2025年5月9日金曜日、山形県鶴岡市にある出羽三山神社を訪れ、その帰り道には、新潟県村上市勝木に残る旧国道7号や羽越本線旧線のトンネルを見物しました。
その後は何度も仮眠を繰り返しながら、深夜の新潟県を上信越道新井PAまで移動。ここで5月10日土曜日の夜明けを迎えます。
ここから寄り道を再開。えちごトキめき鉄道の二本木駅と太田切橋梁、旧信越本線の戸草隧道と大廻隧道へ立ち寄りました。
さて、長野県内でもう少し寄り道していこうかということで、まずは長野市松代の「松代大本営跡」へ立ち寄ることを決定。もう1か所、旧長野電鉄屋代線の信濃川田駅跡も訪れることにしました。
まず訪れたのは、旧長野電鉄屋代線の信濃川田駅跡です。こちらを先に訪れたのは、長根県北部からやって来ると信濃川田駅跡の方が手前側になるからです。
場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
地形図を写真表示に切り替えると、駅跡の前後にも線路が存在している状態のものが閲覧できます。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
駅舎の外観は、今見ても現役の駅と間違えそうな状態を維持しています。
駅舎の中へ入ってみます。当時の運賃表や時刻表が掲出されたままになっています。
備え付けの木造の長椅子に懐かしさを感じます。
2000系電車の写真ですね。
駅名板。
線路から駅舎を望みます。
須坂側にある構内踏切。遮断機が残されています。
廃止直後と思われる写真を見ると、駅舎の反対側にあるホームもコンクリート造りになっていますが、現在はコンクリート部分や舗装部分が壊されて土の山になっています。
ホーム下に穴があります。昔々はホーム上に転轍機のレバーがあって、穴から連動ワイヤーが伸びていたんでしょうね。
屋代方面を眺めています。
駅構内の屋代側に残っていた鉄桁。
一直線に線路跡が続いているのが見えます。
さて、信濃川田駅跡の見物はこれくらいにして、長野市松代へと移動します。移動途中に旧屋代線の廃トンネルが見えましたが、ここは我慢してそのまま直行(笑)。
真田氏の城下町であった松代の市街地を通り抜けて、「松代大本営跡」の遺構の一つである「松代象山地下壕」へとやって来ました。
場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
地下壕の説明板と案内図。見学は無料でできます。地下壕へ入場の際は、貸出されるヘルメットの着用が義務となります。
ところで、実は現地を訪れたタイミングが悪く、同じく見学に訪れた大学生と思しき一団と鉢合わせ。
大学生たちには先に行ってもらって、後ろからのんびり見物しようかなと思っていたら、関係者の方から「どうぞ先に行ってください。」と勧められて、やむなく先に地下壕内へと進入。
集団に追い立てられるような形になり、あまり落ち着いて見物できませんでした…。
入口からしばらくは、頭がぶつかりそうな低くて狭いトンネルを進みます。
削岩機ロッドの説明板。地下壕内には抜けなくなってしまったロッドが数本残っているとありましたが、見つけられませんでした。
入口付近と違い、本坑部分はご覧のとおり大きなトンネルとなっています。地下壕というイメージから、この大きさにはちょっとビックリしました。
見学ルートの屈折地点。およその中間地点になります。
立入禁止区画は落石が放置されたままになっています。まあ、廃トンネルを探索する時はこんな場所ばかりですけどね。
見学ルートですが、補強が入っている箇所もあります。水溜りがあるので、漏水を原因とした落石があるのでしょう。
この坑道は割ときれいですね。
地下壕掘削時のトロッコ枕木の跡。
見学コースの終点です。ここから折り返して入口へと戻ります。
松代象山地下壕を見学後は、すぐ近くにある竹山随護稲荷神社へ。社殿からは松代の街が一望できます。
山寺常山邸。松代藩の寺社奉行、郡奉行を務めた山寺常山の屋敷跡。主屋は大正時代に失われ、現在は江戸末期から明治初期に建てられた長屋門形式の「表門」と、大正末期から昭和初期に建てられた書院「対竹盧」が現存しています。
これにて松代市街地での見物は終了。今回は実質「松代大本営跡」だけでしたが、先にもちょっと記したとおり、松代は元和8年(1622年)から幕末まで真田氏が藩主を務めた松代藩の城下町。松代城跡、真田宝物館、真田氏の菩提寺「長國寺」など、いろいろ見どころがあるので、また折を見て訪れてみたいと思います。
時刻も15時を回り、これでようやく帰宅することに。上信越道長野ICから高速に乗り、長野道へと進みますが、疲れが出てきたのか眠気に襲われ(笑)、筑北PAで1時間ほど仮眠。
16時45分頃に筑北PAを出発。中央道駒ヶ岳SAで給油し、18時20分頃神坂PAに到着。ここで晩御飯。ご飯を食べている間に土砂降りが降り出して、止む気配が無くてずぶ濡れで車へと戻る羽目に。
20時45分頃、やっと自宅へと到着。今回の走行距離は1,349Kmでした。
年相応に段々と疲れが抜けにくくなってきているためか、疲れを感じるとすぐ眠くなり、しかも眠気がなかなか抜けません。眠気に対する耐性がホントに落ちてきていますね。安全のために「眠気が来たら無理せずにすぐ仮眠。」で、これからも長距離ドライブへ出かけたいと思います。