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2022年03月14日

伊勢神峠と大多賀峠の間を周回してきました

2022年1月15日土曜日、愛知県豊田市連谷町の伊勢神峠と豊田市大多賀町の大多賀峠の間を徒歩で周回してきました。

今回このルートを辿ったのは、伊勢神峠から大多賀峠までの東海自然歩道が古道を利用したもののようなので、一度歩いてみたかったからです。大多賀峠から伊勢神峠へと戻ってくる時に通ったルートはその時の思い付きです(笑)。

歩いたルートはこちら。歩行距離は約8.4km、歩行時間は約4時間半でした。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。


※地理院地図(電子国土Web)に加筆。


※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

時刻は12時頃。伊世賀美隧道(旧伊勢神トンネル)前へとやって来ました。この場所の標高は約700m。路上は積雪で真っ白です。


駐車場所から旧中馬街道(旧飯田街道)の伊勢神峠まで登ってきました。この峠の標高は780mです。


峠の切り通しのすぐ上に建っている伊勢神宮の遥拝所。


峠からの眺めは良いですが、伊勢まで見えるんでしょうかね?霞んでいなければ三河湾や伊勢湾は見えそうですが…。


※地形図に伊勢神峠から伊勢神宮まで直線を引いて辿ってみたら、伊勢神峠の近くにいきなり同じくらいの高さの山があったので、伊勢市方面を直接目で見るのは難しいかもしれません。

それでは、大多賀峠に向かって東海自然歩道を歩いていきます。


歩き始めていきなり道端に地デジのアンテナが立っていました。伊世賀美隧道の稲武側坑口の近くに民家があるので、その家のためのものでしょうか。


古道の雰囲気を残した雪道を黙々と歩いていきます。






この道は、大多賀峠の南側にそびえる寧比曽(ねびそ)岳(1,120m)へ伊勢神峠から向かう登山ルートにもなっているので、天気の良かったこの日は何人かの登山者とすれ違いました。

途中にある休憩所。雪が積もっているので、ベンチには座れませんでしたが。


休憩所の先で地形的に道を迷わせる雰囲気の場所に出ましたが、雪道に踏み跡がたくさん付いているので、迷うことなく通過していきます。


さらに2~3分程進んだ所に、まるで公衆トイレのような建物が建っていました。その建物に向かって踏み跡も付いています。「トイレなら行っておこうかな。」と左方向へと歩いていきます。


ところが、建物をぐるりと見回しても入口が開いていない…。公衆トイレではなく、どうやらポンプ場か下水施設のようです。


この付近には2001年に閉鎖された「いこいの村愛知」という保養施設の建物群が現存しており、この建屋もおそらく同施設に付属するものだと思われます。

気を取り直して先へと進みます。

東海自然歩道の路上にテープが張られ、左の道へ迂回するように誘導されています。直進すると「いこいの村愛知」の敷地内へと入っていくからでしょう。


施設の外周を進んでいきます。


分岐点が現れました。右折が正解。直進は湿地帯への見学路になります。


廃墟となった公衆トイレの前を通り抜けて園内を進んでいくと、目の前に階段が現れました。急な階段を登るのが面倒だったので(笑)、右側に並走する道路へと一旦出ます。


東海自然歩道が道路と同じ場所へ出てきた所で再び戻ります。


大多賀峠まであと少しです。


また山道らしくなってきました。


ここは案内板どおりに左側を進んでいきます。


若干のアップダウンを繰り返して大多賀峠へと到着しました。標高は地形図読みで808m。伊勢神峠から1時間強かかりました(実は、ここに載せていない行き止まりの小径へ寄り道していたので。)。




これで今回の目的はクリアしたので、このまま来た道を引き返しても良かったのですが、今回は「このまま引き返してもつまらないし、帰りは県道484号を歩いていくか。」ということで、大多賀峠を下っていくことにします。

峠から分かれる古道へと入り込みます。


以前に歩いたことがある道なので、迷うことはありません。


途中、古道の旧道(徒歩道)でショートカットしながら麓へと下っていきます。






以前にもチェックした明治36年(1903年)建立の馬頭観音碑。


大多賀峠の古道の終点に出てきました。


そのまま道路を横切り、川沿いに下っていきます。




県道484号へと出てきました。




大多賀の集落を外れて、谷が狭まってきた辺り。頭上の斜面に徒歩道があるように見えます。


道と思われる所まで登ってきました。


小径が続いているので、辿っていくことにします。


道なのか斜面なのかわからない場所もありますが、動物の足跡がある場所を頼りに慎重に渡っていきます。


路上(と言うのも心もとないですが。)に杭が刺さっています。一応、道ではあるようです。


この辺りの道は踏み均されたように浅く窪んでいます。


この後、一軒家の前に出てきました。


一軒家の前から道は沢筋を登り始めます。




そして行き止まりになってしまいました…。周囲の斜面を見渡しても道らしきものは見当たりません。


さすがにこれ以上「あるような無いような小径」を辿っていくにはくたびれてしまったので、県道484号へと下りてきました。


この県道も何度か車で通っていますが、今まで気が付かなかったミニ廃道がありました。




国道153号との交差点まであと300~400mという所で、左側の斜面に道を思わせる平場を見つけてしまいました(笑)。疲れていたので次の機会にでもすればいいんですが、見つけてしまった以上、行って確認するしかないですよね(笑)。


取りあえず、道跡であることは間違いなさそうです。進んでみることにします。


ちょっと厄介な崩落場所でしたが、足場はあったので何とか通過。


歩き始めた時は廃作業道かと思っていましたが、雰囲気が古い時代の道らしくなってきました。




雪をかぶっているのではっきりしませんが、路肩に石垣があるように見えます。


沢に直交する場所、正面にボロボロの石積み橋台が現れました。




沢に下りて、自分が歩いてきた側の橋台を確認。石積み擁壁と石積み橋台がありました。




これは、県道484号の旧道ということもあり得そうな道跡です。

さらに進むと眼下に旧郡界橋が見えました。架橋は大正6年(1917年)。国道153号の前身である旧飯田街道の橋です。


戦前の地形図を確認すると、今いる場所から大多賀集落へ向かう道は、旧郡界橋のたもとから分岐していくように記されています。しかし、今いる道跡が旧郡界橋が架橋される以前の道ならば、旧郡界橋と違う高さを通っていても何の不思議もないわけなんですよね。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

まあ、こんなピンポイントでの昔々の道路改修の記録・記事なんて、調べても何も出てこないでしょう(旧郡界橋の工事記録でも残されていれば、大多賀集落への道の付替工事とかわかるかもしれないですけどね。そこまで調べる気力はありません…。)。

ようやく国道153号へと出てきました。時刻はもう16時です。


伊勢神トンネル東側の廃道。


国道153号 伊勢神トンネル。


ここから薄暗い旧道を伊世賀美隧道まで登っていきます。


建設中の国道153号新郡界橋。


伊勢神トンネルから歩くこと20分。伊世賀美隧道の稲武側坑門です。あと350mくらい歩けば車に到着です。


伊世賀美隧道の足助側坑門。


16時35分、車まで無事に戻ってまいりました。


スタートした時は4時間半も歩くつもりは全然ありませんでしたが(笑)、大多賀峠で峠を下っていった時点でダメでしたね。さらに言うならば、県道484号沿いの山の中腹にあった訳の分からない小径を辿ったのもいけませんでした。

でも、せっかく歩き回るのであれば、いろいろ気になった場所には突っ込んでいきたいですからねぇ。

それから、旧郡界橋の上の廃道を雪の無くなった時点でもう一度歩き直さないと。現地踏査ではこれ以上何もわかることはないでしょうが、撮れるものは撮ってきちんと記録だけはしておきませんとね。
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Posted at 2022/03/14 21:13:15

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