2021年4月17日土曜日、雨の中を岐阜県の白川郷までドライブしてきました。
まあ、土曜日が雨になることは天気予報で当然知っていたわけですが、雨中のドライブというのも悪くないものなので、出かけた次第です。
白川郷へとありますが、出発した時点での目的は御母衣ダムとそのダム湖沿いにある国道156号福島保木トンネルの旧道を歩くつもりでした。
※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
そういう訳で、新東名豊田東ICから高速に乗り、東海環状道、東海北陸道と経由。荘川ICで国道158号へ下りてから、そのまま国道156号へ入り、福島保木トンネルまでやって来ました。
で、旧道なんですが、結論を言いますと柵で封鎖されていました…。
2016年9月に訪れた時はまったく封鎖されておらず、旧道を往復してきたわけですが残念です(写真はその当時のものです。)。
旧道のほぼ全区間がトンネルと年代の異なるロックシェッドの継ぎ接ぎで構成されているので、雨でも濡れずに歩けるなと思っていたんですけどね。写真も撮り直したかったし。安全確保のためには当然の処置ですね。
仕方ないので、御母衣ダムへ向かうことにします。
福島保木トンネルを通り抜けてから、旧道を横目で見てみたら、ロックシェッドが崩壊している箇所が目に入りました。以前来た時は現役そのままの状態だったので、封鎖された原因なのかもしれません。
続いて、御母衣ダムの堰堤への出入口まで来ましたが、何か工事をしているようでこちらも封鎖されています。どうもねぇ…。
国道156号を当てもなく先へ進むことにします。
御母衣ダムから少々先へと進んだ所で、合掌造りの家が目に留まり、立ち寄ってみることにしました。
旧遠山家住宅です。国の重要文化財に指定されているそうです。
土砂降りの中、写真を撮ろうと家の周りをウロウロしていたら、中から受付の人が覗いているので、入ることにしました。
1階の写真です。部屋はたくさんありますが、家の中というのはどうにもうまく撮れませんね。
2階の写真です。いろいろと古い生活用具が展示されていました。
囲炉裏からの煙が家中に回るように、天井や床の一部は竹を編んだ「すのこ」(「すのこ」と言っていいのかわかりませんが。)になっています。
こんな雨の中、私以外に訪れていた人はおらず、じっくりと見物させていただきました。
さて、ここまで来ると白川郷まではもう一息。合掌造りの家を見たことですし、せっかくなので、もうちょっと足を伸ばしてみることにします。
この辺りの山は上の方がまだ真っ白です。地図で見ると標高は2000mくらい。
白川郷へと到着しました。適当に散策してみます。
桜の花がまだまだ残っています。
明善寺の本堂と鐘楼門。
こういう何気ない風景でもいい味があります。
明善寺の庫裡。ここも中に入れるとのことで見物します。
ここはいきなり2階へと案内されました。この家も床の一部がすのこになっています。
こちらも古民具が展示されています。
2階の窓からの景色。
3階です。床のほとんどがすのこ。梁の上に板が渡してあるので、その部分を歩いていきます。すのこの目が細かいので、特に怖いことはありません。
2階・3階は囲炉裏からの煙が上がってきていて、けっこう煙たかったですね。そのおかげで煙の煤や油分が柱などに浸み込んで防腐効果があるそうです。
白川郷に滞在していたのは45分くらいでした。こんな天気でしたが、思っていたよりも訪れている観光客は多かったですね。
帰りは白川郷ICから東海北陸道に乗ります。
河合PAにて。
そのまま高速で帰ってもよかったですが、ちょっと寄り道する気分になり、次の飛騨清見ICで国道158号へと下ります。
寄り道先は、国道158号の旧道「新軽岡峠」。何かあるという旧道ではありませんが、ただ通ってみたかっただけです(笑)。
※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
新軽岡峠。他の訪問者の方々のコメントどおり、これといった特徴のない単なる峠ですね。ただ、ここへ登ってくるまでの道の屈曲ぶりは大変でしたが。
一応、狭い箇所でも一車線分の轍は残っているので、廃道と言うほどではないですが、車に枝や草が当たるのが嫌な人は無理ですね。
おまけの話。新軽岡峠のさらに南側に軽岡峠があります。軽岡峠が旧来からの街道筋で、昭和36年(1961年)に新軽岡峠が開通するまでは、こちらの峠が使われていたそうです。
軽岡峠の前後には明治38年(1905年)に改修された峠道、峠には建設時期不明の古いトンネルが圧壊した状態ながら残っています。
この峠も一度は訪れてみたいとは思っていますが、訪れた方のレポートを読むとけっこう難儀しそうな感じなんですよね。高山側から入るか荘川側から入るかで難度は違うようですが。
難儀しそうな場所の訪問時期の理想は初春か晩秋・初冬ですが、初春は過ぎてしまったので、次のチャンスは晩秋・初冬ですかね。今年中に行くのか、また行かないまま年が変わるのか、気分次第ですけどね。
Posted at 2021/04/24 05:09:41 | |
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