今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、マツダのCX-5です。
初期型とマツダコネクトの内容が変わっている、マイナーチェンジ後のお車で、スピーカーグリルにBOSEのマークの入ったボーズのプレミアムサウンド車です。
今回はアップグレードのATX-30Jを使ったベーシックパッケージの取付と、前後のドア4枚の防振作業と、ドアのウーファーをJBLの670GTIに交換する作業で、数日間お預かりしていました。
まずはフロントドアの内張を外して、下処理を行った後にセメントコーティングの施工を行って、乾燥した後に吸音フェルトを元の位置に戻します。
かなり広い範囲にフェルトが貼ってあるという事は、かなりロードノイズが入りやすいという事ですが、セメントコーティングでがっちりと防ぎます。
リアの内張も上の方に吸音フェルトが貼ってあって、リアドアは前席からするとかなり耳に近い位置にあるので、上の方のロードノイズが気になるのでしょう。
こちらも全体をセメントコーティングで固めて、振動が通過しない様に、意図的にランダムな厚い薄いを作って、内張が重たく鳴らない割に効果的な防振を行っています。
そして前後のドアの外板裏には4種類の防振材を貼り合わせて、ドアが重たくならない割に広い範囲の残響を吸収して、ブチルゴムの使用を極限まで減らしているので、スピーカーの音にブーミーな音楽以外の振動が混じるのを防いでいます。
グローブボックスの下はフロアーの構造上MDF板を2枚に分けて取り付けて、ピュアコンの4ピース構成の物を取り付けています。
ピュアコンは通常は入力が2本の出力が4本の合計6本のPSTケーブルを使用していますが、このCX-5のBOSE車はツイーターとウーファー側がフルレンジで出力されていなくて、別駆動のために、入出力共に4本のPSTケーブルを使用しています。
ピュアコンの値を変えて音を調整しながら、マツダコネクトのセッティング機能も動かして、トータルで生音・生声に近いポイントを探りました。
様々な組み合わせの中から、わざとらしく鳴らない様な最低限のエフェクトをかけて、かなりの時間をかけてCX-5の音調整は終了しました。
今回はスマートフォンとFMラジオとCDでの音調整を行って、CDを交換しようと「どこにCDプレイヤーが付いているんだろう?」と周りを見渡すと、天井にCD・DVDプレイヤーが付いていました。
うちのヤリスは助手席下にオプションでプレイヤーが付いていますが、ディスプレイオーディオ車が増える中、どんな場所でもプレイヤーがあるのはありがたいです。
通常はシステムアップが出来ないマツダのBOSEサウンドシステムが、防振も含めてトータルで素晴らしい音に生まれ変わりました。
Posted at 2022/05/22 10:41:49 |
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