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小林あにのブログ一覧

2021年01月11日 イイね!

中馬街道(飯田街道)伊勢神峠道を歩く

2021年1月10日日曜日、愛知県豊田市連谷町にある中馬街道(飯田街道)伊勢神峠の峠道を歩いてきました。

峠の真下にある明治30年(1897年)開通の伊世賀美隧道は何度も訪れていますが、伊勢神峠へはだいぶ以前に1回訪れただけ。今回は、愛知県道484号自動車通行不能区間を歩いた後、まだ時間に余裕があったのでそのままやって来ました。

周辺の地形図です。西側の出入口から峠道を登り、峠を越えてそのまま東側の出入口に下り、帰りは伊世賀美隧道を通り抜けて車に戻るルートで歩きます。


※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

表題にある中馬街道とは、足助(豊田市足助)と伊那谷を結ぶ街道を指し、現在の国道153号に相当します。「中馬」は江戸時代にあった馬を利用した輸送業のことで、荷を担いだ多くの馬がこの街道を通り、三州と信州の間を盛んに行き来していました。

ちなみに国道153号の通称としてよく使われている「飯田街道」は、明治9年(1876年)に「県道三等飯田街道 平針村ヨリ信州伊奈郡界ニ至ル」として指定されたもので、江戸時代に使われていた名称ではありません。

さて、伊世賀美隧道の西側へとやって来ました。車の後方が伊勢神峠への出入口になります。



出入口に立つ伊勢神峠の説明板。



それでは峠道を登っていきます。



さっそく路面が凍っています。そのまま進むのはさすがに危険なので、路肩へ避けて通り抜けます。



ここからは、峠までのすべての折り返しを載せていきます(笑)。道自体は、峠まで舗装されてしまっているため、残念ながら「街道の峠道」という雰囲気は全くありません。



















出入口から10分程で伊勢神峠に到着しました。標高は780m。なかなか深い切通しです。







峠の東側には石仏群があります。





やや離れた場所にある巨木の杉の下にも石仏。杉の木は「八百比丘尼の杉」と呼ばれるそうです。











峠の切通しから日が差し込みます。



峠の東側の道。街道は左へと折り返していきますが、真っ直ぐに進む細道へちょっと入り込んでみます。



戦前の地形図では、伊勢神峠から南側へ尾根伝いの道が載っているので様子見です。



と思ったらすぐに道が折り返します。



峠の上にある伊勢神宮の遥拝所へ出ました。



この峠、もともと石神峠または石亀峠と呼ばれていたそうですが(だから、伊勢神峠の北方にある県道484号の峠が小石神峠(または小石亀峠。)なのかな。)、文久4年(1864年)に稲橋村(豊田市稲武町)の庄屋によって伊勢神宮遥拝所が峠に設けられ、伊勢拝(いせおがみ)峠へと改められました。そこから転じて伊勢神峠になったようです。



それでは、峠から東側の峠道を下っていきます。こちらは昔ながらの峠道の趣を残しており、また、西側よりもさらに折り返しの多いつづら折りの道となっています。















峠道の脇にある石垣。場所からして、おそらく真下にある伊世賀美隧道の坑口付近を落石から防護するための石垣だと思われます。



土留めのためであれば石垣が斜面に密着しているはずですが、隙間が開けてあるからです。隙間に落石や崩土を溜め込む仕組みではないかと思います。



まだまだつづら折りの道が続きます。伊世賀美隧道が開通するまでは、この細く険しい峠道を荷を担いだ馬々が通行していたんですね。









ようやく東側の出入口に出てきました。と言っても、峠から10分程です。



峠道としてはここでひと段落のように見えますが、街道としては、さらに下を流れる段戸川の橋まで標高差140mほどを降りていくので、なかなか大変な峠だということがわかります。

伊世賀美隧道がある旧国道へと出てきました。あとはトンネルを通り抜けるだけですが、何か様子が変です。



トンネルの内部が真っ暗です…。これは予定外でした。LED照明なのに故障中なのか、それとも節電で消灯しているのか…。



まあ、峠まで登り返すよりも、真っ暗でも300mのトンネルを通り抜けたほうが明らかに楽です。心〇スポットとして名を馳せる本トンネルですが、昼間なので問題ないでしょう(基本気にしないし、気にしたくない…(笑)。)。

トンネルの真上の沢から流れ出す水も凍り付いています。



石積みの隙間から流れ出す水も同じく凍っています。これを長年繰り返すうちに石積みが傷んでくるんですね…。



それでは真っ暗なトンネル内へと進んでいきます。



自分の経験からして、照明がない長さが200mを越えるようなトンネルの真ん中は本当に真っ暗闇です。自分の手のひらさえ視認できません。



加えて、このトンネルは内径が小さいので、なおさら奥まで光が届きません。フラッシュ撮影時にピント合わせのために光るカメラのライトを小刻みに照らして歩き進めます。

何事もなく西側の坑口へと出てきました。やれやれです。



こちら側は天井にツララができています。



伊世賀美隧道の足助側坑門です。このアングルの写真、もう何枚撮ったことか(笑)。



こちらもトンネル横の排水路が凍り付いています。



車に戻ってきました。車外温度計ではマイナス4℃。風が無いだけマシでしたね。

Posted at 2021/01/11 19:58:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 伊世賀美隧道・伊勢神峠 | 日記
2019年11月19日 イイね!

伊世賀美隧道・旧道と石造暗渠

11月19日火曜日、本日はひさびさの有給休暇で11時くらいまでは家でのんびりしていましたが、天気も良いので近場までドライブすることにしました。

やって来たのは伊世賀美隧道の前(笑)。



今回は、昔の面影が残っているトンネルから稲武側の旧道を国道153号まで歩いて、旧道に残っている古いものを探してみます。

とりあえず、伊世賀美隧道を通り抜けないといけないのでトンネルへと向かいます(笑)。



足助側坑門です。



坑口の左側に埋め込まれている石板。このトンネルが吉田組という請負業者により建設されたことがわかります。現存している企業であるかはわかりません。



すっかり気に入ってしまった構図。



坑口付近の路面が荒れているので、未舗装のように思われがちですが、一応舗装されています。



今回初めて気が付いたのが、煤がこびりついている石材があること。昔の自動車の煤煙が年月を重ねて固着したものなのでしょうか?





トンネル中央部まで来ると路面はよりきれいになります。



中央部から稲武寄りの壁面。積まれている石材に隙間ができ、歪みが出ているようにも見えます。



大きな隙間の中を覗いてみます。巻き立ては一重みたいです。石材が厚いので、それで充分と判断されたのかもしれません(建設当時、県議会で「石巻きは煉瓦の四重巻きよりも頑丈だ。」と報告されたとか。)。



稲武側へ出てきました。この辺りの路面はボロボロです。



稲武側坑門です。



この時点で午後1時過ぎですが、夕暮れ程度の明るさです。こちら側は一年中、日が当たることがないので、全体が苔生しています。



いつもはここで引き返しますが、さらに先へと歩いていきます。



トンネル近くには一軒だけ民家がありますが、その民家と反対側の路肩に放置されている石材。元々は坑門の壁柱上部に乗っていた石材でしょう。



愛知県の山でも熊注意の看板が増えてきました。



沢を渡るカーブが見えてきました。さっそくカーブの下を覗いてみます。



ビンゴです。石造の暗渠がありました。この旧道が作られた明治30年頃のものでしょう。





石で組まれた石渠の上に整形した石板を並べて蓋をしてあります。



路肩に駒止めが並んでいます。今でも林道などではよく見かけますね。



崩れた石積み擁壁の石材が路肩に置かれていました。四角錐の形に整形された間知石というものですかね。



小さな沢があったので、道路から降りて確かめてみます。



ここも石造暗渠が残っていました。



小さいながらもきちんと函型に組まれています。



苔生した石積みの擁壁。



旧道付近から下は杉林ですが、上の方は紅葉した木々が見え隠れしています。



古いガードレールが現れました。



金属部分を叩いてみるとまだちゃんと金属音がします。



ガードレールの先に沢があるので降りていきます。

また小さな石造暗渠を見つけました。



草や枯れ枝を払って写真を取り直します。





ここの暗渠は幅が狭いためか、蓋に用いている石材を板状に整形していないようです。



コンクリート柱の列が現れました。ガードレール部分がありません。



コンクリート部分が欠けて、鉄筋が露出しています。丸形鉄筋なのでやはり古いもののようですね。



災害復旧工事の標石。昭和34年とありますから伊勢神トンネル開通前。この道がまだ国道であった時代のものです。



駒止めの列。道路は落ち葉を被り濡れていて、歩いているだけでもスリップしそうです。



目の前が開けてきました。



国道153号伊勢神改良により建設中の新郡界橋です。どこかで「竹に収まるかぐや姫」という記事を読んだような気もしますが、ゴツイかぐや姫ですね(笑)。





旧道の真下で建設中の橋台。ここがそのまま新しい伊勢神トンネル(名称はまだ決まっていないようですが、多分「新伊勢神トンネル」でしょう。)の稲武側坑口となるわけですね。



谷沿いで風通しがいいためか、この辺りは石積みの擁壁は苔生しておらずきれいに見えます。



このあとは、これというものも見つからないまま、伊勢神トンネルの稲武側坑口前へと出てきました。



帰りも周りをチェックしながら歩きますが、ペースは上がり、伊世賀美隧道まで20分ほどで戻ってきました。



そのまま通り抜けて足助側坑口へ。



車へと戻ってきました。往復する間に通過した車は地元ナンバーの1台のみ。平日なので、興味本位で来る人もいないでしょう。



何回訪れたかわからないくらいの場所ですが、石造暗渠がこれだけ残っているのがわかったのは新たな収穫でした。まったくマニアックなものですけどね(笑)。



Posted at 2019/11/19 19:28:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 伊世賀美隧道・伊勢神峠 | 日記
2019年09月28日 イイね!

伊世賀美隧道へ行ってきました

今日は午後2時過ぎまで家でゴロゴロしていましたが、さすがにゴロ寝で1日つぶすのもなぁと思い、伊勢神峠まで山道で遠回りしながらドライブしてきました。

現地に着いたのは午後4時15分頃。山はもう薄暗くなり始める時刻(笑)。



ちょっと廃道気分(ここは現役のトンネルですが(笑)。)を味わいたいときに訪れている伊世賀美隧道。足助側です。



「足助町誌」によると、このトンネル建設を含む伊勢神峠の街道改修工事に愛知県が着手したのは1895年(明治28年)。足助(現豊田市足助町)から稲橋(現豊田市稲武町)までの飯田街道の改修工事の費用は、愛知県が8割負担で地元が2割負担の計画でした。

しかし、伊勢神峠に関しては峠道の改修に加えてトンネル建設もあり、2割負担でも相当の金額になる(伊勢神峠の区間は村一戸あたり35円の負担。当時の小学校教諭の初任給が8円とか。現金収入が乏しかった山村の住民には初任給4か月分を遥かに上回る負担でしょう。)ということで、全額県費負担の直営施工で実施されました。

そして1897年(明治30年)11月に延長308mのトンネルが竣工したわけです。









当初は、両側の坑口から156尺(約47m)が煉瓦の三重巻き、残る部分を煉瓦の二尺巻きで建設予定でした。



※ちなみに二尺だと単純計算で約60cm。参考に現代のJIS規格では煉瓦1個の厚みが6cmなので、9~10重の巻き立てをすることになります。鉄道トンネルでも厚くて5重巻きというところなので、二尺巻きは二重巻きのことかもしれません。

しかし、掘削してみると地層が軟石質または硬土質で湧水が多くて、支保工を施工しても崩落の危険があるということで、第一掘削(導坑のことか。)終了時点で湧水を排水するための暗渠を坑口に設置し、トンネル内を煉瓦巻きから石巻きへと変更したそうです。





































さて、いつも訪れている時は、ほぼ他人と出会うことはありませんが、今日は稲武側へと歩いている途中、バイクと1台すれ違いました。

稲武側から戻ってきている時、足助側の坑口にしばらく人が立っていましたが(多分バイクの人でしょう。)、トンネル内には立ち入ることなく引き返してしまいました。照明のなかった昔と違って、明るい内ならそんなに怖くはないと思いますけどね。





トンネル延長308mの往復で616mの散歩が終わりました。

さて、峠を稲武側へと下りた所にあった建設中の橋脚。国道153号「伊勢神改良事業」として建設中の新郡界橋の橋脚です。



伊勢神峠の国道153号は、将来はこの橋を渡って、約1.9kmの新トンネルで峠を通過するバイパスに生まれ変わる予定です。昭和35年(1960年)開通の現トンネルは長さが1.2kmありながら高さ制限3.5mで幅も狭いですからね。

まだ新トンネルの掘削工事は始まっている様子がないので、完成は何年も先の話なんでしょうが、完成すれば伊勢神峠も三世代(明治、昭和、令和)のトンネルが存在する珍しい峠になりますな。
Posted at 2019/09/28 21:26:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | 伊世賀美隧道・伊勢神峠 | 日記
2018年06月02日 イイね!

伊世賀美隧道に照明が付きました

古道跡を歩いた後、そのまま国道257号を北上。豊田市稲武から国道153号に入り、伊世賀美隧道へとやって来ました。



冬に来た時にトンネルの修繕工事をするとあったので、どうなったかなと思い立ち寄った次第です。

何と、トンネル内に照明が付きました!昔の照明器具が外されていたので、もしやと思っていましたが予想どおり。



カバー付きのLED灯で、わたくし的にはなかなか良い雰囲気となっています。













明るくなったために、亀裂が入っていることもわかってしまいましたが(笑)。せっかくなので、これも補修してほしいですね(コンクリートのベタ塗りは避けてほしいですが。)。



もうイメージ一新と言っても差し支えないですね。




Posted at 2018/06/02 22:50:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | 伊世賀美隧道・伊勢神峠 | 日記
2018年01月27日 イイね!

郡界橋と雪道遊び

25日に伊勢神峠へと出かけて、付近の山道にいい感じで積雪があったのが気に入って、今日も出かけてきてしまいました。

が、いつものように最初は寄り道をいたします。



ここは特にこの時期は国道153号で来た方が速くて安全に来られるんですが、わざわざ足助から県道33号、県道484号を経由してやって来ました。

郡界橋。



大正6年架橋の東海地方でも最古級のコンクリート製アーチ橋のひとつです(これも何回も書いてますね(笑)。)。旧飯田街道(国道153号の前身。)にあたります。

何分、古い橋なので当然通行止め。欄干も低いうえに壊れてますしね。





渡れないならば下から見上げるのが常套手段。河原へと降りていきます。

こちらは旧飯田街道の暗渠。国道153号と郡界橋の間の県道484号の下にあります。



何か価値があるのか?という訳ではないですが、郡界橋と同じ時代の建設ゆえか、暗渠の天井がコンクリート桁になっています。



周囲が石垣なので、石アーチとか石板で造ってもいい気もしますが、奮発したんでしょうね。

暗渠の上流側は水漏れがひどいのか、ツララが無数にぶら下がってます。



この橋はアーチ橋ではありますが、よく見るとアーチの上に橋脚を組む方法を採っています。







まだ技術的に長い距離をコンクリートアーチだけで架ける技術が無く、アーチは低い位置で短く架けて足場にし、その上に高く橋脚を組んで長さを稼ぐという考え方のようです。

橋台は石積みでできています。



鉄筋コンクリートだけでは心もとなかったのか、格子状に鉄棒で補強もされています。



河原から見上げた姿です。





橋の下を流れる段戸川。厳しい冷え込みで川面が凍ってました。





橋の見物はここまで。

伊勢神峠からさらに登った山道へとやってきました。



今日の本当のメインはこちら(笑)。





1時間くらい、この付近の雪道を行ったり来たりしながら走ってましたが、低速でいろんな挙動が体感できるので雪道を走るのは楽しいです。

ただ、あんまりスタッドレスタイヤや車の性能を過信しないようにだけはしないといけませんね。
Posted at 2018/01/27 20:14:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 伊世賀美隧道・伊勢神峠 | 日記

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「煉瓦造りの水路トンネルと関西本線 蛇谷川橋梁 http://cvw.jp/b/1796277/45551516/
何シテル?   10/18 22:07
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