インプレッサが点検修理中のため、代車のヴィッツで浜松市までドライブしてきました。
代車にETCは取り付けられていないので高速は使わず、国道23号バイパスから国道1号バイパスと乗り継いでいきました。
目的地は東海道本線の天竜川橋梁の浜松寄りに残る旧半場川橋梁。
天竜川橋梁付近の河川敷に車を停めて、徒歩5分くらいです。
旧半場川橋梁
手前には本線からの引込線跡の煉瓦橋台が残ってます。
橋梁は明治22年の開通当時の部分と大正2年の複線化時に増設した部分とが一体化しているため、北側と南側で外観に違いがあります。
北側
南側
北側は「壁柱」が施され、壁面全体が焦げ茶色の煉瓦で組まれています。南側は、アーチ部分にのみ焦げ茶色の煉瓦を使用し、壁面は赤茶色の煉瓦です。
内部は、北側からは焦げ茶色の煉瓦で線条模様を付けてますが、南側からはそのような装飾はありません。
線条模様が途切れた部分が繋ぎ目にあたると思われます。
外観の違いから、北側が開通当時のもので、南側が線増時のものと推定できます。
小さな川を跨ぐだけの橋梁ながら、北側はきちんと様式的な装飾を施してあります。しかし、大正期は実用性を満たせば充分と判断したのか、目立った装飾はありません。
(と思っていましたが、どうも複線化時には近くの天竜川橋梁が上り線(北側)を増設している、南側から繋ぎ目までの幅よりも北側から繋ぎ目までの幅のほうが短い、南側の煉瓦にはアルファベットの刻印が確認できるものが数ある(東海道本線の開通時からの煉瓦アーチに散見される。)、等から南側のほうが古いかもしれません。北側を凝った造りにした理由はわかりませんが。「H27.5.11 追記」)
というように単品ながら、私のような人間にはなかなか面白い遺構です。
まあ、近所の人には単なる煉瓦積みの古臭い通路であって、写真を撮っている間にも何人か通り抜けていきましたが、みなさん白い目で見ていかれました。
さて、一ヵ所だけではつまらないので、何か見つからないか、試しに天竜川駅方面へ線路沿いを歩いてみます。
しばらくして川に突き当たり、そこに架かる鉄橋も見物してみました。
安間川橋梁
ここも本線の南側に引込線跡の煉瓦橋台があります。
東海道本線の橋台を眺めてみます。こちらも煉瓦積みの橋台が現在も使用されてます。
幅の違う煉瓦橋台が並列しています。おそらく南側が明治の開通当時のもので、北側が大正に増設したものと思われます。石積みで橋台同士を噛み合わせてあります。
見比べると煉瓦1個当たりの高さが左右で違うことがわかります(石組みの間の煉瓦の段数が南側が4段、北側が5段と違います。)。たいてい、古い煉瓦の方が大振りな作りなので、安間川橋梁では南側の橋台が古いと推定できます。
こちらの橋も時代の違いが見てわかり、なかなか興味深かったです。
Posted at 2014/06/28 20:42:09 | |
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東海道本線 鉄道・廃線跡 | 日記