今日は最近気温が上がってきたことに期待して、長野県木祖村と塩尻市の境、鳥居峠の下に残る中央本線旧鳥居隧道へ行ってきました。
途中の国道361号権兵衛トンネルにて。
この廃トンネル、国道19号新鳥居トンネルの真横にある奈良井側の坑口には簡単に行ける(国道からも良く見えます。)ので、今までにもドライブがてら、ちょくちょくと来てました。
ですが、接近にちょっと手間取る薮原側の坑口は数年前に初めて訪れた時しか行ったことがなく、その後、薮原側は内部崩落したとの情報も見たので、今回は久しぶりに薮原側坑口へ行ってみることにしました。
現在の中央本線鳥居トンネルの最寄りにある跨線橋の脇に車を停めます。さっそく雪が残る山肌に取り付き、最初に来た時に通った水路へ登ります。
残雪で真っ白。どこが水路かわかりませんが、足元を確かめつつ進んでいきます。
何度も何度も膝下まで足を雪に突っ込みながらトンネルを見下ろす所まで進みましたが、残雪がひどく滑落の危険も感じたため、一旦途中まで引き返します。
トンネル間近で斜面を降りるのはやめて、手前からアイスシャーベットが残る木立の急斜面を慎重に降って、何とか廃線跡に降り立ちました。
ここから旧トンネル坑口まで100mほど。こちらも全面残雪に覆われてます。なるべく廃線跡の端をたどって奥へと進みます。
引き返し地点の石積みの沢を下から見上げます。
ここでも足を何度も残雪に突っ込みながら、何とか旧トンネル坑口が見えるところまで来ました。
旧鳥居隧道薮原側坑口
トンネル開通は明治43年だそうです。大正10年頃に坑口の延長工事をしているため、今見えている壁面は開通当時のものではありません。
昔はアーチ部分へのコンクリート打設が難しかったらしく、そのためかアーチ部分だけ煉瓦積みとなってます。
中に入ると情報どおり奥に崩落した土砂の山が見えます。
ここが本来の坑口です。見づらいですが、アーチ部分に石組みが見てとれます。
崩落した箇所です。
天井から崩落した煉瓦混じりの土砂の山がトンネルを塞いでいて、薄闇の中、何とも異様な光景でした。
本当はトンネル上部の斜面の様子なども見てみたかったですが、さすがに残雪が多くて無理なので、新緑が出始める前にもう一度来てみたいと思います。

Posted at 2015/03/18 22:22:58 | |
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旧中央本線鳥居隧道 | 日記