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2025年04月17日

設楽森林鉄道鰻沢線跡をちょっと歩く(9)

2024年9月21日(土)、森林鉄道段戸山線・田峯鰻沢線跡を歩いてきました。

余談ですが、この森林鉄道は通称「設楽森林鉄道」と呼ばれることが多いようです。

しかし、きちんと記録を調査している方によると、路線名は「森林鉄道段戸山線」が正式とのこと。ただ、この廃線跡を初めて探索した時のブログの表題に「設楽森林鉄道鰻沢線跡をちょっと歩く」と付けてしまったので、結局そのまま使っています。

今回歩いた区間は、2018年4月28日と2020年11月21日にも歩いているので、3回目ということになります。ここ最近、長い距離を歩いての探索をしなくなってきたので、気分転換と体が鈍らないようにと、勝手がわかっている場所で距離を歩こうと思って訪れたわけです。

さて、北設楽郡設楽町田峯の国道420号の駐車帯へとやって来ました。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

それでは、森林鉄道跡へと取り付くために、国道から沢へと入り込みます。


沢を登っていくとコンクリート製の橋脚と石積み橋台が現れます。


ここの森林鉄道跡は、石積み橋台や石積み擁壁はけっこう残っていますが、残存している橋脚は少ないですね。


下流側を見下ろしての風景。国道420号が下方に見えています。


それでは田峯方面へと進んでいきます。




なかなか険しい地形に線路敷が切り開かれています。


国道の法面の上部を通っていきます。線路敷部分はきちんとスペースが確保されていて、柵も取り付けられています。


植林地の中を進んでいきます。




道路へ出てきました。


そのまましばらく進んでいくと、森林鉄道跡は左側へと分岐していきます。


沢を越えていきます。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

この沢には石積みの築堤が残っていますが、大きく損壊しています。災害で破壊されたのか、防災のため撤去しようとしたのか、どちらなのでしょうね。


薮をかき分けて進みます。


また植林地の中を歩いていきます。


石積み擁壁が見えてきました。


きれいに積み上げられていますね。


沢を横断する石積みの築堤が見えてきました。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

きれいな弧を描いていますね。




山側の石積みもきれいなままに保たれています。この沢では過去に土石流などは発生していないということでしょう。


線路敷が土砂で埋まってしまっています。安全のため山側を慎重に進みます。


眼下に国道420号が見えてます。森林鉄道跡と国道のこの高低差。ここの森林鉄道は無動力の貨車に木材を積んで坂を下っていくタイプだったので、終点まで下り坂が続くように高所を縫っていたのでしょう。


地形に合わせた形で石積みが組まれています。


大きな倒木。


ここもきれいな曲線の石垣が残っています。


岩を削った浅い切り通し。


路盤が崩落しています。


ここは崩落箇所の上部を迂回していきます。


先ほどの崩落箇所よりも深く抉れてしまっています。


ここは一旦斜面を下ってから登り直して進みます。


急斜面に石垣を築いて路盤を確保していますね。


線路敷の上部にも石積みの土留め壁が造られています。この森林鉄道では珍しいです。


切り通しを曲がっていきます。




廃線跡が途切れている場所に出てきました。


実はこの場所の直下に橋台跡があり、山側には別の線路跡が残っています。どちらが新線・旧線なのかは判断が難しいところですが。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

山側に残る廃線跡を進んでいきます。


ちゃんと沢の水を流すための石組みの溝が設けられています。


振り返っての眺め。こうやって眺めてみると、特に線形に無理な感じは無いので、山側の廃線跡が新線なんでしょうかね。災害で橋が落ちてしまったので、山側に築堤で造り直したとか。


斜面が崩れて、多くの倒木が転がっています。


浅い切り通しを通過。


まだまだ高い場所を通っています。


倒木をかいくぐっていきます。




またまた切り通しを通過。


だんだん荒れている区間の方が多くなってきました。




こんな場所でもちゃんと踏み跡が残っているのはなぜでしょう。森林を巡回している方がいるんでしょうかね。


また切り通しを通過。もう何か所通過しましたかね(笑)。切り通しも廃線跡では立派な遺構の一つではありますけど、土を削った場所よりも岩を削った場所の方が目を惹きますよね。




久しぶりに石積み橋台が現れました。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

対岸へ渡ってから振り返った眺めです。こちら側も橋台がきれいに残されています。


沢の対岸に長い石垣が現れました。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

対岸の橋台を眺めます。


黄線を引いた凹みが橋台部分になります。


森林鉄道跡は田峯駅跡へと向けてまだまだ続いているわけですが、この先は何か所も崩落箇所が現れますし、時刻も15時15分となっていたので、ここで引き返すことにしました。


引き返した場所から歩くこと約1時間15分、駐車場所へと戻ってきました。


今回歩いたルート図です。国道に並行しつつ、常に国道よりも高い場所を通過していたことがよくわかります。


こちらは比較用の戦前の旧版地形図。ちなみに森林鉄道の路線はまだ掲載されていません。地形図の右側には旧田口鉄道の路線があり、図中に駅のマークだけ描かれています。これが田峯駅で、森林鉄道はここまでつながっていました。


こちらは近くの道の駅に保存されている豊橋鉄道旧田口線(かつての田口鉄道。)の電車です。
ブログ一覧 | 森林鉄道段戸山線・設楽森林鉄道 | 日記
Posted at 2025/04/17 20:49:16

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この記事へのコメント

2025年4月17日 21:14
こんにちは!非常に興味深く拝見しました。かなり痕跡は失われているようですが、山林にひっそり残る線路跡。やはり森林鉄道の廃線めぐりは面白いですね。
(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧
コメントへの返答
2025年4月17日 21:47
どうもお疲れさまです。
「こんな場所を通ってるの!?」というところが多くて興味を引きますね(笑)。

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