お客様の質問にお答えしてはアメブロとみんカラブログで同じ内容を書き込んでいますが、みんカラブログでは右側のブログカテゴリーの所を押せばこれまでの1話からが全て読む事が出来ます。
それでは今日の1人目の方の質問は、ーザー歴の長い方からの質問で、ベーシックパッケージやJU60ツイーター用の専用ボビンの一から手巻きの物があるのに、B&W系の手巻きコイルが無いのは何故ですか?という事をよく聞かれます。
手巻きコイルはツイーター用のブラックボックス用の中身で、最高周波数が20KHzまで再生する事を考えるとメーカー製の内径が太いボビンを使うよりも内径の小さいピュアディオ独自のボビンを使用した方が電磁波の吸い込みが少なくて有利という理由で純白のボビンを使用していて、それに加えてコイルに信号が流れた時の微弱振動をやや柔らかいボビンの材質が外に逃がしてストレスを無くすという理由で換えてきています。
ただB&W系のツイーターは空芯コアレスというタイプのコイルを使っていて、内径が元々小さく、クリーム色のプラスティックボビンを使っていたJU60用より有利なために特に新型を設定していませんでした。
純白の手巻きのコイルに交換すれば良くなる可能性はありますが、JU60に比べて半分程度の変わり方と予測していて、希望が多ければこれから実験して設定するという考えでいます。
ただ自社にB&W系のツイーターが付いたデモカーが今は無いので、最初の1台はお客様のお車で実験しないといけないので、工期が少しかかるという所も未だに手を付けていない理由でもあります。
ベーシックパッケージ用とJU60用はブラックボックスはクリーム色のボビンのコイルの使用はやめていますが、ミッドスピーカー用の上限周波数を決めるコイルは、使用する周波数が5KHz以下とブラックボックスよりも低い周波数で使用する場合はこれまで通り使用していて、8KHz以上の高い周波数になると純白のボビンのコイルを使用すると使い分けています。
次にの2人目のお客様は、新しくお客様になられたお客様からの質問で、「ブログで見るとよくハンダ付けの時にクリップをされていますが、そんなにクリップで音が良くなるのなら、何故大手メーカーはやらないのですか?」という事に対するお答えです。
サウンドピュアディオと長くお付き合い頂いているお客様だとお分かりだと思いますが、最初は1本か2本だったコンデンサの放熱クリップは年々増えてきて、ただ増えるだけでなく何打を付けて直ぐにエアーで急冷却をかけていて、通称『刀の名刀の様な分子の並び』と言っていますが、量産品では出来ない手間のかかり方ですが、ハンダ付けの時間は一瞬で短くても準備の時間の方が時間がかかっています。
分かり難いので一度並べて撮影したら、付けられるだけ付けて17本付いていました。
これを入り口と出口で2回繰り返して、それなりにクリップのバネが強いとけっこう付け外しで肩が凝って、やらなくていいのならやらない方が楽です。
1本のクリップの時期と8本のタコクリップと呼んでいた時期と、ピュアディオの歴史を知っている方なら本数のアップ=音の滑らかさ度合いというのをお分かりだと思います。
またここまでクリップにこだわるのが、ハンダの純銀の配合率が上がるとなかなか低い温度では溶けにくくなって来て、銀の含有率アップに比例してクリップの数を増やしていましたが、過去は4・5%から5・5%の銀の含有率の時代もありましたが、冷却の事と奥に浸みて行き難いなどを考慮したら、現在は2・5%から3・5%がベストであるという結論に達しました。
更に3人目の方のご質問があって、「ハンダの熱で音質が下がる可能性があるのなら、ボルトナットを使えば熱を一切加えなくて音が良いのでは?」という事を聞かれた事があります。
過去には実験で短時間でハンダ無しでパーツを交換出来るボルトナットやターミナル板を使った事がありますが、段々表面が酸化してきて本来の性能ではなくなるので、そういった方法は使っていません。
ハンダ付けは信号の導通をしっかりさせるという意味と、先々繫いだ部分を酸化させないという2つの目的で、そのやり方材質で完成時の音や数年後の音の良し悪しが決まります。
以上、今日は3人のお客様の質問にお答え致しました。
Posted at 2025/12/05 11:14:02 |
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