今日ご紹介する1台は先日の宇部店の作業から、メルセデスベンツのGLAクラスです。
専用のディスプレイオーディオ付きのお車にベーシックパッケージの取り付けと、ベーシック防振とセメントコーティングの施行を行いました。
お客様が不満に思われていたのは中音域の一部に後ろ髪引かれる様な部分があり、楽器の音が正確に再生されていないという事でこ、まずはピラー根元の純正ツイーターを使用せずに、スタンドを使って適切な向きにしたJBLの508GTIのツイーターを取り付けて、純正では表現出来なかった中音域に近い音域まで安定して再生出来る様にしました。
次にドアの内張を外して、ドアの16センチスピーカーはインナーパネルと一体化して取り外せないので、インナーパネルの響きの中心を見つけて、プラスチックの高い響きを防振メタルで減衰させます。
更に内張裏にはセメントコーティングの施行を行って、内張に付帯する鈍い響きを抑えます。
内張の上には鱗状になっている部分がありますが、ここが響きが安い部分で、複雑な形状で振動を抑えているのが分かります。
その横に四角い部分がありますが、ここは意図的に形が変えてあるのが分かります。
セメントコーティングが意図的にランダムに塗っているのも均等に塗った方が振動が取れ難いという事です。
今回はリアドアにはセメントコーティングの施行をプラスしています。
メルセデスベンツも以前に比べたら内張が薄くなってきているので、セメントコーティングの効果が得られやすくなっています。
ちょうどリアの内張はまだ乾燥していなくて青白い部分が残っていますが、最初は青白く後で茶色に変わる成分は、ひび割れを起こさない為にたわみを持たせている成分が化学変化を起こすための色の変化です。
ドア4枚の防振も終わって、純正のディスプレイオーディオから取り出した音信号を、グローブボックス下に置くピュアコンを通してツイーターと16センチスピーカーに分配します。
純正スピーカーに適切なインピーダンス処理を行なって、音質の改善を行なって、防振の効果と上質で広い音域のツイーターの効果で音域全体を大幅に改善します。
中音域の一部に後ろ髪を引かれる様な部分があって、低音は量は出ようとしているが、ボリュームを上げるといま一つ付帯する音が目立っていたオーディオの音は、スパッとキレが良く何よりも本来の音楽の音に近くなったというのが改善後に聴いた感想です。
低音域はちょっと出過ぎた感があったのでバスはマイナス1に下げて、それで聴感上のフラットに音が整いました。
今の車は1年年式が違っただけでアンプの特性が違って前のデーターが使えない事も多いので、ベーシックパッケージと言いながらも製品の点数が同じでも値は独自に探り出すという作業が必要なので、20年前の1度開発したら4年・5年じ値が使えるという事はありません。
大量生産された音から、一台づつ正確に調律を行った音に変わって、お客様には大変満足して頂きました。
Posted at 2025/09/29 10:21:31 |
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