16日土曜日は東海環状道→東海北陸道→北陸道→国道8号→国道148号→県道→中央道→東海環状道と周回して約690Km走行しましたが、母親を連れてのロングドライブがメインだったので、17日日曜日は自分の趣味探索をメインに長野県木曽谷へと向かいました。
目的地は長野県塩尻市桜沢にある中央本線桜沢橋梁。橋梁とありますが水路トンネルといった趣です。「くるまみち」さんというサイトで見て、行ってみた次第です。
最寄りとなる国道19号の駐車帯へと車を駐車。いそいそと長靴に履き替えてヘッドランプと懐中電灯を持参、初期中山道にあたる長野県道254号を歩いていきます。
旧線跡を過ぎ、県道の路肩から急斜面を10mほど滑り降りて、ちょっと寄り道します。
旧大岨トンネル塩尻側坑口
トンネル前の旧線跡一帯が平地へと整地されているため、半ば埋もれた状態。坑口はフェンスで閉鎖されています。
坑門は木や草が生え、煉瓦はボロボロ。
さて、今回の本題へと向かいます。中央本線の線路下をくぐり、さらに斜面を滑り降りて川へと降り立ちました。
桜沢橋梁上流側
坑門上部に「1972」とあるので1972年竣工のようです。周囲は深く木々が覆いかぶさっているため薄暗く、写真もピンボケ気味。
中に入るといきなり傾斜した水路になっています。
足をすくわれないように注意して水路を下っていきます。
10mほど下るとそこからは平らになります。しばらくはコンクリート製暗渠が続きますが、途中から煉瓦積み暗渠へと変化します。
水路は屈曲しており、反対側の光は全く見えません。
さらに進んでいくと天井の煉瓦が大きく脱落した場所に出くわします。穴から土が見えるほどです。
下には崩れ落ちた煉瓦がたくさん転がっています。コンクリートで固められた状態のままで落ちているものもあるので、補修箇所が丸々抜け落ちてしまったようです。
煉瓦の壁面は増水や土石流によるものかボロボロに削り取られていて、至る所にコンクリート補修の跡が見られます。
写真を撮りながらだったので10分ほどかかりましたが、ようやく下流側の坑口に着きました。
外はすぐに10mほどの段差になっています。落ちたら少なくとも大けが間違いなしです。
下流側の坑口は建設当時のままと思われますが、ひどく損傷しています。
現役路線の下をくぐる水路トンネルなので、適宜、検査・補修されているようですが、保守面を考えればそのうち全面的にコンクリート覆工されてしまうかもしれませんね。
最後に谷底から県道へとまた斜面を登っていくわけですが、土に隠れた枝に足を滑らせて、地面についた手のひらに石がグサリ。皮をちょびっと剥いてしまいました。帰りの道中、ステアリングを握るのが痛かったです…。
Posted at 2016/07/17 23:29:41 | |
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中央本線 鉄道・廃線跡 | 日記