていない。ただスピーカーを売りたいから純正が悪いと言っているのではないですか?」聞かれました。
更に「自分は医師で患者さんから完璧な説明を求められるが、あなたの説明は純正スピーカーを良く調べた上での完璧な説明ではない!」と言われました。
その方はその時は何も買わずに帰られたのですが、それから数日経った時にたまたまフルシステムを購入されたお客様が奥様の誕生日に何か車で数万円で良い音を出すためのシステムをプレゼントしたいと来店されました。
純正でもデッキはそこそこの物でフロントスピーカーも2WAYで、「ここから数万円でどうやって音を良くしよう?」と考えた時に数日前の医師の方の話を思い出しました。
この機会にと納期に余裕があったので純正デッキと純正ドアスピーカーをそのままに、向き・能率・レンジが悪い純正ツイーターを外して別なツイーターを取り付けてパッシブネットワークをワンオフで作りました。
これが良い音がするではありませんか!
驚きました!
マグネットが小さいとかフレームが軽いなどの上っ面の情報でなく、真剣に純正のドアスピーカーと向き合った結果のベーシックパッケージの1号機の完成でした。
現在はベーシックパッケージがATX-25のツイーターに変わったので一台一台マッチングを取り直していて、純正のドアスピーカーとのマッチングに真剣に聴き入っていて、「そういえば最初に純正スピーカーと向き合った時もこんな聴き方をしていて、ピタッとマッチングした時は感動があったな。」と当時を思い出したので横道にそれてしまいました。
時間をかけてドアスピーカーとツイーターのマッチングが取れた後はナビオーディオのイコライザー機能を使って微調整を行います。
そしてカメラなどの機能もきちんと動作するか確認して・・
最後にインパネを組み付けてベーシックパッケージは完成しました。
お客様には音の出来に満足して頂きました。
Posted at 2015/04/22 15:55:08 |
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