今日ご紹介する1台は、先日からの福岡店の作業の続きで、BMWミニのクーパーSです。
メーターパネルと共用のディスプレイオーディオを活かした音質アップを行いました。
ドアの10センチスピーカーは裏が塞がっていなくて、外板裏と繋がっているタイプで、外板裏の防振作業が終わって・・
内張裏のセメントコーティングが乾燥してドアに戻しました。
今回の作業の難点はハーマン・カードンのプレミアムサウンド仕様車で、勝手にインピーダンスが異なるスピーカーに交換するとバッサリ能率が落ちて、バランスが取れなくなるためドアを交換するか純正のままかをシュミレーションしながら作業を進めました。
ツイーターはJBLの508GTIの物をスタンドで仰角と振り角を付けて、純正がボーカルの定位を重視して音色が違うのに対して、正確な音色でボーカルや楽器の音が再生出来る様にしてあります。
指向性の向きの中心が45度ぐらい違う様に見えますが、広がるタイプの外ドームで拡散しているので広いゾーンで良い音で聴けます。
JBLツイーターと純正ミッドの2WAYに加えて、床下の薄型ウーファーを加えて、フロント3WAYのスピーカーとして音を調整して行きます。
ピュアコンはオプションのSSFを加えた6ピース構成で、スピーカー交換をすれば音のキレは良くなるのに能率が下がってしまうので、純正の能率の高い状態にSSFを加えて音のキレを良くするという手法を取りました。
ただしこの方式のBMWミニは初めての作業で、ピュアコンのパーツの値はかなりあれこれと変えて、もうこれ以上生音・生声に近くならないという値を探しました。
ここに並んでいるユニットは使用しなかった物で、取り付けた物を加えると
ブラックボックス5種類×コイル7種類×SSF7種類で、全てで245通りの組み合わせが出来ますが実際には50種類ぐらいの組み合わに絞って試聴を行い、最終的な値を決めています。
ピュアコンの値決めはレベルも動かしていますが、主にイコライザーでは調整出来ない音色を変えていて、最後は純正のディスプレイオーディオのイコライザーを動かして音のレベルの最終調整を行いました。
写真10枚で解説するとあっという間ですが、あーでもない、こーでもないとかなりの時間をかけて音調整を行っていますが、この時間をかける事で2台目以降のお車では短い時間でピークの特性に辿り着く事が出来る様になるので、それは必要な時間と考えています。
ベーシックのトリプルパッケージの装着と時間をかけた音調整で、ハーマン・カードンのプレミアムサウンドシステム車は、真のプレミアムサウンドを奏でる車に変身しました。
Posted at 2025/09/11 10:11:45 |
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