2023年4月16日日曜日、長野県茅野市で開催されたTGRラリーチャレンジin八ヶ岳茅野戦へ参戦してきました。
今回が2023年度のTGRラリーチャレンジ初参戦。ドライバーやすい氏は最初「八ヶ岳茅野戦にはグラベル(砂利道)SSがあるから行かない。」と言っていたのですが、準備していたアンダーガードの製作・取り付けが間に合いそうとのことで急きょ申込み。そのまま参加受理となり参戦となったわけです。
さて、現地への出発はラリー前日の4月15日土曜日7時30分頃。ドライバーやすい氏が運転する積車に同乗して会場へと向かいます。この日は朝から雨が降っていて、翌日の天気予報もあまり芳しくなさそうです。
レキ(下見走行)受付・参加受付場所である長野県茅野市の聖光寺へ到着したのは11時50分頃。聖光寺はトヨタグループの交通安全祈願のためのお寺のようです。
場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
ちなみに聖光寺がある場所の標高は1,200m。愛知県ではすっかり散ってしまった桜もまだ咲き残っているくらいで、しかも天気は雨。受付の順番待ちで並んでいる間は寒かったです…。
SSのレキが終わるとそのままサービスパークとなる茅野市運動公園へ。グラベル路を走行して、下回りがすっかり汚れてしまいました。
土曜日の夜は主催者による前夜祭へ参加。八ヶ岳茅野戦は他のTGRラリーと違って前夜祭を開催してくれます。しかも料理が充実しているので、参加者がいつも多いです。
写真はピンボケですが、トヨタの佐藤社長がごあいさつ。
乾杯の音頭は、今回のラリーへ参戦している哀川翔さんが取りました。
前夜祭会場からの帰り道。JR茅野駅のコンコースには、各所にTGRラリーのミニ垂れ幕が掲げられていました。
ホテルへ戻ってきてからもう一仕事。レキで作成し、車載動画を見て手直ししたペースノートを清書しておきます。
さて、4月16日日曜日ラリー本番。サービスパークである茅野市運動公園へ7時20分頃に入場。晴れ間も見えてきて、何とかこのまま良い天気になることを期待します。
8時過ぎになると観客の方々がちらほらとサービスパークへ見物に来ます。ドライバーやすい氏のAE92トレノも観客の目を引いています。
8時50分から開会式・ドライバーズミーティング。
今回参戦しているMORIZOこと豊田会長がごあいさつ。「社長、会長、副会長がラリー会場へ来ていてトヨタは大丈夫なんですかね?(笑)」と冗談交じりのあいさつでした。
開会式が終わり、公園内のセレモニアルスタートへ。私たちもセレモニアルスタートのためゲートへと続く列に並びます。前回参戦した「富士山おやま」も観客は多かったですが(あそこは富士スピードウェイが会場でしたし。)、八ヶ岳茅野もなかなかに観客が多くて、ちょっとびっくりするくらいでした。
あらためまして今回のSSコースは、
SS1・4「ピラタス蓼科」:1.65km。舗装路。
SS2・5「八ヶ岳」:3.53km。砂利道。
SS3・6「茅野市運動公園」:0.23km。公園内の通路など使用。
SS合計10.82kmです。
それでは走行タイムと簡単なラリーの内容について。今回、私たちの参戦するE-4クラスは13台。そのうちGRヤリスが9台います。
SS1:1分27秒6(67.8km/h)。クラス6位。
「E-4」のトップから4.1秒差。
2車線幅の道路で、緩やかなコーナーと連続ヘアピンがあるコース。標高が高い場所を通過する舗装路なので、スーパーチャージャー付の利点を生かし、過去にはオーバーオールでのトップタイムを出したこともありますが、最新4WDターボ車にはかないませんでした…。
SS2:4分17秒6(49.3km/h)。クラス12位。
「E-4」のトップから54.0秒差。
普段は使用されていないと思われる私有地内のコース。路面コンディションは「極悪」(笑)。私たちが今回履いていたタイヤは硬質ダート用なので(GRヤリスに勝てる訳がないグラベルSSは端から捨てて、ターマックSSで一泡吹かせることに賭けていたとのこと。)、砂利が深くて石もゴロゴロしているこのコースでは、タイヤが路面に喰い付かず、車が暴れまくるだけで前に進んでいかないので、このタイムはある意味承知の上なのです…。
SS3:22秒7(36.4km/h)。クラス4位。
「E-4」のトップから1.6秒差。
公園内の狭い通路を2つの直角コーナーで結ぶコース。ドライバーやすい氏としては、「もはや一発かますなら、このSSしかない!」という思惑どおり、MORIZO選手に0.1秒勝利しました(笑)。
SS3までを終えて、サービスパークへと戻ってきました。「何かクーラントのにおいがする。」ということで、ラジエターなどをチェックしてもらいましたが、ひとまず問題なさそうでした。
SS4:1分27秒8(67.6km/h)。クラス9位。
「E-4」のトップから5.5秒差。
SS1から0.2秒落ち。
2回目の走行は各車タイムアップするのが常なので、僅かとは言えタイムダウンはテンションも下がります…。
SS5:4分17秒0(49.4km/h)。クラス12位。
「E-4」のトップから45.9秒差。
SS2から0.6秒短縮。
90台が走行して、ほじくり返された極悪路。スタート地点も深く抉れて、スタートの度に鍬で地面を均しています。う〜ん、それよりもいっそう、浮き砂利を掻き出してもらったほうが嬉しいのですが…。
笑えるくらい全然車が前へ進まない状態からスタート。コース内では深い轍に何度も腹を打ち、車が横へと向きそうになるのをねじ伏せての走行。SS終了後、ドライバーやすい氏が「何か異音がする。」とのことで一旦停車。排ガス臭さがひどいものの、すぐに原因がわからず、ひとまず走り始めてみたところ、ものすごい爆音。「打ち付けて、排気系のどこかが壊れたかも…。」。
結局、ハイギアを使いながらなるべく低回転で走り、何とかサービスパークへと帰還。「本当は勝負できる公園内のSSを走りたかったけど、この爆音で走行するのさすがにヤバ過ぎる。リタイアしよう。」との結論になり、リタイア届けを出すことにしました。
リタイアしたのは、コースオフした2016年8月のTGRラリー丹後半島以来2度目です。本部へリタイア届けを提出しに行ったところ、競技長から「すごい爆音で走行しているラリー車がいると報告を受けていて、これから確認しようとしていたところだった。」と言われました。お詫びをし、届出を受理してもらいました。
「次は恐竜勝山戦を予定していたけど、交換するパーツが無いし、これではすぐにラリーへ出場するのは無理だな…。」ということで、今後のラリー参戦の雲行きが怪しくなってしまいました。
さて、後日、ドライバーやすい氏から見せてもらった写真では、エキゾーストマニホールドが4本から2本へと集約された場所でパイプが断裂していました。
壊れてしまった原因は、アンダーカバーとエンジンルームの間に耐熱性のクッション材を付けておらず、路面からアンダーカバーが受けた衝撃が弱い部分へ伝わって壊れたのだろうとのことでした。
それから、エキマニについては、いつもサービスを担当してくれるツールボックスさんから「うちで修理するからラリーに出て。」と言われたそうです。なので、予定どおりにラリーを続けることになりそうです。