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2020年08月02日

里道「下山街道」の想定路を探索する(2)

2020年8月1日土曜日、国道420号の前身となる道の一つ、かつての里道「下山街道」のうち、豊田市葛沢町から豊田市東大見町内の国道420号へと合流する葛沢経由ルートに想定される2本の古道を探索してきました。

今回は、その1からの続きとなります。現在の位置は、地形図中央部からやや左寄りの赤色四角になります。



ここまでは黄色線の想定路No.1を歩いてきました。本来なら葛沢町の集落までルートを辿ってから、次に緑色線の想定路No.2へと向かうべきところですが、この辺りから集落方面へは林道などでつながっていて、あまり古道も残っていないだろうと予想したことと、時刻が間もなく15時になり、この場所から車へ戻るまでに夕暮れになることも懸念されたからです。

本音を言うと、「古道が無いなら、ここと集落との間を上り下りするのも疲れるなぁ。」というところなんですが(笑)。

さて、合流した林道を集落とは逆方向の右側へと進んでいきます。

ここは直進していきます。



尾根で林道が右へと大きくカーブする地点へと来ました。



林道と想定路No.2が交差すると予想した場所です。地形図では青色四角の地点になります。



国道方面へと向かう右側には明確な道跡があったので、葛沢町の集落方面へ向かう左側へと林の中に入り込み、少し探ってみることにします。





道跡らしきものを見い出せないまま、尾根と交差する切通しの上に出てきました。



切通しの向こう側へと何となく進んでいけそうなので、ひとまず先へと進んでみることにします。



道跡があるような無いような尾根を進んでいきます。





正面方向には尾根が無くなってしまったので、左側へと方向を変えて斜面を下っていきます。



また想定ルートに直交する切通しにぶつかりました。



現在の場所は、赤色三角の地点です。



降りてきた斜面に道跡はありませんでしたが、切通しの先、尾根の右側に細い道跡があるようです。



ただ、古い地形図から想定したこの辺りのルートは、尾根の左側を通って、葛沢町の集落へと下っていくものでした。しかし、左側には道跡を見い出せません。

この場所でしばらく地形図とにらめっこをしていましたが、試しに歩いてみるだけの余裕も無くなっていたので、ここで引き返すことにしました。

歩いてきた尾根には戻らず、切通しへと降りて、林道へと向かうことにします。







林道へ合流しました。尾根へと登り直すため、左折していきます。



山腹に斜め上へと登っていく古道を見つけたので、「ショートカットできそうだな。」と思い、入り込みます。





なかなかの急坂でちょっと後悔してます(笑)。





切通しへと出てきました。これは林道から外れて間もなくの所で交差した切通しでした。



この切通しの先へと進んでも方向が違うので、右側の斜面へと入り、林道へと戻っていきます。

地形図の青色四角の地点に戻ってきました。今度は、写真中央の小さく凹んだ場所へと踏み込んでいきます。



林の中へと浅いU字型の道跡が続いています。



写真ではわかりづらいですが、しばらくの間、並行する2本の道跡が互いに現れたり消えたりしていきます。





ようやく1本の道跡にまとまりました。



小ピークへと向かい、坂を登っていきます。





小ピークの山頂までは登らずに、左側へと巻いていきます。





ここで、尾根から沢筋へと道が下っていきます。



青色矢印の地点です。



道跡をどんどん追っていきます。







沢にぶつかってしまいました。これはミスコースです。



もう一度、尾根から下り始めた付近まで戻り、正しいルートを確認します。

どうやら、ここを左側へと入らないといけなかったようです。まあ、何となく道跡らしきものがあります。



道跡は不鮮明ですが、何とか辿っていけます。



細尾根を渡り、



すぐ正面の小ピークの頂きを越えていきます。





ここから急斜面を浅い堀割り道で急降下していきます。







小さな源頭部を横断して、



細尾根を通過。



緩やかな尾根へと出てきました。



緑色矢印の地点になります。



さらに尾根伝いに奥へと進んでいきます。もう明瞭な道跡はないので、地形図と自分の予想だけが頼りです。

尾根の終点に来ました。



ここから右側へと方向を変えて、斜面を下っていきます。依然、道跡はわかりません。



やっと斜面に残る道跡を見つけました。ちょうど若木が生えている部分になります。



細い尾根が川へと落ち込んでいく斜面にジグザグに付いた道跡を降りていきます。無理矢理、人が一人通れるだけの道を通してある感じです。







一旦間違って入り込んだ、沢沿いに降りてくる徒歩道と再合流しました。



ようやく大見川の渡河地点へと出てこられました。



赤色矢印の地点になります。これでひとまず想定路No.2の探索も終了です。



地形図では、徒歩道が大見川を渡っているように記載されていますが、実際には橋はありません。



しばらく付近の河原を行き来してみましたが、この水量で対岸へと渡ることができる場所が見当たりません。

対岸へと渡ることはあきらめて、川沿いに車を停めた加茂広域林道まで戻ることにしました。幸い、川沿いにずっと徒歩道や獣道が続いていたので、そんなに困るような場面はありませんでした。















ようやく加茂広域農道へ出てこられました。ここから車までは、あと300mの上り坂だけです(笑)。



車に到着しました。到着時刻は17時35分。出発してから5時間を超えていました。



歩行距離は計測ソフトで5.4km。実際にはもう少し長く歩いているでしょうね。

今回の道程では、どちらの想定路にも石仏や石碑が見当たらず、そういう成果は無しに終わりましたが、両方を歩き比べてみて、「下山街道」の葛沢経由ルートは想定路NO.1の方かなという自分なりの結論になりました。

消去法ですが、想定路No.2の経路は「街道」にはふさわしくないと感じました。急斜面に人一人がやっと通ることができる道を通している箇所が複数箇所あり、とても旅行者や牛馬が通ることを考慮した道には思えません。

二等里道や東加茂郡の重要里道に指定され、たびたび補修・改修を受けていた「下山街道」とは到底思えないわけです。

とは言え、想定路No.1の古道も徒歩や牛馬が主体の時代の道であることは変わりがなく、世の中が変わり、物流が盛んになっていった明治時代になると、使用に耐える道では無くなっていたはずです。

その結果が、長い距離を尾根で通過する葛沢経由ルートではなく、比較的勾配も緩やかで道幅も確保できる東大見経由の現国道ルートの開削・切り替えへとつながったのでしょう。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2020/08/02 21:07:23

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