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小林あにのブログ一覧

2025年08月30日 イイね!

大井川鐡道の駅をいくつか巡ってきました

2025年8月10日土曜日、久しぶりに土・日・月と3連休になったので、「せっかくの3連休、どっか遠出しないと!」ということで、静岡県の大井川流域に通る大井川鐡道の駅をいくつか巡ってきました。

当日はあいにくの雨天でしたが決行(笑)。新東名高速を島田金谷ICで下りて、大井川に沿って曲がりくねった国道473号や静岡県道63号をのんびりと走行。

トイレへ行きたくなったので、道の駅「川根温泉」で小休止。この道の駅からは川根温泉笹間渡駅が近いので、歩いて行ってみることにしました。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

駅に着くと、ちょうど折り返しの電気機関車牽引の客車列車が停車中でラッキーでした。この茶色の電気機関車はE10形ですね。


5分後くらいに発車予定だったので、急ぎ元来た道を戻り、道の駅の横に架かる鉄橋へと向かいます。

何とか間に合いました。列車が鉄橋を渡り始めます。


けっこう強い雨が降っていたので、雨粒が写真に写り込んでいます。


列車の最後尾にも電気機関車が。「えっ、EF65形?でもなんか短い…。」と思ってよく見たら、旧西武鉄道のE31形でした。顔はそっくりですからね。


現在、大井川鐡道は線路被災により新金谷駅からやって来た列車は、川根温泉笹間渡駅で折り返し。この駅は単線なので、機関車の前後入換ができません。だから前後に機関車が付いているわけですね。


次にやって来たのは青部駅。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

この駅は休止区間の中にあるので、線路上に雑草が茂ってきています。




川根駅方面は、まるで廃線のような様相となっています。




2020年11月1日に青部駅を訪れた時の写真です。この時は当然通常運行していて、勾配表はへし折れていますが(笑)、線路上には全く雑草が生えていません。


この後は千頭駅横の道の駅「奥大井音戯の里」に立ち寄り、千頭駅も訪れましたが、たまたま列車の発着がない時間だったので、すぐに移動を再開します。

大井川をさらに上流へと進み、長島ダムまで来ました。




場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

ダム横にある長島ダム駅を覗いてみます。




アプトいちしろ駅~長島ダム駅間は90‰(1000m進む間に90mの高低差ができる勾配。)という急勾配のため、日本で唯一アプト式(レールの間にラックレールを設置して、機関車側にあるピニオンギアと噛み合わせて急勾配を走行する型式。)を採り入れています。

長島ダム駅からアプトいちしろ駅方面を眺めていますが、目で見える範囲にはラックレールは見えませんね。


アプトいちしろ駅へ向かう区間を望遠で眺めてみます。鉄道として見るとやはり急勾配ですね。




長島ダム沿いの道をさらに奥へと進んでいきます。

次に立ち寄ったのは閑蔵駅。ちょうど千頭駅行きの列車が到着しました。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

この区間は、もともとダム建設や保守用に軌間762mmで敷設された鉄道に由来するので、車両のサイズも小さなものになります。


閑蔵駅の井川駅側はすぐにトンネルとなっています。


閑蔵駅の構内を見て回ります。構内と言っても、山に挟まれた地形に線路とホームがあるだけの小さな駅です。








スプリング式ポイント。これだけ間近で見ることができる場所は、あまりないでしょうね。


さて、閑蔵駅までの道路はおおむね対向2車線が確保されていましたが、閑蔵駅から井川ダムまでの区間は1車線から1.5車線。落石もあったりするので、少々注意が必要となってきます。まあ、狭い山道は走り慣れているので、そんなに苦にはなりませんでしたけどね。

ようやく井川ダムに到着しました。また天気が悪くなってきているためか、気温は22℃しかありません。






今回、ダムはオマケなので、井川線の終着駅である井川駅へと徒歩で向かいます。


道路から階段を登ると井川駅の駅舎の前へと出ました。登ってきた階段以外に駅舎へと行くことができるルートは無いようです。


井川駅からの発車時刻についての案内が掲出されていました。井川駅から乗った場合だと、列車の終点である千頭駅まで行ってから折り返すことはできないダイヤになっているということですね。


駅構内を見るため、駅舎から道路へと戻ります。道路の右側に残る橋台は、井川駅のさらに先にあった堂平駅までの線路の跡です。


井川駅の構内。今はガランとした構内も、昔は終点らしく客車や貨車が留置されていたんでしょうかね。




最後に堂平駅までの廃線跡を歩いて行きます。この区間は1971年(昭和46年)に廃止となりましたが、現在は遊歩道として開放されているので、誰でも通ることができます。ここからは熊鈴を鳴らしながら進みます。




井川駅との間にあるトンネル。先ほどの道路脇の橋台を渡るとすぐにこのトンネルをくぐり、ここへと出てくるわけです。


廃線区間のレールと枕木は撤去されずに残されていて、1988年(昭和63年)〜1996年(平成8年)には、発電所建設の資材運搬のために復活運用されていたそうです。




この区間唯一のトンネル。信号機はどこか別の場所から持ってきたものでしょう。




入口から15分ほどで堂平駅跡へと到着しました。




場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

駅としての遺構はすでに何もなく、このポイントの跡が唯一の名残りのようです。


井川ダムからの帰り道、奥大井湖上駅を遠望。道路と駅をつなぐ通路があるようですが、時間も遅いので今回は止めておきました(疲れたし。)。


今度は、千頭駅から列車に乗って井川線を訪れてみたいですね。いつになるかはわかりませんが。
Posted at 2025/08/30 00:20:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記
2025年08月26日 イイね!

【浜松市北区】「竜ヶ岩洞」と「立須」へ行ってきました

2025年7月6日日曜日、家族4人で浜松市北区引佐町にある鍾乳洞「竜ヶ岩洞」と尖った岩の頂きである「立須」へ行ってきました。

まず立ち寄ったのは「竜ヶ岩洞」。最近のひどい暑さゆえに、涼を求めてやって来る人たちが大勢来ています(写真には写っていませんけど(笑)。)。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

洞内へと入っていきます。いやぁ~、涼しくて気持ち良いですねぇ(笑)。


洞内の様子。洞内が狭いことや、見どころではみなさん足を止めてしまうので、まあまあ渋滞しながらの見物となりました。
















売店前にあった栄養ドリンクの自販機。右側が昭和40年代製で、この栄養ドリンクの自販機で昭和40年代製が稼働しているのは、この1台だけなんだそうです。


「竜ヶ岩洞」の見物を終えて、続いては同じ浜松市北区引佐町の尖った岩の頂き「立須」へと移動します。


「立須」の入口へとやって来ました。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

入口からしばらくは平坦な山道を歩いていきますが、途中からいきなり尾根へ向けて一気に直登していきます。


尾根まで登るとようやく「立須」が見えてきました。これは想像していたよりも岩山ですね。


長年の浸食作用により鋭く尖った、この石灰岩の険しい岩山を見て、母と姉は山頂まで登るのを断念。弟と私の2人で登ることにします。


山頂まで登ってきました。標高は378mとあまり高い山ではないですが、平野から聳え立つ山だけあって、眺望は大変良好です。遠くに浜名湖も見えています。






非常に見づらいですが、中央の岩には「立須」と文字が書かれています。


20分ほど山頂にいましたが、その間に3組ほどの方々が山頂にやって来ました。


そもそも、「立須」は姉が「行ってみたい。」ということでやって来たのですが、「どうやってこんな場所を知ったの?」と尋ねたら、「インスタで『東海地方で行ってみたい場所。』というので見たから。」という理由でした。

しかし、「岩が尖って険しいので、運動靴や軍手が必須です。」みたいなコメントまではチェックしていなかったようで、前述したように山頂まで登ることは断念する羽目になったんですけどね…。
Posted at 2025/08/26 23:23:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記
2025年08月22日 イイね!

【2025年】「いなべ東近江ラリー」へ参戦しました

2025年6月21日・22日、三重県いなべ市・滋賀県東近江市で開催された中部・近畿ラリー選手権「いなべ東近江ラリー」へ参戦してきました。今回は地方選手権の「DE-2」クラスでの参戦。86やBRZ、スイフト、インテグラなどが同じクラスです。

サービスパークとなるいなべ市大安町の「フジ技研」社員駐車場へとやって来ました。昨年と同じく今年も天気は曇天…。ラリーの舞台となる鈴鹿山脈にはどんよりとした雲がかかっています…。


9時過ぎ、受付を済ませてレッキ(下見走行)へと向かいます。今回のSSは、SS1・4「大安逆走」1.17kmとSS2・5「永源寺」2.11kmとSS3・6「石榑峠西」10.22kmの3コース6本の設定です。「大安逆走」と「永源寺」はギャラリーステージになっています。

ちなみに「大安逆走」という名称は、以前に設定されたことがある「大安」SSの逆走だからみたいです。SSコースから外れてしまっていたのは、桜並木にクラッシュした車がいたからとのこと。

「大安逆走」以外のSSは昨年と同じコース設定だったので、昨年作成したペースノートを新しいノートに転記して持参。2回走行するレッキもコース内容の修正や注意箇所の把握に専念できます。


ところで、リエゾン(移動区間)で利用する国道421号ですが、今年も東近江市内にある永源寺ダムのダム湖沿いの区間での拡幅工事が継続しており、またも交互通行による工事渋滞に巻き込まれてしまいます。


何とかタイムオーバーすることなくレッキが終わり、サービスパークへと戻ってきました。次は車検の準備です。


サービスパークの全景。


こちらは、今年追加されたSS1・4「大安逆走」のペースノート。田んぼや林の中を通るコースで、直線と交差点の直角コーナーで構成されたSS。途中に500mのストレートもあります。


こちらはロードブック。交差点間の距離に0.501kmとあります。


今回も無事に車検通過しました。車検員の方が装着しているタイヤを見て、「ラリータイヤじゃ勝負にならないよ。」と言っていましたが、初めての選手権クラスなので、もともと期待はしていません。


土曜日の日程が終了し、昨年と同じ宿泊先である桑名市内のビジネスホテルまで私の車で移動。

そのホテルまでの道中、三岐鉄道北勢線の大泉駅の横を通過するのですが、たまたま電車が駅に到着するところに遭遇。ナローゲージ(レール幅がJRなどの1067mmよりも狭い鉄道。ちなみに北勢線は762mmです。)の小さな電車を見たドライバーやすい氏は大興奮しておりました(鉄道も好きなのです。)。

ホテルには近所に適当なお店が無かったので、ホテル内のレストランでいつもの「前夜祭」。先ほどの電車の件もあって、ラリーではなく鉄道関係の話で大いに盛り上がりました(笑)。


翌22日日曜日。昨年の日曜日は雨天でしたが、今年は何とか曇天。このまま持ってくれれば良いのですが…。


サービスパークの近くにあるカフェ「FUJIHUB」の駐車場でセレモニアルスタートです。


それでは走行タイムと簡単なラリーの内容について。私たちが参戦する「DE2」クラスには14台が参戦しています。

今回のラリーの大きな懸念材料は「石榑峠西」SS。なぜかというと、私たちの次に走行するのは、全日本ラリーでクラスチャンピオンにもなったことがある明治慎太郎選手。

明治選手が乗る車はマツダ・デミオですが、10.22kmある「石榑峠西」SSの後半は急な下り坂の屈曲路。軽量で小回りが利く車にそんなに速い選手が乗っているということは、1分間隔でも最悪SS走行中にパスされるかもしれないと恐れております。

SS1:1分00秒5(69.6km/h)。クラス8位。
クラストップから3.5秒差。
500mのストレートで何km/h出ているのかメーターをチラ見しようかと思っていましたが、予想以上に路面が悪い上に、あっという間に次のコーナーが迫ってきてその余裕がありませんでした(笑)。

SS2:2分03秒3(61.6km/h)。クラス13位。
クラストップから8.6秒差。
フィニッシュの間近にあるクレスト越えのコーナーを過ぎたところで、ドライバーやすい氏が二股に分かれる道路に戸惑ったような声を上げたので、強めな口調で「左4・フィニッシュ・20」とノートを読み上げる。

SS3:11分24秒7(53.7km/h)。クラス13位。
昨年より39.1秒も速かったのですが、クラストップからは1分04秒9の遅れ。クラストップ、どれだけ速いんだよ…。
このSSでの出来事は、
・SS序盤、2回ほどノートを読むタイミングが早すぎて読み直す。
・石榑峠の先のコンクリート舗装の急な下り坂にあるヘアピンカーブで、路上に異物が落ちていて接触しそうになる。
・下り坂区間の左低速コーナーで砂に乗って軽くコースオフし、右側の斜面へ乗り上げる。
・「OK」サインを掲げている選手が見えた直後、10号車のGRヤリスが路肩に停車しているのを発見。右側フロントをぶつけたのか、タイヤを外して覗き込んでいる様子。先ほどの異物は、この車が落としたインナーフェンダーらしい。
・フィニッシュ後のSTOPポストに到着後、明治選手が乗るデミオがすぐに現れる。「ギリギリ追いつかれなくてよかったぁ…。」と2人で安堵する(笑)。

1ループ目の3本のSSを終えてサービスパークへと戻ってきました。ブレーキに負荷がかかる「石榑峠西」SSに備えて、ブレーキフルードの交換とエア抜きを行います。


こちらはタイムカード。


SS4:2回目の「大安逆走」はキャンセルとなりました。
・4号車のインプレッサがシケインでコースオフして大クラッシュ。ラリー終了の数日後、SNSに動画が上がっていましたが、衝突の衝撃で車体後部が思い切り浮き上がるほどの酷いクラッシュでした。
・私たちがSSに到着した時は大混乱の状態。「SSがキャンセルになる。」という話が出回り、後続車の一部に迂回ルートへ回るよう指示が出たみたいでしたが、ステージコマンダーが「車両撤去してコースはオープンになっている。SSはキャンセルだが、このままSSコースを通過して、以降はコマ図のとおりに進むように。」と正式な指示が出る。
・さらに「SSはキャンセルだが、安全装備(ヘルメット等)を装着するような指示が出てしまっているようなので、その指示通りに装着の上で通過すること。」と追加の指示も出る。
・混乱した影響で、結局TCインの時刻は未記入。キャンセルとなったSSのスタート時刻のみ記入され、この時刻を元に次のSSへと向かう。

これでまた「大安」のSSは、しばらく設定されなくなるかもしれません…。

SS5へのリエゾン中、車がいきなり路肩から落ちそうになりビックリする。ドライバーやすい氏「一瞬寝てた。」とのこと。SSキャンセルでテンションが落ちたことと、蒸し暑い中、エアコンが使えないことで眠気が襲ったらしいです。

リエゾンの見物場所となっている東近江市の永源寺支所の駐車場に到着。


ここで時間調整のため待機していたのですが、駐車場内のルート上に反り返ったグレーチングがあって危ない状態。気になったので様子を見に行ったところ、他車のクルーも「気になった。」と集まってきて、みんなでグレーチングを叩いたり、体重掛けたりして直してました。

さて、SS4後に給油ポイントが設定されているのですが、給油は強制ではないため、走行順が前後してしまうことに。駐車場内で走行順に並び直し、それによる遅延を見込んでタイムカードの時刻も修正。さらに進行が15分遅れとなりました。

SS5:2分09秒6(58.6km/h)。クラス13位。
クラストップから12.7秒差。
ついに雨が降り始めてウエット路面となり、SS2よりタイムが6.3秒遅くなる。ドライバーやすい氏「ウエット路面になったのを意識し過ぎたかもしれない。」との弁。

SS5:11分16秒4(54.3km/h)。クラス13位。
クラストップから58.3秒差。
・このSSも雨の影響でセミウエット路面となる。後続の明治選手にパスされないか心配になる。ドライバーやすい氏「あのレベルの人は、これくらいのコンディションなら関係ないだろうからなぁ。」。
・グリップ感は明らかに落ちていたのに、なぜか1本目より8.3秒タイムを短縮。ドライバーやすい氏「計測間違いじゃないの(笑)。何にしても無事に終わって良かったよ。あとは戻るだけだ。」。
・STOPポストに到着後、今回もすぐに後続の明治選手が現れる。「このレベルの人を1分間隔でスタートさせないでほしいよなぁ(笑)。」。

結果はトータルタイム28分51秒9でクラス14台中の13位。やはり選手権クラスのみなさんはスピードの桁が違いますね…。久しぶりのラリー、無事に完走できてヤレヤレでした。




Posted at 2025/08/22 23:09:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中部・近畿ラリー選手権 | 日記
2025年08月11日 イイね!

【恵那市】岩村城へ行ってきました

2025年6月1日日曜日、弟の誘いで母と3人でドライブがてら、岐阜県恵那市岩村町の岩村城へと行ってきました。何度も訪れている場所なので、今さら物珍しいものがあるわけではありませんけどね(笑)。

場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

山頂の駐車場から岩村城本丸の石垣を眺めます。この日は城跡の草刈りを各所でしておりました。


本丸へと登っていきます。




本丸まで登ってきました。本丸の外縁には、櫓や門、塀があったそうですが、現在は建物は何も残っておらず、広場が広がるのみです。












城下町だった岩村の市街地を見下ろしています。




岩村城の説明板。


普段は本丸まで登るとそのまま駐車場へと戻りますが、今回は駐車場と反対側へと下りていってみます。






岩村城は山城ですが、山を覆い尽くすように石垣が巡らされています。








下まで降りると、階段状の立派な石垣を見上げることができます。


写真の左下に写っている母と比べてもらうと、石垣の巨大さがわかると思います。


普段は行かない場所も含めて、結局2時間ほど山頂部の城跡を散策していました。
Posted at 2025/08/11 11:50:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記
2025年07月27日 イイね!

旧中央本線「大日影トンネル遊歩道」を散策しました

2025年5月31日土曜日、山梨県甲州市勝沼町にある旧中央本線のトンネル「大日影トンネル遊歩道」へ行ってきました。

このトンネル遊歩道の存在は以前から知っていましたが、「老朽化によりいったん閉鎖します。」ということとなり、すっかり忘れてしまっていました。

そして、とあるみん友さんの更新ブログを読んだ時、このトンネル遊歩道を訪れたことが書かれていたことで公開が再開されたことを知り、さっそく出かけてきたわけです。

訪問当日の山梨県の天気予報は雨でしたが、「まあトンネルの中を歩くだけだから別にいいか。」とやって来ましたが、まあまあ強い雨だったので、駐車場から現地まで移動するのに少々参りました。

中央本線勝沼ぶどう郷駅の東側にある駐車場に車を停め、トンネルへと向かいます。その途中、中央本線のガードをくぐります。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

コンクリート造のボックスカルバートの奥に、煉瓦アーチのガードが隠れています。






ガード内は煉瓦アーチが2つに分けて造られています。


反対側へと出てきました。こちら側は縦長の印象的なアーチとなります。




「菱山道路隧道」との説明板が設置されています。説明板によると、まず1903年(明治36年)の中央本線開通に伴って坂の上部側の煉瓦アーチが設置され、続いて1913年(大正2年)の勝沼駅開業に合わせて坂の下部側の煉瓦アーチが設置されました。


旧勝沼駅のホームへとやって来ました。先ほどの菱山道路隧道の真上になります。勝沼駅は開業当時はスイッチバック駅でした。1968年(昭和43年)の複線化に伴ってホームは本線上へと移動し、スイッチバックは廃止されました。




ホーム上に設置されている駅名板。


勝沼ぶどう郷駅の駅舎前を通り過ぎた先に展示されているEF64形電気機関車。中央本線で活躍した電気機関車ですね。中央本線の内、いわゆる「中央東線」ではEH200形電気機関車に主役の座を譲ってしまいました。


勝沼ぶどう郷駅の東京方にある「大久保沢河川隧道」。煉瓦造・石造の暗渠を悉皆調査している方によると「大久保沢橋梁」です。




ようやく今回の本命である旧中央本線「大日影トンネル遊歩道」へとやって来ました。左側のトンネルは現行の新大日影第二トンネルです。


説明板によると、大日影トンネルは1903年(明治36年)の開通。1997年(平成7年)に新トンネルが開通したことにより廃止されました。




場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

ちょうどEH200形電気機関車がタンク車をけん引して通過していきます。この貨物列車は、山梨県内もしくは長野県内にある石油施設へガソリン等を輸送し終えての帰りの列車ですね。


続いて、E353系電車が通過していきます。


それではトンネル内へと入っていきます。トンネル坑門にはこのような注意板が残されていました。反対側まで約28分かかるようです。




反対側の坑口までの距離が示されています。旧大日影トンネルの延長は1367.8mあります。入口までやって来て、トンネルの長さを見て入らずに帰っていく人もいました。


レール・枕木・バラストがそのまま残されていますね。


大型の退避壕。コンクリートブロックで造られているので、後年に追加されたものでしょう。


まだまだ先は長いです。


こちらは開通当初から存在していると思われる煉瓦造りの大型退避壕。ベンチが置かれて休憩場所になっています。


途中で側壁部分が石積みに変わりました。断層部分を通過するためだそうです。




アーチ部分がコンクリートで塗り固められています。頂点部分のメッシュは老朽化対策で追加されたものでしょう。現役の煉瓦トンネルでは、まあまあ見かけます。


「110km」のキロポスト。


急勾配区間のため、壁面にはSLからの煤煙がこびり付いています。ちなみに、この区間は1931年(昭和6年)には電化されて電気機関車へと移行しています。


25‰(パーミル)か25.5‰の勾配標。パーミルは1000m進む間に上り・下りする高さを表しています。


トンネル内は風雨に晒されないので、電化から94年経っても煤はしっかりと煉瓦に残っていますね。


レールの間に湧水を排出するための排水溝が設けられています。




大型退避壕。退避壕は単調なトンネル内では良いアクセントになります。トンネル本体とは違う造形も面白味があります。


反対側の坑口まであと300m。


109.5kmのキロポスト。


こんな形状での煤の付き方は初めて見ます。こういうものを眺めるのも、いろいろなパターンがあって面白いですよ。


普通に歩き通せば「28分」のところ、1時間弱かかってようやく反対側の坑門へと到着しました。


甲府方も同様でしたが、坑門は総石積み造り。ピラスター(壁柱)を備え、アーチ環部分は「楯状迫石」と呼ばれる楯状の石で構成されていて、重厚さを醸し出しています。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

トンネルの先にある「深沢川河川隧道」。旧中央本線建設時に建設されたのとことですが、旧線の真下にあるわけではなく、どうしてあの位置に河川隧道が設けられているのかは不明です。




大日影トンネル遊歩道の真向かいにある「勝沼トンネルワインカーヴ」。旧深沢トンネルを再利用したワインカーヴ。




出入口付近だけ見学可能なので、入ってみました。ワイン保管用の冷蔵庫?がズラリと並んでいます。


冷蔵庫の置かれ方を見ることで、このトンネルも急勾配区間であったことがよくわかります。


ワインカーヴの出入口を振り返って。トンネル内径を狭くしてあります。外気を遮断しやすくするためですかね。


ワインカーヴから大日影トンネル遊歩道を眺めます。この時は強い雨が降り、頭上では雷鳴が轟いていました。無事に車へと戻れるのか少々心配中…。


大日影トンネル遊歩道をくぐり抜けて、勝沼ぶどう郷駅側へと戻ってきました。依然、雨は収まりません。


これにて大日影トンネル遊歩道の散策は終了。遊歩道としてきれいに整備されていましたが、過剰に手を加えられることは無く、私のような趣味の人間も煉瓦トンネルの雰囲気を楽しむことができました。


廃煉瓦トンネル探索もボチボチと再開したいところではありますが、近場の有名どころ(マニアにとってのね。)は大体巡ってしまったので、頑張って遠方へ行くか、再訪でお茶を濁すか。どうしましょうかね。
Posted at 2025/07/27 00:26:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中央本線 鉄道・廃線跡 | 日記

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「大井川鐡道の駅をいくつか巡ってきました http://cvw.jp/b/1796277/48626253/
何シテル?   08/30 00:20
「小林あに」と申します。よろしくお願いします。 休日はドライブしたり、廃道となった旧道や峠の古道を歩いてみたり(煉瓦製のトンネルや暗渠も好物ですが、最近は...
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