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2015年05月17日

「廃道」阿曽隧道、春日野隧道、桜橋、金ヶ崎隧道

今日は、敦賀市から越前市に残る国道8号の前身「春日野道」の遺構を見て回りました。

北陸道を敦賀ICで降りて最初に向かったのは断崖絶壁の小さな岬に残る「阿曽隧道」。

今回訪れた中では接近が一番厄介です。最寄りの駐車帯から歩道どころか路肩もろくに無い国道8号を車に煽られながらダッシュして行くしかありません。

何とか無事に入口までたどり着きました。廃道は草ぼうぼうです。



朝露で濡れた草むらを掻き分けながら進んでいくと廃トンネルがあります。

阿曽隧道



現存する形になったのは明治19年頃らしいです。坑口には斜面から瓦礫が流れ込んでいますが、トンネルの中は目立った崩落はなく、いたってきれいです。









反対側は蔦で覆われてました。



トンネルの先は山側も海側も断崖絶壁です。



さて、さらに国道8号を越前市方面へと進み、次の目的地「春日野隧道」へ向かいます。

武生トンネルを抜けて、県道205号へ。峠のトンネルを抜けて、越前市側からの旧国道へのアプローチ路へ入ったところ、獣除けの柵で行き止まり。仕方なく県道を越前海岸まで下り、国道305号を走り国道8号へと戻ります。

歩く距離が長くなるので嫌でしたが、南越前町側からアプローチすることにします。国道から林道へ入り込み、路肩へ車を停めます。



ここから春日野隧道へはかつて国道8号だった林道を歩いていきます。念のため熊除けの鈴を身に付けていきます(出くわさないことを祈りつつ。)。







歩くこと45分、ようやく春日野隧道に到着しました。



開通は明治19年。国道8号武生トンネルのルートが開通したことに伴い、使われなくなっていったそうです。



篇額は旧福井藩主松平慶永によるもの。



内部は土砂が流入しているものの、支障になるものは見当たらないので、中へと入っていきます。









最初にぬかるみがありましたが、程なく乾いた土になったので大丈夫だなと思って進んでいったところ、残り3分の1辺りから再びぬかるみが酷くなってきて、最後は長靴がほとんど埋まる深さに。





何とか少しでも泥の浅い場所を探して右往左往。200m足らずのトンネルを抜けるのに結局30分かかってしまいました。

春日野隧道越前市側







左手の壁面は半壊状態。手前にせり出してきています。



数年前から変わらないですが、いつかは倒れてしまうのでしょう。その時はトンネル本体も影響を受けるのか?

トンネルを見終えて、もう一度泥沼を歩き(二度と歩きたくない…。)、入ってきた南越前町側へと戻ります。







再び40分ほど林道を歩いて車に戻りました。


次は近くに残る石橋「桜橋」を見に行きます。



こちらも明治19年の開通らしいです。この辺りでは珍しい石橋ということで町文化財に指定されてます。









最後に国道8号で敦賀市内へ。金ヶ崎城跡入口の駐車場に車を停めて、ひとり反対方向の行き止まり道へと進みます。

金ヶ崎隧道



今回訪れた中では一番簡単に行くことができる廃トンネルです。



篇額は明治政府の有力者、山縣有朋によるもの。



トンネル内は山向こうにある敦賀セメントの工場へ配管を通すのに利用されているようです。









反対側の扁額は春日野隧道の扁額も揮毫している旧福井藩主松平慶永によるもの。



ついでに駐車場横にある敦賀港駅ランプ小屋を撮影。



これで今回の予定は終了。このまま敦賀ICから北陸道に乗るのもつまらないので、国道476号木ノ芽峠トンネルで国道365号へ。高低差が大きい栃ノ木峠、新しくトンネルが開通した椿坂峠を通り抜けて、木之本ICから高速で帰途につきました。

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Posted at 2015/05/17 23:23:22

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この記事へのコメント

2015年7月4日 14:55
これは渋い・・・でも貴重な遺産ですね!
山縣有朋の篇額!?
いかに当時のトンネルが貴重だったか分かりますね!
コメントへの返答
2015年7月7日 9:56
明治期のトンネルは有名な人物が起毫しているのをちらほら見かけますね。

そのうち旧北陸本線のトンネル群みたいに篇額だけ剥ぎ取られなければいいですけど。

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