2023年11月25日土曜日、愛知県豊田市で開催されたTGRラリーチャレンジin豊田戦へ参戦してきました。今回は参加台数を増やすために、E(エキスパート)クラスが土曜日、C(チャレンジ)クラスが日曜日開催という変則日程となりました。
E-4クラスで参戦する我々は土曜日が本番。そのため、ここ最近の前日前乗りパターンと違い、久しぶりに当日早朝からのレキ(下見走行)と参加受付・車検となり、朝5時20分にサービスパークとなる豊田スタジアムへとやって来ました。
レキは、SS2「鋳師釜」、SS3「シン イヤ田」、SS1「白浜公園」の順に実施。最後のSS4「豊田スタジアム」は徒歩で実施となりました。
「レキ」といいつつも、ラリージャパンのスーパーSSで使用されたコースを自由に歩くことができるというせっかくの機会。私も含め、コースのあちこちでみなさん写真を撮りまくっておりました(笑)。
ジャンプ台の下の路面にはフロントを底突きした傷がたくさん…。「ジャンプしないように注意しよう。」ということになりました。
レキが終了してサービスパークへ戻ります。この後は参加受付して、車検も問題なく終了。レキで録画した動画を見ながらペースノートの読み合わせをして、内容の修正や清書をしておきます。
ここで今回同じチームからヴィッツでラリー初参戦のクルーに問題が発生。車検を受ける段になって、何とHANS(ヘルメットと接続して頸部などを保護するアイテム。)を忘れてきてしまったことが判明。
TGRラリーの小排気量クラスでは装着義務はありませんが、車に取り付けてあるシートベルトがHANS対応タイプのため、「スタート時刻までにHANSを準備できなければ出走不可。」との指示がオフィシャル側から出てしまい、一大事となりましたが、連絡を受けたチームの仲間の方が奔走して会場へと持参し、何とか時間に間に合わせることができました。
開会式では、E-4クラスで参戦するモリゾウ選手がごあいさつ。
今回は走行距離が短いことと、Eクラス・Cクラスの日程を分けたことで参加台数が減少したため、11時16分と普段よりも1時間以上遅いスタート。セレモニアルスタートで大勢の人たちの声援を受けながらスタートしました。
さて、今回のSSコースの内容は、
SS1「白浜公園」:1.40km。ストップ&ゴーのコース設定。各ストレートは比較的長め。コース後半にパイロンターンとグラベル区間も設定されています。
SS2「鋳師釜」:2.15km。屈曲路。ちょっと走って曲がっての繰り返しで、レキでペースノートを書くのが大変でした。
SS4「シン イヤ田」:1.18km。「トヨタテクニカルセンター下山」内にあるグラベルコース(いわゆるダートラコースですね。)。道幅が広く、路面も締まっているので走りやすそうです。
SS4「豊田スタジアムSSS」:1.05km。出場者にとって今回最大の目玉コースですね(笑)。WRCで使われたコースを自分たちが走行できるのですから。
SS距離の合計は5.78kmと、今までに参戦したTGRラリーの中では最短のSS総距離になります。
それでは走行タイムと簡単なラリーの内容について。今回、私たちの参戦するE-4クラスは18台。そのうちGRヤリスが10台、GR86が3台となってます。
SS1:1分43秒0(48.9km/h)。クラス6位。
「E-4」のトップから8.4秒差。
前半の公園内道路を使用した区間は、スタート後の最初の左ヘアピンへのタイミングがわかりにくいとのことで、ペースノートにも合図するように注意書きをしておきました(ノートの矢印部分。)。レキか本番か忘れましたが、ストレートをそのまま直進しショートカットしてしまった強者がいたようです(笑)。
そういう自分たちも、レキの時はコース後半のグラベル区間の入口で、左側から進入して右折していくドラム缶を見落として、ロードブックに記載のコース図と走行ルートが合わなくなって悩んで止まってしまい、後方から来たクルーに手振りで正規ルートを教えてもらって事なきを得ました。
ちなみに、このSS1では12台もミスコースをして、最遅タイムプラス10秒のペナルティを受けています。
SS2:2分26秒3(52.8km/h)。クラス12位。
「E-4」のトップから14.1秒差。
前述しましたがコーナーが連続し、ひたすらストップ&ゴーをするコース。アクセル踏んで、シフトアップする間もなくブレーキして、コーナー曲がって、またアクセル踏んですぐブレーキしての繰り返し。コドラの私は頭をギッコンバッタンしながら矢継ぎ早にペースノートを読むという面白味の無いコースでした。3速に入るくらいスピードが乗ればもう少し面白味もあったかもしれません。
SS3:1分20秒7(52.6km/h)。クラス10位。
「E-4」のトップから12.0秒差。
幅広で緩いコーナーが主体の硬質ダートなので、乗っていて気分いいですね(私が運転したわけではないですけど(笑)。)。一か所、一番スピードが乗る所にシケインが設置されているので注意しました(このシケインの進入でスピンしてしまった車もありました。)。あとは長いストレート後にあるクレスト(坂の頂点)から下ってのS字コーナーもですね(ノートの赤線部分)。
このSSが終わり、テクニカルセンターの通路をしばし走行してから指定の出口ゲートを通過しようとしたところ、なぜかカーナンバー140番台のラリー車がゲート前でセンター内へ進入する方向を向いて停車中。
どうやらロードブックを読み間違えて迷子になったようです。しかし、入口と出口の場所はけっこう離れているんですけど、一体どうやって間違えたのか…。道を塞ぐ形で停車していたので、その場でリタイアしていたベテランドライバーさんに「どけどけ!」と合図されてました(笑)。
次はサービスタイムとなるので、国道301号を走行して豊田スタジアムへと帰還。本部で弁当を受け取って昼食です。
45分のサービスタイムの後は、最終SS4のコースとなる豊田スタジアムへの入場時刻の調整のため、さらに27分間のリグループ。
普段だと10分から15分のリグループなので、そのまま車内かリグループエリア内で待機していますが、今回は15分を超えるためエリア外への退出を求められ、タイムカードとロードブックを持ってエリア外で待機です。
本当はルールとして知っていて、ちゃんと自主的に退出しないといけないのですが、速やかに退去することで今回はお咎めなしでした。ついでにアドバイス役のオフィシャルさんにいつ・どのタイミングでエリア内へ再入場してよいのかも確認。リグループアウトのタイムコントロールのチェックイン時刻10分前を切ったらOKと教えてもらい、そのとおりに対応しました(今回同じチームで出場していた若手ドライバーさんは、リグループ中にコドラがいなくなり、大慌てになってました…。)。
SS4:1分10秒7(53.4km/h)。クラス9位。
「E-4」のトップから4.5秒差。
スーパーSSのコースは走行してみると道幅が狭いですね。よくもまあRally1カーであれだけ走れるものです(笑)。
ジャンプ台は車が飛ばないように慎重に通過しました。後日見たライブ映像の中には縦回転しそうな勢いで突っ込んでいる車もありましたからね(その車のドライバーさんは肋骨にひびが入ったとか。そしてコドラさんはジャンプ後ずっとむせながらノートを読んでいたみたい…。)。
ジャンプ台以外にもストレート区間に小さな「かまぼこ台」があり、こちらは軽くジャンプしておりました(ノートの矢印部分。)。
SS4終了後、最終TCへ15時06分にチェックインしてパルクフェルメ(車両保管所)へ。これで最終戦の走行が終了しました。
暫定結果発表まではだいぶ時間に余裕があるので、しばし会場内を散策したり、のんびり休憩したり、片づけをしたりしながら時間をつぶします。
ようやくの暫定結果発表で、トータルタイム6分40秒7、クラス6位・総合13位という予想外の結果でした。SS2など二人そろって「全然だめだった…。」という感じだったので、早々にレーシングスーツを脱いで私服に着替えて、のんびりしていたところに「今回は6位まで入賞だって。」という話が入り、「表彰式があるならもう一度レーシングスーツに着替えないと!」と着替え直しました(笑)。
異議申し立てもなくそのまま正式結果として確定。ずいぶん久しぶりの入賞となり表彰式へ参加。副賞もいただき、最終戦でようやく今までの苦戦に花を添えられましたました(笑)。
これで2023年度の日程はすべて終了。2024年度の予定はまだ未定ですが、ドライバーやすい氏は3月開催の全日本戦「ラリー三河湾」へオープンクラスで出場することを目論んでいるようです。
私としては「大丈夫かなぁ。」と不安なところですが、万一、参加受理されてしまった時のために準備だけはしておかないといけませんからね。