2022年9月25日日曜日、滋賀県高島市で開催されたTGRラリーチャレンジinびわ湖高島戦へ参戦してきました。
前回TGRラリーチャレンジに参戦したのは、2021年3月14日の安芸高田戦。その時は引き続き通年参戦する予定でしたが、ドライバーやすい氏に突然「ラリーへ行ってる場合じゃない!」ような事情が発生したため、長らく参戦休止してました。
ようやく、その「事情」が落ち着いてきたので、「ラリーを再開しようか。」とドライバーやすい氏から声が掛かり、1年半ぶりのラリー参戦となったわけです。本当は8月7日に長野県で開催予定の須坂峰の原戦から復帰するつもりで進めていましたが、新型コロナ流行により急遽開催中止(しかも公式通知が8月2日…。)という事態により、びわ湖高島戦での復帰となりました。
さて、現地への出発はラリー前日の9月24日土曜日朝。たいていの場合、ドライバーやすい氏はラリー車を積んだ積車で、私は自分の車で現地へと向かうパターンでしたが、今回は積車に同乗して向かいました。
実は、今年度の各戦の特別規則書を読むと「指定場所以外への関係者の駐車を発見した場合は最高失格とする。」といった条文が追加されるようになっていました。それで、ラリー会場周辺でコインパーキングを探してみましたが、会場から6km以上は離れた場所にしかなく、素直に同乗することに決めました(笑)。
今回のサービスパークとなる高島市の今津総合運動公園に到着したのは12時頃。
13時からHQで参加受付。今年度初参戦となるため規定のステッカーをもらい、車へ貼付します。
準備が整ったら、次は車検を受けに行きます。
今回は今まで参戦した中では一番念入りに車検を行っていました。そのため、順番待ちの車列が全然進みません。幸い、私たちはあっけなくOKもらえましたが、この後のレキ(下見走行)の開始時間までに終えられるのか心配になるくらいでした。
ある知り合いの参加者は、車検のオフィシャルに「HANSを使用するのに(2インチ幅ではなく)3インチ幅のシートベルトでいいのか?」と待機させられ、「2インチ幅は推奨であって、3インチ幅でも問題無いはずです!」と抗議。他のオフィシャルが「そのとおり。」とOKしたので合格になったと嘆いていました。
そして、ついに初めて車検失格となった参加者を目の当たりにすることなりました。公式掲示板にも当然失格車の車番が掲出されるわけですが、失格理由は明示されないので、いろいろと憶測が飛び交っていました。
そんなわけで慌ただしくレキへと出発。ルートは運動公園から近い箱館山の周辺をコンパクトに巡る設定だったので、私たちは何とか規定の時間内に終えることができました。
しかし、一番最後にレキをする公園内のジムカーナSSは、コースの設定上、どんどん車を流し込むことができず激しく渋滞。レキ終了時刻を過ぎてしまった車がけっこういたのではないでしょうか(ラリー事務局のスタッフがオフィシャルをせっついている場面も。まあ公道ではないので、多分時間延長したのでしょう。)。
夕暮れが迫る中、レキ時に撮影したオンボード映像を見ながらペースノートのチェック。2つある山道のSSは、両方ともコーナーが細かく連続していて、1年半ぶりにコドラをする人間にはあまりにハードなコース設定にすでに頭が痛くなっていました…。
これはSS1とSS4のペースノートですが、R(ライト)2とL(レフト)2が本当に多い。ドライバーやすい氏は「2」のコーナーをキツい方から「2+」・「2」・「2-」の3段階で表現しているので、細かいコーナーが連続するとノート上は「2」だらけになるわけです。
さて、現地に置いていく荷物をまとめてシートで覆い、貴重品などは車に積み込み、宿泊先である福井県小浜市へと移動します。
夜は1年半ぶりのラリー前夜祭(笑)。と言っても二人だけでのささやかな宴会です。
9月25日日曜日ラリー開催当日。朝7時15分頃に再び現地入り。
サービススペースは、同じく愛知県から参戦のハラダ選手と隣り合わせにしました。そしてサービス担当としてツールボックスのムロモトさんも来てくれました。
ここで余談。今回の大会名誉会長は地元高島市の市長さんでしたが、この方、車好きのようで、開会式の挨拶の中でも自分でそのように話していました。しかも、同じく挨拶をしたトヨタガズーレーシングの幹部の方から「展示車両に乗っていて開会式に遅れそうになっていましたね(笑)。」と言われおりました。
式後はサービスパーク内を歩き回って、各チームを覗いておりました。私達の車の方へもやって来て、私が「あっ、市長さんが来た。」とドライバーやすい氏へ言ったら、「市長さんもスプリンター乗ってたみたいだから、ぜひ話をしないと!」とテントから出ていって自分の車を紹介してました(笑)。話をしたら、乗っていたスプリンターは、さらに二世代は前の車だったみたいですが(笑)。
さて、今回のSSコースは、前述のとおり、今津総合運動公園の北側にそびえる箱館山周辺の山道が舞台となります。
距離は、
SS1・4「KAWACHIDANI」:4.68km。
SS2・5「TANKAI LAKE」:1.75km。
SS3・6「STADIUM」:0.44km。
SS合計13.74kmで、「STADIUM」が公園内のギャラリーステージです。
それでは走行タイムと簡単なラリーの内容について。
SS1:4分50秒0(58.0km/h)。クラス7位。
私たちのクラスである「E-4」のトップであるGRヤリスから26.1秒差…。
AE111に乗るハラダ選手から7.5秒差…。
1年半ぶりのペースノートのリーディング。はっきり言ってぶっつけ本番で、遅れたりバタバタした場面もありましたが、何とかまずまず行けました。途中の右ヘアピンがレキで予想した以上にきつくて、危うく法面に車を当てそうになりました。
SS2:1分55秒4(54.5km/h)。クラス3位。
「E-4」のトップであるGRヤリスから5.9秒差。
AE111に乗るハラダ選手には0.3秒先行。
路面コンディションが悪く、至る所で水や泥が出ている状況でしたが、クラス3番手のタイム。
SS3:41秒2(38.4km/h)。クラス4位。
「E-4」のトップであるGRヤリスから1.4秒差。
AE111に乗るハラダ選手からは1.0秒差。
SS3までを終えて、サービスパークへと戻ってきました。何とか午前のセクション1を無事に終了。配給の弁当を食べて休憩します。
そして、午後のセクション2は私にとって惨憺たる状況となります…。
SS4:4分49秒1(58.2km/h)。クラス8位。
SS1から0.9秒縮まりました。しかし、SS1の時のノートリーディングがやや遅れ気味だったので修正しようとしたら、タイミングが全然合わなくなってしまい、事実上の失速…。SSが終わってからドライバーやすい氏に「こっちが文句を言っていても、いちいち動揺せずにノートを読んでくれ!」と言われる始末でした…。
「E-4」のトップであるGRヤリスから20.9秒差。
AE111に乗るハラダ選手からは8.9秒差。
SS5:2分05秒4(50.2km/h)。クラス9位。
SS2から10.0秒の遅れ。依然、ペースノートのタイミングが合わないことに加えて、コース終盤の橋の手前の右コーナーで泥に乗り、アウト側へコースオフ。かろうじてコース復帰できましたが、10秒の遅れとなってしまいました…。
「E-4」のトップであるGRヤリスから15.7秒差。
AE111に乗るハラダ選手からは12.2秒差。
SS6:40秒2(37.7km/h)。クラス1位。
SS3から1.0秒短縮。ジムカーナコースとは言え、最後にクラス1位(2台)のタイムが出て少しは慰みにはなりました。
「E-4」のトップであるGRヤリスには0.4秒先行。
AE111に乗るハラダ選手からは0.5秒先行。
総合タイムは15分01秒3。順位は「E-4」クラス完走8台中6位、総合完走76台中20位に終わりました。「E-4」クラス優勝であるGRヤリスは13分51秒7で、総合でも1位。AE111に乗るハラダ選手は14分32秒5でクラス2位、総合6位でした。
ゴール後、また1台失格になっていました。昼のサービス時に整備申告書を提出して許可を受けるべき内容の交換作業を、無許可で実施していたことが判明したからでした。パルクフェルメ(車両保管所)内でドライバーとコドラがオフィシャルから質問を受けていて、「整備スタッフに任せていたのでわかりません…。」と戸惑いながら返答しているのを見かけました。
1年半ぶりの参戦となったびわ湖高島戦、課題ばかりの復帰戦となりました…。ドライバーやすい氏からの注文は、「細かいコーナーが連続場所は息が苦しいかもしれないけど、できる限り途切れずに読み上げて欲しい。あと、焦ってくるとコーナーを先読みし過ぎて合わなくなる気がする。それから、危険個所はリピートしてほしい。泥で滑った場所、1回目の時はリピートしてくれたから避けられたけど、2回目の時は無かった。大変だろうけど頼むよ。」といったところ。
次戦は10月23日の富士山おやま戦。私はいい歳してマイナス思考の人間なので、次戦が来るのが憂鬱でたまらない…。普通は何事も年々経験を積むことで多少なりとも良くなっていくものですが、この「コドラ業」はなかなかうまくいかない…。それならきちんと学習して練習するべきところですが、そういうこともしない。「それで何を愚痴言ってんだか。」という気持ちもあるわけで、とにかく何とかいい方向へ脱却できないとまずいですね…。
