今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、マツダのCX-5です。
現行モデルから全てマツダコネクト付き車になり、スピーカーが標準仕様とBOSE仕様の2種類があり、今回はBOSE仕様のお車にベーシックパッケージの取り付けと、ドア防振の作業を行いました。
グリル上部にBOSEのマークが付いていて、ピラーに付いているツイーターのリングの内側にもマークが付いているのが標準車との見かけ上の違いです。
ドアの内張りを開けると先代のフロントマグネットのウーファーと変わってリアマグネットになっており、CX-3のBOSE仕様と同じスピーカーに見えますが、アンプの駆動方式はCX-5独自の方式になっています。
作業はドア内のインナーパネルを一度取り外して、図面に従って響きの中心を見つけて、どこにどの材質を貼るかマーキングした後に、防振メタルと防振マットを貼り合せます。
外した内張りの裏にはセメントコーティングを行い、全て手作業で意図的に厚い薄いをランダムに作って、内張りに振動が通過しない様に処理しています。
続いて座席下のBOSEの多チャンネルアンプからピュアディオブランドのPSTケーブルで音信号を取り出して、グローブボックス下に取り付けるピュアコンに送ります。
現行CX-5はフロアの真ん中が膨らんでいるためにベースの板は2枚に切ってセパレートにして、左右別々にパーツを取り付けています。
また今回はオプションを1品追加して更に音質をアップさせているので、そのパーツの値を探り出しました。
ツイーターはおなじみのピュアディオブランドのATX-25ですが、マツダのBOSE車はインピーダンスが特殊なので、専用の値のピュアコンを使用しています。
ノーマルのBOSEの状態ではスピーカーの帯域分けが大雑把で、ドアの音圧は外に逃げていて、内張りのプラスチックも細かく震えてクリアーさに欠けていたので、極端に調整機能を動かしても満足いく音が出なかったのが・・
ベーシックパッケージとオプション1品の追加と、ドアに片ドア2面の防振を追加しただけで効率が上がって、クリアーかつパワフルなサウンドに生まれ変わって、全てフラットでも十分に音楽が楽しめる様に変わりましたが、更に微調整を行って、これ以上生の音に近づけないという所まで追い込みました。
ボーズセンターパイロットやボーズオーディオパイロットの機能は、ぱっと聴き音が良くなった様に感じますが、やはりどこか音を作っていて不自然なので結局使用せず、CX-5のBOSEサウンド車は入庫時に比べたら全く別の音に生まれ変わって納車されました。
今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、日産のセレナeパワーです。
(意識していなかったのにうちのノートeパワーも写っていました)
日産純正のパネル一体型の大画面ナビが装着された状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取り付けと、全後のベーシック防振の施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。
ベーシックパッケージという簡単そうな名前に反して、純正ナビは一度取り外して、裏からピュアディオブランドのPSTケーブルで音を取り出すという難しい作業を含んでいます。
グローブボックス下の取り付けるピュアコンに送って、そこからはツイーター音域を重視したPSTケーブルにつないで、ダッシュのピュアディオブランドのATX-25ツイーターを鳴らします。
ダッシュの先端の純正ツイーターの位置は音が出て直ぐにガラスに反射するので場所が良くなくて、ツイーターの質感とロスが少ないケーブルとピュアコンのパーツと、専用スタンドを使った絶妙な取り付け位置で質の高い高音を再生しています。
ドアスピーカーは高音は伸びないが中音から中低音にかけてはクセの無い純正をそのまま使用して、何も貼ってない外板裏に防振メタルと防振マットを貼り合わせて、ドア全体の残響を抑えて、音質アップと音圧アップを図ります。
内張りを組み付けたら作業は終わりで、普通はアクセサリーポにして音調整を行うのですが、セレナeパワーはいきなりオンになるので、一度ピットから外に出して、カーポートの下でエンジンがかかる状態で調整を行いました。
最近のパナソニックのナビオーディオは最初から100センチのディレイがかかっていて、それを一度ゼロにしてから音調整に入ります。
自分はこれまで多くのボーカリストの方に直接お会いして生の声を聞いているので、ディレイがかかっている時の音色が実際の声と違うというのが直ぐに分かります。
自分のCDの他にお客様の音源でも音を確認して、MISIAさと米米クラブさんの楽曲が入っていて、MISIAさんも石井竜也さんもこれまでに複数回お会いしているので、「ここが一番生音に近いポイント!」というパターンを見つけてメモリーしました。
そうはいっても最近のナビオーディオはメモリーする直前とメモリーしてからの音色に若干の差があり、何度もメモリーと再生画面を繰り返して最も生音に近いパターンを探していますが・・
前席での調整が終わったらセカンドシートに座って、後ろに座られる方がどんな音で聴こえるか確認して、フェダーを動かして前の席のバランスと後ろの席での音質を考慮しながら音を整えました。
そして普通はサードシートは使われないという事で、サードシートの位置にミューディメイションのパワードのウーファーを取り付けて低音を加えました。
それに合わせてピュアコンのパーツでフロントとリアのドアスピーカーの低音の一部をカットして、パワードウーファーの上限周波数とドアスピーカーの下限周波数が重ならない様にしたので、無駄に重なる部分が無くなって、ウーファーが小型の割には活き活きとした低音が再生出来ました。
ここのセッティングにはかなり苦労しましたが、お客様には音の出来にはとても満足して頂きました。
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