2020年9月27日日曜日、長野県長野市及び須坂市で開催されたTGRラリーチャレンジin須坂峰の原戦へ参戦してきました。2020年度のTGRラリーチャレンジは、新型コロナの影響で中止・延期続きで、ラリーへの参戦は2019年10月27日開催のTGRラリーチャレンジin豊田戦以来となり、実に11か月ぶりとなります。
さて、今回も前日に参加確認と車検を受けて、そのまま長野市内で前泊するため、前日の26日土曜日には現地へ向かい出発。自宅から長野県長野市は、ほぼ高速道路だけで行けて、時間は約4時間ほど。思ったより余裕ができたので、1か所だけ寄り道しました。
やって来たのは、JR篠ノ井線のスイッチバック駅である姨捨駅。
鉄道好きはもちろん、普通にちょっとした観光名所としても知られている駅です。
駅構内の奥側にある踏切。遮断機も警報機も無い第4種踏切です。左右をよく確認して渡ります(左側は行き止まりですが。)。
篠ノ井線の本線を見下ろします。ご覧のとおりの急坂区間なので、本線に直接駅を設置することができず、スイッチバック駅にして安全に停車できる水平区間を確保しています。
篠ノ井線本線の踏切を渡り(ここも第4種踏切なので、こちらはもっとよく確認。)、次に向かったのは姨捨公園。
ここからは、善光寺平が一望できます。
踏切まで戻ってきました。土手の上が姨捨駅。本線と駅の位置関係がよくわかりますね。
今度は、駅構内線と本線が接続する場所にある踏切に来ました。ここは警報機はありますが、遮断機が無い第3種踏切です。
左側が駅構内線、右側が本線です。
姨捨駅の構内を遠望。ローカル電車だけでなく、貨物列車や臨時列車が入線することもあるので、線路は長めに確保されています。
本線と駅構内線の分岐点です。後方には、本線を使わずに駅へ出入りするための引き上げ線もあります(本線と平面交差はしますが。)。
こちらが姨捨駅の駅舎と駅名板。山小屋風ですかね。
結局、約40分ほど駅周辺を散策してました。
さて、今回のサービスパークとなるのは、長野市内にある長野市オリンピック記念アリーナ「エムウェーブ」。14時頃に到着しました。
ドライバーやすい氏は、45分程遅れて到着。まずは参加確認を済ませ、今年初参戦なのでスポンサー等規定のステッカーを貼り付けます。ドライバーやすい氏がステッカーを貼りますが、左右ドアは折り目が付いているため、ステッカーがなかなかうまく貼れずに四苦八苦。時間ばかり経つので最後は諦めました(笑)。その後、無事に車検も通過。
前日作業がひと段落したところで、雨がパラパラと降り始めてきました。
私たちにとってはラリー再開の初戦。悪コンディションで走行することはできるだけ避けたかったのですが…
今回の宿泊場所は、長野駅近くのビジネスホテル。11か月ぶりのラリー前夜祭(笑)は、駅前にほど近い所にあった郷土料理屋で行いました。
こちらは馬刺しと山賊焼き。どちらもおいしかったですね。前に食べたことがある山賊焼きは衣が油ぎっていたのでちょっと心配でしたが、こちらのはカラッと揚がっていたので食べやすかったです。
馬刺しと山賊焼きを食べ終えたところで、お土産を買うために長野駅へと移動します。
長野駅の周辺は人通りが多かったですね。ラリーで訪れた福井市や弘前市は、土曜日の夜でももっと閑散としていましたから、ちょっとした驚きでした。
お土産を買った後は、〆のご飯でも食べようかとなって、駅ビル内にある明治亭(長野県駒ケ根市に本店があって、ソースかつ丼で有名ですね。)に入りました。
ドライバーやすい氏はソースかつ丼、私はソース鹿肉カツカレーをいただきました。鹿肉は、ヒレカツみたいに食べやすくておいしかったですよ。
翌日は5時にホテルを出発。レキ受付会場となる菅平高原の裏太郎ゲレンデ駐車場へ向かいます。
現地は靄がかかり、霧雨も降っています。薄手のものを1枚羽織っていましたが、さすが高原、肌寒いです。
今回は3か所のSSを2周するルート構成。SS1・4とSS2・5は、同じ林道を2か所に分けて使用し、SS3・6は峰の原高原スキー場の駐車場を使用したジムカーナタイプのコースです。
SSは、前日からの雨の影響でウエットコンディション。林道は、舗装状態はまずまずですが、路面に落ち葉が散乱し、一部には苔も生えている状態。登り基調なので、スピードはあまり出ないでしょうが、小刻みにコーナーが連続する箇所も多く、ノートを読む私にとっても厄介なコースです。一方、駐車場は砂利なので、掘り返されての路面の悪化が気になります。
レキを終えるとそのままサービスパークのあるエムウェーブへと戻ります。
サービスパークに戻り、公式掲示板でスタート時刻をチェックしていると、私たちが参戦しているクラス「E-4」のトップドライバーであるHATANO選手の出走が取り消されていました。
「今回は慣らしかな。」くらいの感じだったドライバーやすい氏が色めき立ち、同じE-4クラスの原田選手にも伝えています。身も蓋もない話ですが、「これはクラス優勝の大きなチャンス。」という訳です。
そんなことをしているうちにドライバーズミーティングの時間。三密を避けるため間隔を開けての実施です。
コース注意では「みなさん、レキでコンディションはよくわかったと思います。過去には崖から30m落ちた車もあります。30mで止まったというだけで、50m落ちてもおかしくなかったですから。今日は特に自分の技量をよく考えてください。」と思い切り釘を刺していました。
10時からエムウェーブの正面玄関でセレモニアルスタート開始。
スタート時のインタビューで私たちの前を走る原田選手が「今回はクラス優勝の大きなチャンス。」と言ったようで、インタビュアーも私たちの紹介の中で「こちらもダークホース」と囃して、ドライバーやすい氏も「頑張ります。原田選手とのじゃんけんには勝ちましたから(笑)。」と言う始末(笑)。
さて繰り返しますが、今回のコース設定は、3種類のコースを2周して6本のSS構成。
距離は、
SS1・4「大谷不動ショート」:1.14km。
SS2・5「大谷不動ロング」:3.69km。
SS3・6「峰の原」:0.80km。
SS合計11.26kmで、ギャラリーステージはありません。
それでは走行タイムと簡単なラリーの内容について。
SS1:1分9秒3(59.2km/h)クラス3位。クラス1位に3.3秒差。
2位の原田選手に対しても1.9秒差。このタイム差に「乗れてない…。」ということで、やや意気消沈。
SS2:3分31秒9(62.6km/h)クラス2位。クラス1位に2.6秒差。
ここでも「コース前半まではダメだった…。」との感想。STOP地点の掲示板にはタイムがまだ未記入でしたが、また差を付けられたのかと思っていました。
しかし、実は原田選手に対してはこのSSで1.9秒差を付けていて、イーブンに戻していたのです。
SS3の会場である峰の原高原スキー場に到着しました。濃い靄が立ち込めて、霧雨が降っています。
SS3:52秒5(54.8km/h)クラス4位。クラス1位に2.8秒の大差。
短距離のジムカーナコースで痛恨のミスコース。ここはノートの読み上げと指差しをすることにしていましたが、私の指示がしっかりできておらず、パイロンを半周するところを1周と誤解され、大回りになってしまいました。
これで1ループ目が終了。ここで二人ともテンションが切れて、「練習を兼ねてしっかり完走していこう。」という感じになってしまいました。
サービスパークへと戻ってきました。SS3のジムカーナコースですっかり泥まみれです。
45分のサービスタイムで公式掲示板を見に行きましたが、肝心のSS2だけ未掲出。ここで見ることができていれば、「2.8秒差挽回していこう!」ともう一度気合も入ったのでしょうが…。
2ループ目です。
SS4:1分7秒3(60.9km/h)クラス2位。クラス1位に2.7秒差。
1走目よりも2秒短縮。原田選手より0.9秒速いタイム。ドライバーやすい氏「SS1からこのタイムが出ていたらなぁ…。」
SS5:3分26秒8(64.2km/h)クラス3位。クラス1位に2.8秒差。
原田選手がクラス1位。1走目より5.1秒短縮も、後半で私がノートをロストしてしまうミス。これで完全に終わりました…。
SS6:48秒8(59.0km/h)クラス1位。クラス2位に1秒差。
今回初のクラス1位でしたが、慰みにもならない感じでした…。
最終結果は、E-4クラス完走4台中3位、総合完走56台中13位でした。ちなみに、クラス優勝は117号車のMR-Sでした。
総合タイムは、
MR-S:10分52秒6(総合10位)
原田選手:10分52秒9(1位と0.3秒差)(総合11位)
私たち :10分56秒6(1位と4.3秒差、2位と4秒差)(総合13位)
でした。
この結果を見て、ドライバーやすい氏、余計に落ち込んでいました…。
「たられば」ではないですが、もしも最初から「乗れて」いたら、SS3でミスコースしなければ、SS5でロストしてペースが落ちなければ…。仮に同じクラス3位だったとしても、もっとクラス優勝争いに食い込んだ形になっていたでしょう。
お互いに後味の悪い結末となりましたが、これも教訓と思って次に生かしていくしかありません。
次回参戦の予定は、10月18日に佐賀県で開催のTGRラリーチャレンジカップin吉野ケ里。地区戦併催により、地区戦優先の参加受理になるそうで、まだしばらくは受理されるのかわかりませんが、今回の反省を踏まえつつ、いい成績を残せたらと思います。