2020年05月09日
スタンフォード大学所蔵 戦前発行の5万分の1地形図
最近、スタンフォード大学が所蔵する戦前発行の5万分の1地形図がインターネット上で無償公開されていることを知りました。この地形図は、終戦後にアメリカ軍が接収したものに由来するそうです。ただし、津軽海峡周辺、関門海峡周辺、大阪府全域、和歌山県全域、京都府や奈良県及びその他地域の一部が欠落しています。
知ったきっかけは、たまたま古い時代の地形図を閲覧する方法について、インターネットで検索していたところヒットしたものです。公開自体は3~4年くらい前からしていたみたいで、もっと早く気付いていたらよかったなぁと感じでおります。
私の目下の趣味である廃線・廃道歩きですが、情報源は同じ趣味を持つ方々がインターネット上ですでに公開している探索記録がメインになります。他には、一時シリーズで発行された「鉄道廃線跡を歩く」(確か10冊刊行。)や「廃道本」の類い(4~5冊は刊行された。)、地元の方が執筆された街道や峠についての本も参考にします。
ただ、これらは当然、周知・既知な場所ばかりということになります。もちろん、私自身が踏み入れたことの無い場所を選んで出かけているわけで、現地を追体験したり、記載・掲載されていないことを新たに知ったり見つけたりすることもあるわけで、何ら楽しさを損ねるものではありません。
しかし、長らくこういう趣味をやっていると、ささやかなものでいいので、時には手垢の付いてない物件を自分で探し出して、こういう場所に公表したいという欲望も芽生えてくるわけです(笑)。
ここでようやく出てくるのが、今回の話の古い地形図。この地形図と現在の道路が通っている場所を比較することで、廃道がどこにあるのかが探し出しやすくなります。
例えば、現在の道路が川沿いに高く崖を削り取ったような場所を通っていた場合、かつてはその場所を迂回して、違うルートを取っていた可能性大です。そこで古い地形図と今の地形図を比較してみれば、本当にそうであるのか容易に確認することができます。
地元の愛知県内だけでも小まめに探せば、それなりの数の廃道を見つけられるでしょう。
まあ、厳密には地元の人や山歩き・街道歩きが好きな人がすでに何人も歩いてはいるけれど、その人達がたまたまインターネット等に紹介や発表をしていないだけという所も多々あるでしょうけどね。
他県へと出かけることができない昨今、せめてたまには県内の山の中の未発掘の廃道くらいは巡りたい…。とは言え、外出自粛の呼びかけはまだまだ継続されてますし、これからの季節は廃道歩きには向かないので(薮が深くなる、害虫・害獣に出会う可能性が高まる。すでにヤマビルには出会いました(笑)。)、せめて予定だけでも立てようかなと。
古い地形図、眺めているだけでも楽しいですけどね。
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Posted at
2020/05/09 21:11:54
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