今日は永らくお休みしていた煉瓦アーチ巡りを再開。「鉄道線路各種建造物明細録」という明治25年に刊行された本で「煉化石アーチ」と記載のある橋を下調べして、静岡県の磐田駅から掛川駅の間の11か所を探してみました。
本には名称と設置場所の新橋駅からの距離(刊行当時なのでキロメートルではなくマイル・チェーン表記。)が載っているので、現在の地名と距離を照らし合わせておおよその当たりをつけます。しかし、小さな川や水路は地図に名称が載っていないことが多々あるので、結局怪しいところは全部あたることになります。
最初の目的地は「中原川橋梁」。目的地と思われる場所に近い田んぼ道に車を停めて、さっそく水路を辿っていきましたが、どう見てもコンクリート製の暗渠。周りにはほかに水路はないので多分間違いないと思いますが、両側から覗き込んでみてもアーチらしい形は見えず、あきらめて次へと歩いて移動します。
15分ほど歩き、線路を挟んでNTNの工場の近くまで来ると小さな川が見えてきました。護岸に沿って線路へ近づきます。
「八幡川橋梁」
ようやく本日一つ目の煉瓦アーチを確認しました。
赤煉瓦と焼過煉瓦できれいに模様を付けていて、なかなか好みですね。それから、アーチの手前の護岸部分は石積みが多いですが、ここは煉瓦積みになっていて珍しいと思います。
また来ることがあれば、今度は長靴を履いてもっと近くで眺めたいですね。
次は「大門川橋梁」を探します。線路沿いをさらに東へと歩いていきますが、次の川は線路との交差部分で土木工事中。だいぶ車から離れてしまったこともあり、確認はせず(工事中では近寄れないので。)車へと一旦引き返します。
今度は袋井駅へと向かいます。駅前駐車場に車を停めて、駅のすぐ西側にある「三角川橋梁」を探します。駅前を通り抜けてすぐに歩行者用のガードが線路下にあったので入ってみたところ「三角川B」の標識。見た感じ、相当昔に改修されてしまったようです。
ふたたび駅前を通り抜けて、次は袋井駅の東側にある「小野田沢橋梁」へと歩いていきます。計算では800mくらい。「沢」とあるので丘の谷間のような所かと思ったら、丘と平地の境目の場所にありました。
「小野田沢橋梁」
太いパイプにゴミが絡んで、少々汚いですね。
次のところまでは距離があるので車に戻って、移動を再開します。
次は「古川橋梁」という橋ですが、場所がわからずパス。「愛野橋梁」まで行きます。
愛野駅の駅前駐車場に車を停めて、「愛野橋梁」を探しに行きますが、設置場所の距離を計算すると新設の愛野駅とだいたい同じ位置になるので期待はしていませんでした。
案の定、それらしき物はなし。駅横に洪水調整用の貯水池があり、たぶんそれにつながるコンクリート製暗渠に改修されてしまったのかもしれません。
気を取り直して、線路伝いに東へと歩いていきます。次は「梅橋橋梁」。
笹薮に覆われたそれらしき場所を道路から見つけましたが、近くに線路監視員がいたので確認は断念。またの機会とします。
また車に乗り込み、エコパの前を通り掛川市内へ。東名高速と新幹線の交差地点へ出て、新幹線沿いの側道を袋井市方面へと戻っていきます。
すぐに「南坪橋梁」を見つけますが開渠に改修済み。もうしばらく進むとふたたびガードがあり、車を停めて向かいます。
「堤下橋梁」
真上に新幹線の高架橋があるので暗いです。
反対側です。
今日はこれで終了。恥ずかしながら自分で一から探して回るというのはあまりしないので、なかなか手こずりました。現地を回ったことで状況もわかったので、また来て全部の有無を確認したいですね。
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東海道本線 鉄道・廃線跡 | 日記
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2016/01/23 23:15:56