2021年9月4日土曜日、急きょ土曜日休みとなった弟とともに、旧豊橋鉄道田口線跡を車で巡ってきました。
最初に訪れたのはJR飯田線の本長篠駅。かつて田口線が分岐していた駅です。
ここは有人駅なので駅構内へは入らず、近くの踏切からかつての田口線用ホームを眺めただけで、ふたたび移動します。
本長篠駅から伸びる線路跡を転用した道路を走っていきます。ここにトンネルが一つあり立ち寄ります。
内金隧道。延長は68.58mです。
しばらく進むと線路跡を転用した道路は途切れるので、県道32号へと出て、先へと進みます。
次にやって来たのは大草隧道。延長は95.40m。パジェロミニは車高が高いので、トンネル前まで直接車を乗り付けます。
真っ暗なトンネル内を歩いていきます。
本長篠側の坑門です。
三河大草駅跡に到着です。トンネル間近にあります。
ホームの向こう側には廃線巡りののぼりが立っています。
観光客が訪れるのを期待してか、きちんと草刈りもされてきれいになっています。ホームの向こうには、先程歩いてきた大草隧道が見えています。
ホームは、トンネル側はスロープになっていますが、反対側は階段になっています。乗降客は階段側から出入りし、階段の先から続く細い山道を歩いてこの駅へと往来していました。
一度歩くとわかりますが、とても駅へと続く道とは思えません(笑)。まあ、近くの集落からの利用客がわかっていれば十分ということなのでしょう。
車へと戻ってきました。
次の遺構へと向かう前に寄り道します。旧伊那街道に架かる橋へとやって来ました。
一見すると何の変哲もない橋ですが、側面から眺めると何と石アーチ橋。
名称は木連橋(または木蓮橋。)。橋に関する明確な記録が残っていないようで、名称自体があいまいです。ただ、愛知県下では珍しい明治時代の石アーチ橋であることは間違いありません。
ふたたび線路跡を辿り、やって来たのは双瀬隧道。延長は60.28m。ここは何度も来ているので、ささっと写真を撮って移動。
次は、県道32号と県道389号の交差点近くに車を停めて、すぐ横を通る線路跡へと登ります。
こちらは海老隧道。延長は32.93m。
トンネルとは反対方向へ線路跡を歩いていきます。
滝上駅跡です。田口線跡には、三河大草駅跡と滝上駅跡にホームが現存しています。
何かの記事で便所の建物も残っていると読みましたが、さすがにそのようなものは見当たりませんでした。
ホームの長さは、三河大草駅よりも短く見えます。2両編成でもはみ出すのではないかという短さです。
帰りはホームへの通路跡を歩いて戻ります。
ついでなので、もう一度海老隧道へ。
トンネルの先は県道の拡幅工事に伴って線路跡は削り取られてしまっています。
最後に訪れたのは道の駅したら。ここに展示されている田口線の電車「モ14」を見物しました。
旧豊橋鉄道田口線跡を探索目的で初めて訪れたのが2008年8月。それから何度か小刻みに訪れては探索して、大体の場所は訪問・踏破しました。
と言いつつ、実は滝上駅と海老隧道は今回が初めての訪問。目の前の県道32号と389号は何回走ったかわからない程通過していますが、いつも横目で眺めるだけでした。
これでまた田口線跡の未踏区間・場所を塗りつぶすことができました。あとは、玖老勢駅跡の周辺と海老駅跡から滝上駅跡の区間ですかね。
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旧豊橋鉄道田口線跡 | 日記
Posted at
2021/09/20 20:17:41