今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、アバルトの595です。
既にシステムを取り付けて頂いているお車ですが、スピーカーケーブルを1メートル1000円のPSTケーブルから、12000円のSKY3ケーブルに引き替えを行いました。
SKY3ケーブルは銅線が1本1本絶縁してあって、音を送っている時に他の線とつながらない様になっていて、末端で焼入れを行って絶縁を取り除き、そこで全ての線を導通させるという特殊な方式を使って良い音を再生しています。
ただし、その焼入れがとても難しくて、焼き入れする人の腕の良し悪しで音が変わってしまいます。
例えば焼が甘いと一部の絶縁が取れていなくて、実質的に導通している本数が減ったり、逆に焼が強過ぎると外側の線が解けて落ちてしまって本数が減ってと、ほんの数秒の焼入れのタイミングで音質が大きく変わってしまいます。
ここで焼入れの工程をご説明しましょう。
まず秘伝のタレみたいに17年間足し続けて来た独自の配合のハンダが入った小型の溶鉱炉をオンにします。
設定温度は370度で、スタートした時の室内温度が22度ですから、ハンダの塊は22度と弔辞されています。
101度まで温度が上昇したところでラジオペンチでつついてみると、ザ・ブングルのギャグではありませが、カッチカッチです。
スタートから約1時間半後にはほぼ設定温度まで上がって来て、表面がザラザラして艶が無い状態です。
そこでヘラを使って表面のザラザラを取り除きます。
するとキラキラと帳面が輝くハンダのプールが出来上がり、そこへ先ほどの全ての線が絶縁されているSKY3のケーブルを漬け込みます。
数秒でハンダをくぐらした後に、床に線と線の間に含まれたハンダを床に叩き落として・・
隙間にモーターで自動送りのハンダ小手で高速で高級ハンダを差し込んで、更に余分なハンダを床に叩き付けて抜いて、最後にエアーで急冷却をかけて冷まします。
そして出来上がったのがこの状態で、全ての銅線が導通して、こ後にターミナルを取り付けて車にはわす様になります。
アバルト595ではアンプとピュアコン間2本と、ピュアコンかミッド2本・ツイーター2本の合計6本を付け替えて、1本当り4ヶ所の焼入れで合計24ヶ所の焼入れで、1台分の焼入れが終わった時は1日分の仕事を終えたぐらいの疲れが出ます。
SKY3のケーブルはケーブル自体の性能にプラスして、焼入れの機材・ハンダの材質の組み合せ・加工のタイミングの3つの要素で、他の店では表現出来ないナチュラルなサウンドを再生させる事が出来る様になります。
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