11月2日土曜日、福島県福島市の西部にある奥羽本線赤岩駅と付近の廃線跡のトンネルを訪れました。
自宅を出発したのは11月2日午前1時半頃。東海環状道、中央道、国道142号、上信越道、関越道、北関東道、東北道と進み、東北中央道福島大笹生ICで下りて、いつも車を停めている福島市大笹生大平に11時頃到着しました。
こちらはトイレ休憩した国道142号新和田トンネル料金所にて。時刻は4時半頃で気温は3℃でした。
最寄りとなる福島市大笹生の大平地区へやって来ました。片掛けリュックにヘッドランプと懐中電灯と飲み物を入れ、長靴に履き替えて出発です。まずは今まで訪れたことがなかった赤岩駅へと向かうことにします。
車を停めた大平地区と赤岩駅を結ぶ林道は、なかなか狭くて急なので自分の車では入り込めません。
赤岩駅方面と松川橋梁のたもとまで行く作業道の分岐点。廃線跡へは直進ですが、今回は右へとヘアピンカーブを下っていきます。
普通車では厳しい道が続きます。
山側にあった巨大な金属製ネット。太いワイヤーと金網で編み上げてあります。これも砂防用の設備なのでしょうか?落ち葉が一杯溜まっていました。
景色が開けました。
林道の左側を見下ろすと旧赤岩駅のスイッチバック引込線用トンネルがありました。
山側の斜面に石渠。登りたくなかったので(笑)、石渠の上に何があるのかはわかりません。
林道の坂が終わり、引込線用トンネルを振り返ります。これが目的地であれば薮に突っ込んでもいきますが、ここは寄り道なので眺めるだけ。
引込線の跡を歩いていきます。
頑丈そうな鋼管柱で造られた饋電設備。奥羽本線(山形新幹線)の架線に交流2万ボルトの電気を供給しています。
旧ホームまで来ました。ホーム上にある駅名標は錆びて全く読めませんでした。
ちょうど駅を山形新幹線が通過していきました。この駅がある福島と米沢の間は、急勾配・急曲線区間のため、新幹線といえどもゆっくりと行き来しています。
赤岩駅の待合室(工事現場にあるプレハブ事務室みたいな感じ。)に貼られている案内文。ご覧のとおりで赤岩駅は現在利用休止中になっています。
車を停めてきた大平地区を含めて、周囲に人家は全く見当たらない所なので、本当は廃止されてもおかしくないくらいです。
現在の赤岩駅です。1990年(平成2年)にスイッチバックが廃止されて、本線上にホームが設置されました。
駅のすぐ米沢寄りにある第二赤岩トンネル(左)と大日向トンネル(右)。同じ場所に坑口がありますが、建設時期と延長が違うそうです。
赤岩駅の駅名標。ホーム上には入れないので望遠で撮影。
ホームへの出入口は封鎖されていないのでホーム上へ行けないことはないのですが、踏切も休止されており線路横断になってしまうので止めました。
元来た道を戻っていきます。
旧赤岩駅のホーム。かつてはここで乗客が乗り降りしていたわけです。
先ほどの饋電設備は、旧ホームの一部を撤去して設置されています。
旧ホーム上に残されていた勾配標。駅構内向けの表示なので「L」(レベル、水平。)。ただし、なぜか「LL」と表記されています。複線だからでしょうか。
林道の坂を登り、次は廃トンネルへと向かいます。
(つづく)
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Posted at
2019/11/04 07:58:29