9月15日日曜日、兵庫県丹波篠山市内で開催されたTGRラリーチャレンジin丹波篠山へ参戦してきました。今回は、第40回神大ラリーとして中部近畿ラリー選手権及びJMRC近畿SSシリーズとの併催です。
現地の丹波篠山市へとやって来たのは、前日の9月14日。土曜日に参加確認と車検を済ませるためです。
新名神の四日市JCT~新四日市JCTでの土砂崩れ通行止めの影響を受けて、他の用事を済ませてから来る予定だったドライバーやすい氏が約束の到着時間に遅れましたが(私も影響を受けましたが、自宅を早く出ていたので、鐘ヶ坂隧道に寄り道しても早めに到着。)、車検開始時刻には十分余裕で間に合いました。
滞りなく参加確認と車検が終了。一旦、宿泊先である三田市内へと移動です。
夜は、同じE-4クラスで走る原田選手ご夫妻と会食。
今回、E-4クラスを走るのは、原田組と私たちの2台のみ。この時点での年間ランキングは原田組がクラス2位で私たちはクラス3位。クラスチャンピオン争いをしている原田組はクラス優勝して暫定1位になって次戦に臨みたいし、私たちは確実に完走することで2位以上のポイントを取り、年間3位を確定させたい。
もちろん冗!談!ですが!「僕らはどうしても優勝したいんだよね(笑)。」、「僕たちは年間3位を確定できればいいですから、今回は2位でもOKですよ(笑)。ちゃんと忖度しますよ(笑)。」なんて会話を楽しんでおりました(笑)。
愛知県組のプライベーター同士、遠征で顔を合わせるたびに仲良くなってしまってますからね(笑)。宿泊先や食事先は普通に連絡取り合ってますし。
でも、本音を言えば、私たちの目下の目標は、どうしてもあと一歩届かない原田組に勝つことなので、本番が始まればお互い本気で対決するわけですよ。
開催当日の15日日曜日、三田市内を5時前に出発。5時半にレキ受付を済ませて、レキへと向かいます。
ここでアクシデント発生。受付でもらったレキ指示書(コマ図ではなかった。)に「駐車場出口から約100m走行して左折、4km走り、トンネル出口を右折…。」とあったのですが、なぜか「レキ受付場所に近い交差点を左折」と誤解して走行。4km走行しても山が全然近づいてこないことで「間違った!」と思い、路肩に停車。
実は、私たちの前後を含めて約10台は同じルートを誤走行。続々と道路をUターンして、受付場所まで戻ることになりました。本当はコース全体図をチェックしていればすぐに修正できたことなんですよね。今までで最大の珍事でした(笑)。
ともあれ、レキは無事に終了。難関はSS5・8「いなず」。峠を越えるまではよくあるタイプの道路ですが、峠の先がいきなり狭く鋭いヘアピンの連続。「この道をTGR勢に走らせるの!?」という感じです。
サービスパークに戻り、スタート時間までひと休憩します。
セレモニアルスタートのゲート。近くにはラリーパークも開設されます。
ここも朝からシャトルバスに乗って、観客が続々とやって来るんですよね。どんな周知宣伝してるんでしょうか(笑)。
今回、ドライバーズブリーフィングでもトラブルが発生しました。ラリー参加者はドライバーズブリーフィングに出席することが義務付けられていますが、集合時間を過ぎても4クルーが現れず、オフィシャル側から「来ないクルーは切る!(失格にする?)」という声も出ていて、不穏な空気に。
結局、1クルーは最後の出席確認前に滑り込みセーフ。1クルーは遅刻で30秒加算のペナルティ。出席確認ができなかった2クルーが無断欠席として60秒加算のペナルティーとなりました。
TGRラリーチャレンジ単独開催だと参加者が多いためか出席確認はなく、割とルーズになりがちなところですが、引き締めには良かったのかもしれません。
あらためて、コース設定は3種類のコースを2周して6本のSS構成。
距離は、
SS5・8「いなず」:2.34km。
SS6・9「多紀連山Short」:2.94km。
SS7・10「鍔市ダム」:0.45km。
SS合計11.46kmで、「鍔市ダム」がギャラリーステージとなっています。
SS走行タイムですが、
SS5:2分19秒6(60.3km/h)クラス2位。クラス1位に7.6秒差。
毎度のスロースターターでペースノートが合わずに手間取ってしまいました。ドライバーやすい氏側としては、今回から使い始めたタイヤ「ヨコハマA036」が言葉通りのぶっつけ本番で限界が読み切れないことと、SS後半の連続ヘアピン区間での回頭性の悪さが響いてタイムが伸びませんでした。
この時点で無理なアタックは止めて、完走狙いへと切り替えます(もちろん登り区間は攻める。)。
SS6:2分49秒7(62.3km/h)クラス2位。クラス1位に5.7秒差。前半は、本番ペースにリーディングが遅れ気味でしたが、何とか修正。
SS7:28秒0(57.8km/h)クラス1位同タイム。路面が悪い。舗装の抉れや道路を横断する凹凸。大きい段差では車が大きく弾みましたが何とか路面をキープしました。
これで1ループ目が終了。サービスパークへと戻ります。
さて、今回のような初開催地ではトレノに喰いついてくるお客さんが多く、「懐かしいね。」というような話をして、写真を撮って終わりというパターンなのですが、今回は、「パーツとかはどうやって調達されているんですか?」という質問をされる方が現れました。
その方はレビンに乗っているそうで、やはり車の維持に苦労しているとのこと。おそらくこの車でラリーに出ているのならパーツなどの調達ルートを持っているのではないかと思われたのかもしれません。ドライバーやすい氏が「僕も困っているんですよ。」と返事をしたら残念そうな表情をされていました。
45分のサービスタイムが終わり、2ループ目へと出発します。こちらはSS8「いなず」のTC前での行列。
SS8:2分18秒2(60.9km/h)クラス2位。クラス1位に4.6秒差。1走目よりも1.4秒短縮。ドライバーやすい氏の感想は「そんだけしか縮まってないの?」。
SS9:2分50秒4(62.1km/h)クラス2位。クラス1位に8.1秒差。
1本目よりもスムーズに走行できましたが、タイムは1走目の0.7秒落ち。「ええっ、タイム落ちてるの?」とドライバーやすい氏。SS8の後半からミッションがおかしいとは言っていて、SS9の間もギヤ鳴りしたりしていて、気持ち落とし気味で走ってはいたとのこと。
あとSS1本走って、サービスパークまで戻らないといけないのでもう無茶はできません(さらに、今回は現地まで自走してきているのでなおさら。)。
SS10:30秒3(53.4km/h)クラス1位。クラス2位に1.6秒差。
スタート前に地方選手権車両が横転と追突でコースが狭くなっているとの注意喚起あり。通過はできるとのことでしたが、現場へ行くと路肩にはみ出して通過するしかない状況(笑)。最後は、最終左直角コーナーの立ち上がりでふらつき、もう少しでガードレールに接触するところでした。この短いSSで1.6秒差ついてますが、原田選手は私たちを十分引き離していたので、安全走行したのだと思います。
ミッションのトラブルは起きず、最終SSを終えて無事にサービスパークへと帰還しました。
最終結果は、E-4クラス完走2台中2位、総合完走49台中8位でした。ちなみに原田選手はクラス優勝・総合2位で、24.4秒差をつけられました。
今回も目的どおりのポイントを稼ぐことはできましたが、新しい課題はニュータイヤの使い方、継続課題はペースノートの作り方・読み方ですかね。
今回でドライバーやすい氏は年間ランキング3位が確定。私は1戦サボっているので、暫定4位と4点差の暫定3位。年間4位の方が次戦3位入賞だと逆転されますが、最終戦富士山すその戦は現時点では不出場が濃厚です。
こういうこと言うと怒られちゃいますが、私自身は特にこだわりはないので、どちらでもいいんですけどね(特別戦の出場権利はドライバーズランキングによるわけなので。)。
2ループ目のSSの車載動画を貼り付けておきます。
SS8「いなず」
SS9「多紀連山short」
SS10「鍔市ダム」
さて、このあとは車両保管(スペース上の都合かサービスパークから1.5km離れた場所にて。)、暫定結果掲示、正式結果確定・表彰式となるわけですが、なぜかいつまでたっても車両保管解除のアナウンスがない。
みんなおとなしく待っているわけですが、16時半になっても17時になっても車両保管解除がアナウンスされない。
そうしているうちに、いきなり「表彰式を始めますので会場へ集合してください!」と主催者スタッフの呼びかけが。
待っていた各チームの面々から「車両保管が解除になっていないのにどうして表彰式になるんだ!」との声が。全くその通り。
周知に来たスタッフの方があたふたして連絡を取っていたところへ、先に保管所へ行って待機していたドライバーやすい氏がトレノに乗って戻ってきたものだから、また騒ぎに。
どうやら車両保管所へだけ解除の連絡をしていたらしく、そちらで人員を待機させていたチームの車両が続々と戻ってきます。サービスパークで待機していたチームもそれを受けて動き出し、結局、この件はうやむやになりました(ただ、公式通知に委員の方が訓戒されていたので、関係あるのかな?)。
撤収作業も済んで解散したのは18時過ぎ。待ち時間が長すぎて余計な疲れを感じてしまいましたよ。
翌月曜日の祝日は、会社のバーベキュー・レクに参加しなければいけないので、早く帰りたかったんですけどね。
と言いつつ、途中で眠くなって寝てしまい、「もう急いで帰らんでもいいや。」と、真っ暗な駅に立ち寄って、踏切や線路を撮ったり、古い案内標識の写真を撮ったりしながら帰りました(笑)。