今日は父の希望でドライブへ行くことになりましたが、連れて行ってくれるならどこでもいいという話になり、まずは名神高速関ケ原ICへと向かうことにします。
関ケ原ICで降りて、国道365号で長浜市方面へ。県境を越えて米原市に入り、最初の信号交差点である大野木交差点脇の駐車帯へ車を停めます。今回はこの交差点周辺に残る煉瓦アーチを見てまわることにします。
この交差点自体が昔の駅跡で、最初に明治16年に長浜市方面へ線路ができて(現在の国道365号)、次に明治22年に近江長岡駅へ向かう線路(現在の滋賀県道244号)ができました。ちなみに明治32年には両線とも廃止されています。
今回は川歩きをするので長靴に履き替えて、父には30分から1時間位かかるかもと告げて車を出発します。
駐車帯横の斜面を一気に降りていきます。夏は葛の葉が猛烈に生い茂ってますが、真冬の今はすっかり枯れていて、しかも積雪のためか全部ぺしゃんこに潰れてます。おかげで苦労なく川原に降り立つことができました。県道側の煉瓦アーチから見ることにします。
政所川橋梁(新)
「鉄道構造物探見」という本を持っている方なら、アーチの中段に歩行者用の板敷が現存していることでご存じかと思います。板敷に登ってみようかと思いましたが、微妙に届かず断念しました。
次はそのまま政所川の流れの中を50mほど上流へと歩いていきます。
政所川橋梁(旧)
こちらが古いほうの政所川橋梁となります。煉瓦や石積みの具合を眺めると、どうも真ん中部分の左右にさらに継ぎ足しをした造りのようです。駅の設置が線路開通後のことなので、駅設置による増築かもしれません。
土手の急斜面をよじ登り、一旦車に戻って飲み物を飲んで一息。今度はもっと小さな煉瓦アーチへ行きます。
やや遠回りして、政所川橋梁からは関ケ原寄りの斜面を下ります。小さな用水路まで戻り、おもむろに水路へ飛び降ります。
谷田川橋梁
アーチの前に枯れ草や野ばらが絡み、全体が見渡せません。
中はこんな感じ。先に反対側の光が見えます。
土手を登るのが面倒だったので、そのまま暗渠の中を歩いて反対側へ行きます。かろうじて光が届く程度だったので、手探り足探りをしながら50m位を通り抜けるのに7~8分くらいかかりました。
反対側も薮が被さっている状態。
よっこいしょと水路から這い上がって田んぼ道を歩き、淀みが深くて近寄れなかった政所川橋梁(旧)の反対側を見に行きます。
こちら側の土手は獣避けの柵が巡らされていて国道まで登れないので、田んぼ道を大きく迂回して大野木交差点へと戻ります。
交差点に戻ると今度は廃ホテルの横の斜面を下り、また違う川へと降ります。
深谷川橋梁
アーチがけっこう傷んでいますが、特に補修されている様子はありません。
ここも中を歩いて反対側へ。
四重巻きの内側にさらに二重巻きという変則的な巻き方です。
今回はひとまずこれで終了。煉瓦アーチ前の段差を何とか降りてもう1枚。
真上は国道365号。大型トラックがひっきりなしに通ります。土手を国道まで登り、駐車帯へ戻ります。車の中では父がうたた寝。長靴を脱ぎ、枯れ草を払って車に乗り込みます。
もう何ヵ所か行ったことのある煉瓦アーチを巡ってから、国道21号で大垣市まで出て名神高速に乗り、帰途につきました。
Posted at 2015/02/07 22:54:45 | |
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東海道本線 鉄道・廃線跡 | 日記