2019年7月14日日曜日、青森県弘前市内で開催されたTGRラリーチャレンジカップin弘前にドライバーやすい氏と共に参戦しました。
愛知県からは片道1,000km超の遠距離開催地のため、やすい氏運転の積車で出発したのは12日金曜日の23時頃。金曜日は時間外に会社の会議があって帰宅したのが22時近くになってしまったので、私は風呂だけ入っての出発でした。
新東名、圏央道、東北道と走り続けて、現地への最寄りとなる大鰐弘前ICを通過したのは13日土曜日の12時20分頃。
そこからさらにナビの案内に従いながら、ラリー会場となる岩木山百沢スキー場へとやって来ました。
ここで、今回のサービスを担当していただけるやすい氏の知人で埼玉県在住のイクタ氏と合流。いつものようにスペアタイヤなどの大物の荷物を降ろしていきます。
やすい氏とイクタ氏は当日のサービススペースのレイアウトや作業内容について簡単に話し合った後、グラベル林道走行に合わせてフロントタイヤのトーの調整についても相談(普段はタ-マックラリーに合わせて調整してあるため。)。二人でメジャーと空き缶を使って採寸して、イクタ氏がその場で微調整していました。
当日に向けての準備が終わったところで、イクタ氏は温泉に寄る(弘前に来ることを了承した理由の一つは、温泉巡りができるためだそうです(笑)。)とのことでいったん解散。私たちはトレノに乗り合わせて、宿のある弘前市街地へと移動です。
ただし、宿へと向かう前にやすい氏がチェックしていた市街地の模型店へ寄り道(笑)。期待していた掘り出し物は無かったようですが、一品購入しておりました。もう1軒寄りましたが、そちらは閉店となっていました。
宿は弘前駅前にある全国チェーンのビジネスホテル。
夕方からは、ラリー先でのやすい氏のお楽しみである前夜祭(飲み会。)。イクタ氏を交えて3人、青森の海鮮を出してくれる居酒屋(イクタ氏が温泉で仕入れた情報のお店。)で舌鼓を打ちました。
ラリー当日は朝5時にホテルを出発。スキー場へと向かいます。
土曜日は曇天でしたが、当日は朝から快晴。岩木山も頂上まではっきりと見え、空気も清々しいですが、日中の暑さが心配です。
レッキは3本のグラベルSSを回り、走行距離は約50km。普段よりも時間がかかりましたが、スケジュール上は問題なし。
やすい氏の感想としては、抑えるところをきちんと押さえておかないと危ないコースかなといったところでした。跳ねる車内で作成したペースノートをきちんと読めるように清書しておきます。
その後、参加確認・車検・ブリーフィングと滞りなく終了。スタート開始が、併催の東日本選手権・東北ラリーシリーズの参加車両が出発してからとなるので、しばし時間に余裕があり、スタート時間まで休憩。
多くのメーカー・ディーラー系チームが出場してピリピリ感のあるTGRオリジナル戦とは違って、出場台数も少なく何となくのんびりとした空気が流れています。
ちなみに、私たちが参戦しているE-4クラスの参加は2台のみ。これを狙って、遥か遠い地である弘前戦にわざわざ参戦したといって過言ではありません。何とか完走しさえすれば2位のポイントが付くわけですから。
スタート時刻は9時59分。出発ゲートの下で1台づつ紹介されながらのスタートです。このラリーは初めての出場なので、レッキや車検の時からAE92トレノに対するオフィシャルの方々の食いつきが激しいことになっていましたが(笑)、紹介時も担当のオフィシャルさんの説明が長くてTCチェックインの1分前を切ったため、紹介が終わる前に出発しちゃいました(笑)。
ラリー中の車両のトラブルとしては、マフラーがぐらつく状態となりましたが、これについては応急処置で何とか持たせることができました。そのほかは目立ったものはありませんでした。
さて、コース設定は、3種類のコースで5本のSS。SS2だけが1回走行の構成でのオールグラベル林道です。
距離は、
SS1・4「湯口」:3.25km。
SS2 「大助」:3.52km。
SS3・5「百沢」:1.70km。
SS合計13.42kmです。「百沢」がギャラリーステージとなっています。
こちらは、「百沢」SS前のTCでの待機中の様子です。
走行タイムは、
SS1:4分01秒8(48.3km/h)クラス2位。クラス1位に3.9秒差。
今回からペースノートでの左右の表現をひ(左)・み(右)からL(レフト)・R(ライト)に変更。それが理由という訳でもないですが、コース前半は先読みが行き過ぎてしまいました。
ドライバー側としては、道幅が狭いグラベル林道で思ったようなドライビングが出来ず(事前練習を幅が十分あるダートラ場でしていた影響かもと言っていました。)、全然乗れなかったようです。やすい氏の知り合いで今回E-2クラス優勝の佐々木さんに心配されてしまうようなタイムでした(佐々木さんとは17.6秒差…。)。
SS2:3分58秒7(53.0km/h)クラス1位。クラス2位に4.7秒差。
ここでは途中でペースノートをロスト。まだ頭の中でL・Rの処理がきちんとできていないようです…。
このSSは「湯口」に比べれば道幅に若干余裕があり、その分乗れたようですが、こちらのロストにあまり注文を出さないくらい、グラベル林道の難しさに戸惑っているようでした。
SS3:2分06秒5(48.3km/h)クラス1位。クラス2位に9.1秒差。
コースの道幅が一番広いSS。
落とし穴は途中にあるジャンクションでの鋭角右ターン。地方戦の4WD勢がほじくり返したのか、轍がものすごく深くなっていて、サイドターンしたら向きを変えたところでトラクションが全然掛からずストップしかかりました。
ここでもペースノートをロスト。ちょっと自分に怒りが湧いてきておりました。ちなみに、クラスもう1台のランクスは鋭角ターンで失敗して切り返しをして大幅ロスしたそうでした。
SS4:3分54秒2(49.9km/h)クラス1位。クラス2位に2.6秒差。
SS前のTCで、「熊の目撃情報が入ったので、SSスタート地点までクラクションを鳴らしながら走ってください。」との指示が。
お互い気合を入れ直しての「湯口」SS2本目。所々で轍が深くなっていて、ハーフスピンしかかり危ない場面もありましたが、タイムは1本目より7.6秒速くなりました。「ということは、1本目きちんと踏めていれば10秒くらい速く走れたということか…。」とやすい氏。
SS5:2分07秒6(47.9km/h)クラス1位。クラス2位に3.9秒差。
2本目で変更したのは、ジャンクションでのサイド引きを止めたこと。後輪が浮き砂利で具合よく滑ってくれてスムーズにターンできました。
タイムは1本目より1.1秒落ち。路面状況も悪いからなぁと思っていたら、「完走を意識して抑え気味にした。」とのことでした。最後のストレートでの全開は気分良かったですけどね(笑)。
最終結果は、E-4クラス完走2台中1位、総合完走27台中16位でした。クラス2位とは16.4秒差。相手側のミスに助けられて振り切れたというところでしょうか。
総合順位はともかく、ここへ参戦した目的はポイントを稼ぐことであり、一番いい形で達することはできました。
しかし、やすい氏としてはグラベル林道でのドライビングに、経験不足からくる不甲斐なさを実感したラリーとなったようでした(特に「湯口」SSにて。「大助」と「百沢」はおもしろかったそうです。)。
私は相変わらず不安定な(もう何年やってんだというところですが…。)リーディングが問題。後半2本は落ち着いていたので、これを常時発揮できるか(特に高速テクニカルコースで。)が鍵ですかね。
ともあれ、表彰式で金メダルをもらったわけですから、これでE-4クラス通算2勝目。年間ランキングもいい順位に行けるのではないでしょうかね。
さて、日中は快晴だった天気が、ラリーが終わった頃から怪しい雲行きに。雨が来る前にと、普通は暫定結果公表後30分は異議申し立ての時間が取られるところ、早々に拍手での承認で正式結果となり表彰式となりました。
表彰式が終わった頃から雨がパラパラし始めましたが、霧雨に濡れる程度で撤収作業が終わってよかったですよ。
最後にやすい氏と佐々木さんが雑談をしていて、佐々木さんがコドラさんに「彼らはこれから12時間耐久で帰るんだよ(笑)。」と言ったら、コドラさん「ラリーの後に耐久レースまでできるなんて羨ましいですね(笑)。」と発言。やすい氏「羨ましくなんかないわ!」と言い放っておりました(笑)。