ドライバーズブリーフィングが終了し、101号車から順番にセレモニアルスタートに向けて、サービスパークを出発していきます。
私たちは、26番目にサービスパークを出発。公園内の道路を会場へ向かいます。
会場に入ると観客のみなさんがたくさん手を振ってくれます。
去年までは私も手を振るほうでしたが、今年は振られるほうなので、これはなかなか良い気分です。
スタートのゲートで一旦停車。MCの方からクルーの紹介がされて、ドライバーの弟にマイクが向けられます。
弟がどんなことを答えたのかは忘れましたが(笑)。
さて、セレモニアルスタートを受けて、会場を出発。最初のTCへ向かいます。
公園内に設置のTC0の到着時刻は9時40分。十分余裕があります。
アイテナリーを基に、ロードブックへTCの到着予定時刻を記入することをすっかり忘れていたので、待っている間にそそくさと書き込みます。
こういう時はアベレージラリーへ出ていたことが役立ちます。
9時39分、コントロールエリアへ車を進ませます。
TCにある時計で9時40分になったことを確認してタイムカードを提出し、時刻を記入してもらいます。
ここからが競技のスタート。
SS1は「作手北」。
リエゾン距離は27.39km、ターゲットタイムは71分で最寄りのTCへの到着予定時刻は10時51分です。
レッキですでに通っているルートなので、緊張もなく気楽に走行します。
途中、旧作手村への国道の坂道で、大きく手を振りながら下ってくるラリー車を発見。
今回のTRDラリーへの参戦のために、練習などいろいろ面倒をみてくれた川名選手でした。
こちらも手を振り返します。
坂道を登り切り、和田交差点に差し掛かったところ、反対車線にボンネットを開けて停車していた35号車ストーリアが、急に冷却水を噴き上げ、ちょっとびっくりしました。
その後は何事もなくTC1前に到着。
自分たちのTCインの時刻になるまでの間に、ヘルメットやシートベルトを装着してSSスタートの準備をします。
ビデオの電源も忘れずにON。
10時51分にTCイン。
タイムカードにSSスタート予定時刻が10時54分と記入されます。
カードを受け取り、SSスタート地点へと進みます。
ここでまたタイムカードを出し、正式なSSスタート時刻を記入してもらいます。
時刻に変更はありません。
前車がスタートしたあと、車をスタートラインまで進めます。
30秒前のコール。
そして5秒前からカウントダウンのランプが点灯。
5つ点灯した後、全てのランプが消えると同時にスタート!。
「右2ロング ストレート下り 左3 ストレート 左4クレスト」とノートを読み上げていきます。
弟は、なぜかセンターラインを跨ぐ走行ラインで走っていきます。
ドライバーズブリーフィングの時に「大きいキャッツ・アイを踏んでタイヤをバーストさせた車があるので注意を。」との話があったので、多分、キャッツ・アイを踏まないためなんでしょうが、かえって窮屈そうな感じ。
しかし、レッキではキャッツ・アイの位置は全然チェックしていないので仕方ありません。
こういうところも、経験と余裕の差が出てきます。
コースはストレートや緩いコーナーの連続ですが、登り基調のためかトップスピードの伸びが今一歩。
ついにはコース途中で後続スタートのクラス2ヴィッツに鮮やかにオーバーテイクされてしまいました。
恥ずかしながら、ノートの読み上げと前方の注視に集中していたので、抜かれるまで全く気付きませんでした。
クラス2ヴィッツは、あっという間に視界から遠ざかっていきます。
こちらは自分たちのペースでひたすら走るのみです。
コースもようやく最終区間。
「クレスト ストレート 奥右2から右1 すぐ左ヘアピンきつい フィニッシュ!」
やっとフィニッシュ地点を通過。
引き続きコーナーが残っているので、「右2 ストップ」と読み上げたところ、また加速し始めたため、慌てて「落とせ!落とせ!落とせ!」と止めさせます。
最後にヒヤッとしましたが、まずは無事にSSをクリアしました。
タイムは5'47"7。クラス5最下位でのスタートとなりました。