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小林あにのブログ一覧

2019年03月10日 イイね!

海老街道(ふりくさ道)仏坂峠を歩きました(2)

2019年3月9日土曜日、新城市四谷と北設楽郡設楽町神田の境にある街道の峠、仏坂峠を歩いていきました。

(1)からの続きとなります。

仏坂峠で一番の難所と言われる、不動滝・釜滝の上に来ました。




深い谷沿いに造られた細い岩場の道のため、ここから滝つぼに牛馬が転落することが度々あったそうです。

その供養のためか、ここには南無阿弥陀仏碑や馬頭観音碑があります。南無阿弥陀仏碑は、この峠道の石仏・石碑の中で最も古く、享保三年(1718年)の銘があるそうです。




不動滝の滝口です。水は流れていませんが、岩場に砕けた石が散らばり、油断して足を滑らせれば滝下へと真っ逆さまです。


その滝口の真横にも石仏。


石仏を通り過ぎるとここにも石畳があります。


滝口にそびえる大欅と大楓の古木。


釜滝の上のガレ場を越えます。


二十四番目の観音像。


無事に難所を越えました。


ここも二十四番目の観音像。案内板だと本来の石仏は行方不明となっていますので、設置後に見つかったのでしょう。


二十五番目の観音像。


まだまだ深い山中を進みます。


足元に石仏がある巨石。


巨石には馬頭観世音の銘が彫られています。馬が活躍した峠道だけあって、馬頭観音が本当に多いですね。


足元の石仏。


二十七番目の観音像。


堀割りを抜けます。


堀割りの真ん中には二十八番目の観音像。


二十九番目の観音像。


ようやく仏坂トンネル前から上がってくる東海自然歩道と合流です。仏坂峠まであと少し。




ここに三十番目の観音像。


宇連山や鞍掛山への登山ルートの一部でもあるので、今までの道よりは使われている感じがします。


峠直下の倒木。もう何年もこのままですね。倒木の下をくぐっていきます。ここで今回唯一、人とすれ違いました。


三十二番目の観音像。倒木をくぐったすぐ先にあります。


ようやく仏坂峠に到着しました。案内板によると出発地点から峠まで2km弱の行程ですが、2時間かかりました。




峠にもいろいろな石仏や石碑が置かれています。三十三番目の観音像と思しきものもありましたが、個別写真を撮り忘れました。








峠の先、設楽町神田側はふたたび道が荒れています。


この先は仏坂トンネルの神田側坑口の真上で道跡が無くなってしまいますが、そこまで進むことにします。

峠から少し下ったところに石仏があります。神田側は西国三十三カ所霊場を模した石仏が設置されているそうです。




道らしい跡を追っていきます。






さらに下った先、巨石が斜面に点在する場所に石仏を見つけました。欠けた部分が転がっていないか探してみましたがわかりませんでした。




U字型に掘れた道筋が古い街道であることを感じさせます。


仏坂トンネルの真上に出ました。


この先に続く県道32号沿いも丹念に探していけば、石仏や街道の遺構もあるかもしれませんが、今回はここで終点とします。

ふたたび仏坂峠の真下まで戻ってきました。


撮り漏らしていた峠の石仏。


峠からの帰り道は約1時間ほどで出発地まで戻ることができました。

今回は急坂の連続する古道の峠道であることと、高巻きでの迂回などけっこう緊張を強いられる場面もあったりして、帰宅してから疲れがどっと出てしまい、眠気と足腰膝の痛みがきつかったです。あとは花粉症が(笑)。行きはまだ良かったですが、帰り道は涙目と鼻水で何の苦業?というありさまでした。行きたくて行っているのだから自業自得なんですけどね(笑)。

最後に、行きに撮り漏らしていた石仏を。

十一番目の観音像。


十番目の観音像。


九番目の観音像。
Posted at 2019/03/10 18:18:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旧海老街道 | 日記
2019年03月10日 イイね!

海老街道(ふりくさ道)仏坂峠を歩きました(1)

2019年3月9日土曜日、新城市四谷と北設楽郡設楽町神田の境にある街道の峠、仏坂峠を歩いていきました。

この仏坂峠を通る街道は、新城市海老と北設楽郡東栄町振草を結んでいた「海老街道(ふりくさ道)」。伊那街道と別所街道を短絡する街道で、三河と信濃の交易路の一端を担っていました。峠の入口にある案内板によると、最盛期は明治から大正にかけてで、一日二百頭近くの馬がこの峠道を行き来していたそうです。

その後は、現在国道となっている街道の整備が進んだことや現在のJR飯田線が山間地へと順次延伸したことにより、違う経路が選択されるようになり衰退していったようです。

ここが新城市四谷側の峠道への入口です。


傍らに案内板と峠に向かい三十三体設置された観音像のうちの七番目の観音像が設置されています。




それでは、峠道へと進んでいきます。




八番目の観音像。


八番目の観音像の近くの斜面上に設置されている役行者像。写真右端に街道がチラリと見えてます。


この辺りはまだ道幅も広く、明治時代の馬車道のような感じです。


十二番目の観音像。長い間に行方不明になった観音像もあるようで、平成時代に新たに設置し直したものですね。


いくつかの砂防ダムの脇を通り抜けて沢沿いに登ってきますが、ここで対岸へと沢渡りをします。周りは倒木が多くて荒れており、また橋も無いため、峠道を見失いやすいポイントです。




沢を渡った先にはヘアピンカーブ。ここから徐々に険しさを露わにしていきます。


誰も通らないので、荒れ方もひどいままです。


十三番目の観音像。杉の落ち葉に横たわっていました。


ちょっと先の路傍には馬頭観音碑。


明治七年(1874年)の銘があります。


峠道の分岐点に来ました。仏坂峠は左。右側は真横の沢を渡って山越えをする「カンバンタ山道」。新城市四谷を通らず、カンバンタ、川売と山を越えて海老へと向かう道だそうです。栄えた当時はこの道で海老へと行き来した人もいたのでしょう。




で、仏坂峠への道にはまた倒木が…。


倒木を潜った先の地面に十四番目の観音像が転がっていたので、引っ張り起こしました。


ちょっと重たかったですが、元々あった岩の上に据え直し。台座が傾いていたので、隣に置きました。




ヘアピンを通過。


十五番目の観音像。


峠道がまた沢沿いになってきたところで倒木が増え始めます。


台風や豪雨が原因なのか周りの斜面が崩壊していて、ついに峠道が完全にふさがれてしまいました。


道のとおりには進めなくなってしまったので、やむなく斜面の上方へと高巻き。


どうしたものかと思案していたところ、ここで職場から携帯に電話。対応に20~30分かかってしまいました。

内容は無事解決したので何とか先に進むことにしますが、対岸の峠道にも倒木が覆いかぶさっています。


渡った先も獣道を辿って倒木地点を高巻き。


タイムロスは大きかったですが、無事に峠道に復帰できました。


石仏が寄せ集まっています。


十七番目の観音像。


馬頭観音碑。


石仏。三十三体観音とは別の由来のものでしょうか。


十八番目の観音像。


また沢筋に出てきました。これで3本目の沢筋になります。


ここでは渡らずに道筋はUターン。石畳が残っています。


大正十五年(1926年)の石仏。


二十番目の観音像。


こちらは「釜滝」といいます。形や色から「釜」らしいです。


地形もだいぶ険しくなり、所々では石垣を築いて峠道を通しています。


二十一番目の観音像。


大正十五年の石仏。こちらも「二十一番」の銘が彫られています。古い方の石仏が摩滅したので新たに据えたものでしょうか。峠の麓である四谷の馬方達が施主であることがわかります。


二十二番目の観音像。


(2)へと続きます。
Posted at 2019/03/10 18:13:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旧海老街道 | 日記

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「【豊根村】霧石峠への富山漆島側峠道を下見しました http://cvw.jp/b/1796277/47676277/
何シテル?   04/25 00:05
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