不定期シリーズのお客様の質問にお答えするは、今回は質問というよりもご要望に対するお答えとなります。
現在お客様になられてからある程度年数が経たれたお客様のご要望で最も多いのが、「ATXー30とJU60の間のグレードのツイーターが存在していないので、その中間グレードのツイーターを発売して欲しい!」というご要望を沢山頂いています。
ピュアディオとしては何も対策を講じていない訳ではなく、試作品で少しお見せ出来る段階になっているので、発売はまだ先ですが、先行してお見せしたいと思います。
まず過去のラインナップを振り返るところから始めますと、元々ピュアディオの推奨のツイーターはブルードームのベーシック用のツイーターが初めてで、このブルーの色が好き嫌いが分かれたために200セットで生産を終了しました。
JBLのP560Cのツイーターのブラックの物を単品として生産してもらい、ブルーでもブラックでも値段が同じで、更にシルバードームの上のクラスとして14000円(税抜き)プラスの物を用意して、3タイプから選べる時期がありました。
一時期JBLのユニットは在庫が切れていましたが、現在は若干数ですが入庫している状態です。
ただブルードームが無くなって、JBLのツイーターも一度在庫が無くなった時期があったので、25ミリ外ドームのブラックタイプのATXー25を発売して、後に上のグレードとしてATXー30を限定品として発売しました。
このATXー30は生産数が少なくて、人気も高かったのですが、「ATXー30の上のグレードが欲しい!」というご要望を多くの方から頂いています。
そこでATXー30とサイズがほぼ同じながら、レアメタルと言われている高級な金属を使ったグレードを開発していて、型番がATXー30Zという所まで決まっていました。
しかし福島の原子力発電所の水の海洋放出に中国が反対して、日本へのレアメタルの輸出制限がかかって、ツイーター用の特殊金属の入荷に問題が出ていて納期が未定の状態でした。
それが8月ぐらいにはレアメタルの輸出規制が緩和されるという話が出て来て、今年の年末までには皆さんにATXー30Zがお披露目出来ると予定していたら・・
何と総理大臣が中国の機嫌を損ねる発言があり、再びレアメタルの輸出緩和がどうなるか先が見えなくなって、「石破さんが総理大臣のままで良かったのに。」と思ってもどうにもならず、ATXー30の発売は中国のご機嫌次第という状態になってしまいました。
ただそれで指をくわえて待っているだけではどうにもならないので、そこで出て来たのがJU60をコストダウンした製品の発売を早めるという手法です。
JU60はワイドスタンドと呼んでいる大型のツイータースタンドが必要で・・
その製作にはダッシュを広くマスキングして木製で作ったベースにパテ盛りして整形していて、時間も費用もかかるというのが難点でした。
そこで出て来た案は3Dプリンターを使って、手作りほどではありませんが、簡単に量産してコストを下げるという手法を考えて試作が進んでいます。
ただ仰角が1種類しか出来ないので、ピットの方からこんな仰角が調整出来るサンプルを作って来ました。
角度が調整出来る代わりに高さが高くなり、車種によっては付けられない事もあり、2種類のスタンドを用意しないと幅広い車種に対応出来ない事が今に時点では分かっています。
平らなダッツシュだと左のスタンドで対応出来ますので、比較的早い納期で発売出来そうです。
もう一つJU60はピュアコンがブラックボックスが4連が標準とされていますが、広範囲なマスキングのパテ処理でスタンドを作るとそれなりに時間がかかり、角度も正確に合わせているので少しでも正確な音色をという事で4連ボックスが推奨となっていますが、簡易スタンドと2連ボックスの使用で何万円かの価格を下げる事が出来て、これまでJU60を諦めておられた方に買いやすい価格に下げる事が出来るのでは?と考えています。
ただそれでも予定しているATXー30Zに比べると高価になり、ATXー30より少し上とJU60よりも少し下の今まで無かった価格帯を最終的には2モデル投入する予定で開発を進めています。
JU60の簡易スタンドについては現行のJU60のそのままのユニットを使うので、スタンドの型さえできれば早く発売が出来て、ATXー30Zは中国の機嫌次第という状況です。
ATXー30と同様にJU60のスタンドにそのまま入る寸法というのも考えていて、後からJU60とユニットが交換出来るという方向で考えています。
以上、お客様の質問というよりも、ご要望にお答えする回でした。
Posted at 2025/11/19 11:36:02 |
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