本日は、長野県の道の駅信州新野千石平へ焼き山栗を買いに弟とドライブに出かけてきました。今回のドライブについては、元々、運転をしてくれと頼まれていたので、最初から運転を担当。
「妻籠の方から行ってほしい。」とのことだったので、ひとまずは新東名豊田東ICから東海環状道、中央道経由で中津川ICを目指します。が、途中で気が変わり、中央道瑞浪ICで下りて国道19号で中津川市へ向かうことに。
ところが、国道19号に合流する交差点から中津川市方面が通行止め。パトカーからのアナウンスではトラックが横転事故を起こしてしまったとのこと。
やむなくナビで道を探し、国道19号と土岐川を挟んで対岸にある県道へ迂回。同じように迂回してきた車5・6台と隊列を組み、狭い道を流していきます。
国道19号と国道418号との交差点でようやく国道19号へ復帰。
こうなると、「このまま国道を走っていってもおもしろくないなぁ。」と思い、恵那市に入ったところで市街地を通る旧国道へ。道を間違えてUターンしたりしながら、恵那市街地の東側を通る旧中山道に出てきました。
ここからは旧中山道の案内がある道を辿ることに。恵那市岡瀬沢、中津川市茄子川と通過。茄子川までは県道410号でしたが、その県道410号が茄子川からは旧中山道を外れて中央本線美乃坂本駅方面にそれてしまうことに気づいてまたUターン。
道なりに真っ直ぐの旧中山道へ入り直し、いかにも街道沿いにありそうな古い家屋が残る小さな集落を通り抜けて、交差点に出ました。
案内が左折とあり左折。そして、すぐに右折するようにまた案内が。目の前には幅の狭いものすごい急坂。仕方がないので、とんでもない急坂を(舗装はされていますが。)登っていきます。
坂の頂上で「道路の先が見えん!」という所でまた交差点。この先は台地の上になり急坂は終了。よく左右を確かめてから二車線道路を横断して、狭い道をどんどんと入り込んでいきます。
あとは道なりに進んでいき、中津川ICの手前でようやく国道19号に再合流。恵那市と中津川市の間は、旧街道と現国道は全く違うルートを通っていることがよくわかりました。
中津川市街地も旧国道を走行。本来は市街地東部で中津川バイパスに吸収されてしまいますが、それを避けるように横道に入り込んだところ、また旧中山道へ。出てきたのは旧中山道落合宿でした。
宿場町の中を走っていたところ、「落合宿本陣 無料公開」との看板を見つけ、立ち寄ってみることにしました。
旧中山道落合宿本陣。火災焼失後の1818年に再建されたものだそうで、それでも築200年になります。岐阜県下の旧中山道では唯一現存する本陣だそうです。
建物は土蔵造り。防火・耐火のために蔵と同じように壁が厚い漆喰で塗り固められています。
補強のために漆喰には松の皮が混ぜ込められているそうです。
こちらは、殿様などの高貴な方専用の玄関。駕籠が横付けできるようになっています。
当然ですが、柱や壁は建築当時のもの。内装は改装されている部分もあるそうですが、当時の趣をよく残しているそうです。
こちらは上段の間。その名のとおり、殿様などが泊まった部屋。
ここの家主は、殿様以外は家主の家族であってもこの間に上がることを許さなかったそうで、代々そのしきたりを守っていたそうです。
これだけ立派な家屋なので、天井裏も高いです。
この本陣、門が2つありまして、こちらは殿様専用の門だそうです。
この本陣を訪れた時は、まずボランティアの方からの説明を受けました。70歳だという男性の方で、「15分くらい時間はいいですか?」ということでしたが、熱心に細かく説明されて、結局30分以上は話を聞いていたと思います。歴史ものは好きなので、こちらも「ふんふん。」という感じで聞いていました(笑)。
思わず1時間もの滞在となってしまい、先を急ぐことにします。
ここからは県道7号で馬籠峠を越えて、妻籠のたもとで国道256号へ。あららぎ温泉付近からまた旧道へとそれます。「あららぎ」はこの辺りの地名で、漢字では「蘭」と書きます。
旧道をくねくねと走ってやって来たのは本谷橋。
特に古い橋というわけではないですが、戦後、長野県下でよく造られた「ローゼ橋」と呼ばれるものです。
この橋は昭和34年架橋で、以前に来た時は年相応にコンクリートが黒ずんでいましたが、きれいに補修されたみたいです。
橋を渡り、もうしばらく走ると国道256号に合流。清内路トンネルを越えて、昼神温泉を過ぎ、その先は国道153号を少々走行。阿智村からは県道64号を通って、下條村で国道151号へ。
あとは道の駅信州新野千石平を目指して国道151号をひたすら走るだけ。13時半くらいだったと思いますが、無事に到着しました。
しかし問題は、焼き山栗の屋台が無くなってしまっていたこと。弟はここの焼き山栗がお気に入りで、それで時々ここまでドライブに来ていたわけですが、屋台が復活するまでは当分来ることは無いかもしれません。
取りあえずいつものように鶏唐揚げ定食を食べて、お土産物を見て、帰路につきました。
最後の寄り道は根羽村内の旧国道153号。国道指定解除後も国道標識が取り残されている場所です。
木立ちからの樹液でしょうか?大分汚れが目立ってきましたが、今のところは健在です。
大分目まぐるしく走り回りましたが、こういう気ままなドライブはいつものこと。愛知県の隣の県くらいまではこんな感じでこれからもウロウロしてるでしょう。