2019年9月14日土曜日、兵庫県丹波篠山市の西北部に残る旧鐘ヶ坂隧道へ行ってきました。
元々、丹波篠山市へとやって来たのは、15日日曜日に開催されるTGRラリーチャレンジin丹波篠山への参戦のため。土曜日は参加確認と車検だけと時間に余裕があったので、サービスパーク会場へ向かう前に立ち寄ったわけです。
ここの峠には、明治16年(1883年)に開通した初代トンネル、昭和42年(1967年)に開通した二代目トンネル、現役となる平成17年(2005年)に開通した三代目トンネルがあります。
二代目トンネルの前に車を停めます。
明治時代に開削された旧旧道の傍らには、初代トンネルの説明板が建っています。
入口にある門扉を開けて、旧旧道へと入っていきます。
普段からある程度手入れをされているようで、暑い時期に関わらず、埋め尽くすような雑草も生えていません。
いかにもトンネルが現れそうなカーブを曲がるとトンネルがあります(笑)。
初代の鐘ヶ坂隧道です。現存する煉瓦造道路用トンネルとしては最古のものらしいです(鉄道用トンネルはさらに古いものが現存しています。)。
有栖川宮熾仁親王揮毫の扁額「事成自同」。
石造りの立派な坑門です。
しかし、坑口に入ってすぐの所の天井には、露骨なまでに補強材が打ち込まれています。
見える範囲は全周煉瓦巻き立てとなっています。
指摘している方がいるのでわかるのですが、このトンネル、中央部よりも坑口の方が高く造られているそうです。普通はトンネル内の高さは一定なものです。
その証拠に、写真右側中央付近の煉瓦の列を左側(トンネル中央側)へと追っていくと無くなっている列があります。挟み込まれている列の分だけ、坑口が大きく見えるわけです。
トンネルを塞ぐ柵。イベント時には開放されるそうです。
この奥にもいろいろあるそうですが、今回はここまでです。
柵の奥を撮ってみます。ライト類を持っていないので、さらに奥の様子はうかがえませんでした。
入ってきた坑口を振り返ります。
長年の風雪に耐えて、煉瓦はボロボロです。
トンネル横にある「隧道工事寄附人名簿」。「明治十六年九月」の銘が彫られています。
今回は以上で終了。時間が許せば、反対の丹波市側坑口へも行きたかったですが、ドライバーやすい氏との集合時間が近づいてきたので撤収とします。
最後に二代目鐘ヶ坂トンネル。

Posted at 2019/09/17 22:26:36 | |
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