今日ご紹介する1台は先日の福岡店の作業から、トヨタのハリアーです。
アルパインのハリアー専用のビッグⅩを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージにフロントドアスピーカーの交換をプラスして、ドア4枚に防振を加えた作業を行いました。
まずはフロントのドアの内張りを外して、外板裏にベーシック防振の施工を行います。
外板裏の何も貼って無い部分は余分な響きの温床で・・
高い響きの中心に防振メタルを貼り、低い響きの中心に防振マットを貼ります。
本当はもう1種類中音用のマットがあるのですが、形に工夫をして中音の響きを吸収しているので、その部分は意図的に載せていません。
その後サービスホールの穴を埋める防振を行って、次に内張り裏に下処理を行って、セメントコーティングを行いました。
乾いてくると色が茶色っぽくなって、水分が抜けると意外とイメージよりも軽いので、お客様は驚かれます。
ハリアーのドアはロードノイズが入りやすいからか、白い吸音材が貼ってあったので、セメントコーティングの後にその上に貼りました。
今回はリアドアにも防振を行い、こちらは主に静粛性アップが目的で、外板裏にベーシック防振の施工を行いました。
フロントはスピーカー交換を行っているのでインナーバッフルを制作して、表面をラミネート加工して撥水処理をした金属で上にアーチ状に取り付けて、マグネットやターミナルが雨で濡れない様にしています。
取り付けたスピーカーはピュアディオブランドの13センチミッド・ISP-130です。
そしてビッグⅩの裏から音信号を取り出して、グローブボックス下まで引いて行き、ピュアコンを経由してドアスピーカーとダッシュに取付けるツイーターに分配して送ります。
スピーカーの直前まではピュアディオブランドのPSTケーブルでひいていて、ビッグⅩうらから全てPSTケーブルで伝送していて、低ロスで音を送っています。
純正グリルの中にあるツイーターは鳴らない様にして、スタンドを使って角度を付けたピュアディオブランドのATX-25で高音を再生します。
既にATX-25は人気商品ですが、更に福岡県では4月の2週目からATX-25のラジオCMが放送されます。
全ての結線が終わったらビッグⅩの音調を行います。
スピーカーから出る音のタイミングを遅らせて運転席に音の中心を持って来るタイムコレクションの機能は、右側の音お遅らせているので、助手席に座った人には遠くのスピーカーが更に遅れて聴こえるので、2人乗車の時は全く役に立ちません。
しかも運転席に座っても音色が実際とはズレて来るので、全てゼロの状態にしてから調整に入りました。
イコライザーは最初に動かす周波数幅を決めて、その後でレベルを上下するパナメトリック方式です。
防振やピュアコンの効果でレベルを上げる必要は無く、数か所1クリック下げた状態で調整を終えました。
ハリアーのドアスピーカーの位置は通常よりもやや上に付いていて、その分中音域が耳に入りやすいので、ピュアコンのミッド用のコイルの巻き数を増やして、ミッドの上限周波数を押さえ気味にして全体のバランスを取りました。
お客様は80年代のフォークやニューミュージックから現代の音楽まで幅広く聴いておられて、80年代をメインに勢いを付けて調整すると現代の音楽がツンツンして聴こえて、現在の音楽に合わせると80年代がかったるく聴こえてしまいと、両方バランス良く聴くに絶妙なチューニングを施しています。
車を取りに来られた時に一度試聴して頂いて、その絶妙なチューニングにとても喜んで頂きました。
トレードインスピーカーでは絶対に表現出来ない、プロのスタジオ仕様のサウンドを追加して、ハリアーは特別な一台となって納車されました。
Posted at 2017/03/26 09:18:19 |
トラックバック(0) |
カーオーディオについて | イベント・キャンペーン