今日ご紹介する1台は先日の福岡店の作業からトヨタの210系のクラウンです。
トヨタ純正の大画面ナビ付きの状態で入庫になって、これまでベーシックパッケージとドア防振の施工を行なっていました。
ツイーターはピュアディオブランドのATX-25を使い、ドアは外板裏と内側の鉄板の片ドア2面の施工を行なっていました。
これまでは2度ほど日帰りの作業を行っていましたが、ドアのセメントコーティングを行なうと一昼夜かけて乾燥させないといけないので、今回は数日お預かりしての作業となりました。
ドアにはアウター・スラントのバッフルも製作して、内側に金属リングを使ってドアとつないでいます。
金属リングの表面もセメントコーティングを行なって、こちらも一晩かけて乾燥させた後に・・
一度お車を外に出して水をかけて防水テストを行いました。
近年ゲリラ豪雨と言われるひどい雨の降り方をする事があるので、使う水の量や時間は増やしてテストしています。
防水テストにパスしたらもう一度ピット内に入れて、ピュアディオブランドのISP-130のミッドを取り付けて、音出しテストを行います。
210系のクラウンは昨年の初めまではデモカーとして所有していましたが、その時はフル防振は行なっていたものの、アウターバッフルの施工までは行なっていなかったので、ピュアコンの値は一から探り出しになりました。
現在の福岡店は棚にずらりとピュアコンのブラックボックスやコイルが並んでいて・・
L型にかなり広い範囲に並んで、一目で全ての在庫が見れる様になっています。
先月はATX-25だけで12種類のブラックボックスがあると書いていましたが、その中から選んだ後に蓋を開けてカスタマイズする事も多く、良く使うカスタマイズ後の値を2種類標準在庫として増やしたので、今は14種類の中から最も合う物を選んで、たまにはその中からカスタマイズして細かく合わせる事もあります。
クラウンの音調整機能はバス・ミッド・トレブルの3つで、ミッドとトレブルは動かすと音のニュアンスが変わってしまうので動かさない様にして、バスのみ動かして、後はピュアコン側のパーツの交換で音色を変えて調整しています。
最近はパワーアンプ内蔵のイコライザーが発売されていて、簡単に純正オーディオを多バンドイコライジング出来る様に出来ますが、昨日他店で取り付けられた車を聴いたら、スピーカーアウトを内蔵のハイローコンバーターでレベルダウンさせた後にイコライジングさせているので、ハイロー部分で明らかに音の新鮮さが失われていて、『各周波数のレベルは合っているが、音色は完全に元の音からズレている』という状態だったので、少ないバンド数でもロスが少なくて、インピーダンスのコントロールも出来るピュアコン方式の方が有利だと思いました。
半日以上あれこれとユニットを交換して音を追い込んで、最後に純正のセンタースピーカーの音を調整して、やっと最適なピュアコンの値が決まりました。
最後に外に出して保護シートを外したら完成ですが、自分が以前乗っていたのと同じ車種なのに、アウターとインナーでこんなに条件が違うんだと感じて、納期に余裕を頂いていたので、納得出来るまで音を追い込めて良かったと安心しました。
Posted at 2017/02/06 10:14:22 |
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