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小林あにのブログ一覧

2024年05月05日 イイね!

【豊根村】霧石峠の峠道(撤退)と愛知県道426号 宝地峠

2024年3月2日土曜日、北設楽郡豊根村富山漆島から始まる霧石峠の峠道を探索してきました。前回2月18日に峠道の下見をして、今回は霧石峠までの峠道を探索する予定で現地にやって来ました。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

前回下見した成果を踏まえて、引き返し地点まではサクサクと進むつもりでしたが、落石と丸太と枝葉に覆われた斜面に残る不鮮明な道筋を辿るのは容易ではありませんでした。










前回の引き返し地点である小崩落地に到着。1時間ほど掛かってしまいました。


まずは道筋から下側へと急斜面を下り、崩落地を迂回できるルートを探してみましたが、斜面が崩落した凹地の筋が相当下まで続いていて、容易に横断できそうな場所が見当たりません…(安全に下ることに必死になって写真無し。)。

50分ほど様子を窺いつつ模索してみましたが、下巻きして迂回する案は断念…。別の場所から急斜面をよじ登り、峠道へと何とか復帰しました。


下側がダメなら次は上側です。峠道の山側の斜面へと登り、崩落地を見下ろしています。


黄線が峠道。赤線が崩落地の先端です。行ける人は赤線のさらに左側の急斜面に足を突っ込んで、さっさと横断してしまうのでしょうけど、高い場所が嫌いな私は、一気に下まで崩落している急斜面にどうしても目が行ってしまい、萎縮してしまうのです…。


斜面に足場を作りながら、少しづつ前進していきます。


斜面の土が柔らかいので、足場が崩れないよう、一つ作っては足踏みして地固めするという行為を何度も繰り返していきます。


足場を作りながら進めなくなり、さらに上へと迂回できないか斜面を見上げますがこの傾斜…。もう少し密に木々が生えていたら手掛かり・足掛かりにして進めましたが、植林地の木々は間隔が開いているのでそれも無理。結局、下見時から全然進めないまま撤退することに決めました…。


峠道を下って、車へと戻ってきました。








今回は全然進めないまま撤退しますが、当然このまま終わりという訳にはいかないので、日を改めて「武器」持参で再訪するつもりです。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

さて、このまま家路につくのもつまらなかったので、同じ豊根村内にある愛知県道426号の峠、宝地峠へとやって来ました。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

この峠を通る道は、豊根村誌によると「津具・粟世・河合道」と呼ばれる道で、この地域では重要な道の一つだったそうです。坂宇場~粟世にあるここ宝地峠は、霧石峠と並び、昔から厳しい峠として知られていたそうです。

※ひなたGISより引用。

というわけで、少しは昔の峠道が残っていないかと寄り道してみましたが、峠付近にヘアピンカーブ一つ分だけ道筋が残っていました。




もう少し県道を下ってみると、さらに道らしきものがあるのを発見。




すぐに沢頭の平坦地へと出て、道筋はうやむやになってしまいましたが、このまま沢に沿って歩いてみることにします。


3月入ったとはいえ、まだまだ冷え込む季節。砂防ダムの水溜りが凍り付いています。


砂防ダムを通過すると道が現れましたが、これはおそらく砂防ダムの工事用道路か林業用の作業道の跡でしょう。


路面が水流に破壊されて、まるで沢のようになっています。


家屋がある所まで下りてきたので、ここで引き返すことにしました。戦前の地形図でもこの沢筋を峠道が通っていたこと自体は間違いないので、昔はこの家の前か後ろを通過していた道を、峠を往来する人々が通行していたのでしょう。


宝地峠では、峠のヘアピンカーブ区間以外にこれといった遺構は見つけられませんでしたが、追加で山の中を歩いて多少は気分が晴れました。
Posted at 2024/05/05 15:47:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 豊根村 廃道 | 日記
2024年04月25日 イイね!

【豊根村】富山漆島から始まる霧石峠への峠道を下見しました

2024年2月18日日曜日、北設楽郡豊根村にある霧石峠へと至る峠道のうち、豊根村富山漆島側からの峠道を下見しに行ってきました。

ところで、昨年12月9日に奈良県の立合川右岸の木馬道の探索を行って以降、廃道探索をしばらくサボっていました。「これでは体がなまってしまう。」ということで、1月27日に過去に探索したことがある新城市の本宮山の廃林道を「散歩」はしました。




とにかく2か月以上サボったので、「もういい加減そろそろ廃道探索を再開しないといけないなぁ。」と思い、だいぶ前から目的地として候補にしていながら、「遠くて面倒くさそうな場所」ということでずっと放置していたこの峠を探索することに決め、取りあえず下見しようとやって来たわけです。

さて、霧石峠は豊根村内にある峠ですが、2005年(平成17年)までは豊根村と旧富山村の境界となっていました。その山深さゆえに、旧富山村へと赴任する者が峠で辞職を申し出たという「辞職峠」の異名を持っています。

こちらは戦前の地形図に記載されている霧石峠と富山漆島側の峠道です。漆島は旧富山村の西側の出入口となる集落で、村の中心地はさらに東に進んだ河内でした。ちなみに現在の河内は、佐久間ダムのダム湖に沈んでいます。

※「ひなたGIS」より引用。

こちらは現在の地形図。霧石峠は記載されていますが、峠と富山漆島を結んでいた峠道は抹消されています。現在の峠道である愛知県道426号は、峠から北方4~5kmにある霧石トンネルまで迂回して山を越えています。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

こちらが霧石トンネルです。開通は1974年(昭和49年)10月。それまでは霧石峠を自動車で往来することはできませんでした(前述のとおりトンネルは霧石峠から離れた場所にあります。)。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

まずは漆島までやって来ました。同じ愛知県内なのに、自宅のある安城市からここまで3時間半ほどかかりました(休憩含む)。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

正面に見えている山に峠道が通っていました。


昔々、旧富山村から豊根村にかけては「熊谷氏」という一族が勢力を誇っていたようで、駐車場所の横にもこのような説明板が立っていました。


それでは、峠道が通っていた山へと進んでいきます。




戦前の地形図と山を見比べながら歩いていくと、怪しい場所がありました。入り込んでみます。


さっそく峠道に当たったようです。


「幸先良いな。」と思ったのも束の間、すぐに林道に削られてしまっていました…。


一旦林道へと下りて、登りやすそうな場所を探します。


ここからなら何とか斜面を登っていけそうです。


石垣が現れたので「峠道か?」と思いましたが、どうやら田畑跡のようでした。




もうしばらく斜面を登っていくと、ようやく峠道の続きに遭遇しました。


道筋を辿っていったところ、程なくして沢に突き当たり、見失ってしまいました。




ちょっと手前に戻り、斜面を見上げてみると何となく道らしき筋が見えます。ご覧のとおり丸太や落ち葉が散乱している状況で、どうせ正確には辿れません。「それらしい雰囲気」を頼りにして、さらに登っていきます。


所々、道筋がわかる部分があるので、その部分を頭の中でつなげながら少しづつ進んでいきます。


炭焼き窯の跡。


斜面の上部まで来て、ようやく道筋が安定してきました。こうなってくればひとまず安心です。








稜線に出て、折り返して進みます。この時点で13時半を回ったので、14時を目途にして進むことにします。




ふたたび斜面を横断して進んでいきます。




峠道が崩落している場所に遭遇しました。谷側は下まで20mくらい急傾斜で崩れていて、山側も急斜面で踏み跡もない状態。今回はここで引き返すことにしました。


今回下見したルート図です。霧石峠までの距離を考えると全然序盤ですが、ひとまず峠道へと取り付けることがわかっただけでも良しとします。次回探索時は、まずこの小崩落地を越えられるかがポイントですね。
Posted at 2024/04/25 00:05:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 豊根村 廃道 | 日記

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「大井川鐡道の駅をいくつか巡ってきました http://cvw.jp/b/1796277/48626253/
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「小林あに」と申します。よろしくお願いします。 休日はドライブしたり、廃道となった旧道や峠の古道を歩いてみたり(煉瓦製のトンネルや暗渠も好物ですが、最近は...
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