2024年10月12日・13日、愛知県豊田市稲武町にある大井平公園の駐車場を拠点に開催された「第39回シロキヤラリー」へ参戦してきました。今回も「JMRC中部ラリーチャレンジシリーズ」へのエントリーです。
さて、実はこのシロキヤラリーの前に重大事件が発生しました。
ここまでの同シリーズでの獲得ポイントは、初戦の「豊田しもやまラリー」が2位で15点、2戦目の「いなべ東近江ラリー」が4位で10点の合計25点だったのですが、JMRC中部側から「同シリーズへのエントリー要件を満たしていないことが判明したので、獲得ポイントを抹消します。」とドライバーやすい氏へ連絡が入ったそうです。
初戦の申込時にその話があったのなら理解できますが、「2戦目まで普通にエントリーを受理してポイントも付けておきながら、今さらそんな話は納得ができない!」とドライバーやすい氏は憤慨。相当交渉したようなのですが、「規則書にあるエントリー要件を満たしていないとわかった以上、例外は認めません。」との結論だったようです。
今回のサービスパークとなる大井平公園の駐車場へとやって来ました。
場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
今回のツールボックスチームは、私たちに加えて、若手のやまだ君とコドラ初体験のハンダさんコンビも同じクラスで参戦します。
レッキ(下見走行)のブリーフィングが終わったら、さっそくレッキへと向かいます。
今回のラリーでのレッキ、SS3・6がコース中に交差点を3回曲がるルート設定だったのですが、3つ目の交差点で右折するところ、直進するというミスコースをしでかした車が多発(私たちもその1台(笑)。)。
ロードブックには交差点にラジオポイントがあるような記載だったのですが、そのラジオポイントの看板が交差点のさらに奥側に立っていたため、「その先に交差点があるのか?」と私たちを含めて困惑してしまったのが原因です。その看板、本番前なので、避けて置いてあっただけだったのでしょうね…。
赤枠を付けたコマ図がその場所ですね。
ともかくレッキを終えて、サービスパークへと戻ってきたら車検。今回も指摘事項なく通過いたしました。
今回のサービスパークの様子です。狭い駐車場にすし詰め状態…。
土曜日はドライバーズブリーフィングが終わったところで解散。各自、いったん帰宅となりました(豊田市稲武町からなら、1時間半くらいで帰れるので。)。
10月13日日曜日ラリー本番当日。朝6時半ごろに現地入り。稲武町の市街地はうすい靄に包まれています。
国道153号と国道257号が交差する稲武町交差点から程近い所に祀られている大きな馬頭観音像。
サービスパークには6時40分に着きましたが、チームメンバーはまだ誰も来ていません…。早く来過ぎたようです。
その後間もなく順次メンバーが到着。スタートに向けて準備を進めます。
お隣さんはお知り合いのタクミクラフトさん。フォード・フィエスタR2の中を窓越しに覗かせてもらいつつ、Yさんと少々おしゃべりしました。
そして、ラリー出発前に今回初コドラのハンダさんから注意点を尋ねられたので、タイムコントロールへの入り方やタイムカードの取扱い、その他競技進行上の注意点など、基本的な事柄を説明しておきました。
それでは走行タイムと簡単なラリーの内容について。
SS1「KurodaⅠ」2.03km:1分40秒5(72.7km/h)。クラス2位。
ラリージャパンで使用されるSSコースの一部を使用。最近出たラリーではあまりなかったハイアベレージなコース。まずは無難な出だしです。
SS2「NoiriⅠ」6.20km:5分47秒4(64.2km/h)。クラス1位。
極端に狭いとか急坂があることもなく、比較的スピードを乗せて走りやすいコースと言えますかね。ドライバーやすい氏から「やっぱりエンジンの吹けが悪い。」とのコメントあり。
SS3「SangasakaⅠ」5.58km:6分00秒7(55.6km/h)クラス1位
前2つのSSから一転し、曲がりくねったコース。下り坂もけっこうきつめ。
このSS、フィニッシュ看板を見落とし(もしくは前走車が吹っ飛ばしたのか。)、ペースノートをロストしたと勘違い。危うくストップ地点へ突っ込みそうになる。
午前のループのタイムカード。
結局、エンジンの調子は戻らなかったため、サービスパークに戻ってから技術本部へ申告し、エンジンの点火タイミングの調整を試みることに。
サービスタイム終了後は、近くにある道の駅「どんぐりの里いなぶ」へと移動してセレモニアルスタート。
SS4「KurodaⅡ」2.03km:1分39秒2(73.6km/h)クラス3位
1本目より1.3秒短縮。
SS5「NoiriⅡ」6.20km:5分46秒7(64.3km/h)クラス1位
1本目より0.7秒短縮。
SS6「SangasakaⅡ」5.58km:5分54秒0(56.7km/h)クラス1位
サイドブレーキの効きが甘かったのか、スタート地点でのカウントダウン中に車がするすると動き出してしまうミス。
「フライングを取られたかもしれない!」とドライバーやすい氏は猛アタック。下り坂のクネクネ道も激しく攻め立てて走行するので、車の挙動が乱れたり暴れたりで、内心けっこうドキドキしてました(笑)。結果的にはフライングは取られず、1本目よりも6.7秒も短縮しました。
午後のループのタイムカード。
これで全SS終了。エンジンの不調もあり、順位はあまり期待せずにサービスパークへと戻りましたが、そこでSS5までの速報を知らされて、初めてクラス首位に立っていることを知りました。
シロキヤラリーの最終結果は、トータルタイム26分48秒5でクラス優勝。2位に37.0秒差つけての圧勝でした(今回はちゃんとエントリー要件を満たしているので大丈夫。)。私としてはタイム差に加えて、クラス完走車が13台あった中での優勝という点も良かったですね。
今回のラリーは表彰式が無くて、ラリー本部へ盾と副賞を受け取りに行っただけなのは、ちょっと残念でしたけどね。
同じチームのやまだ・ハンダ組もTGRラリー以外のラリーは初参戦ながら同じチャレンジクラスで3位に入るという殊勲。夜は焼肉屋で盛大に打上げをしました。
蛇足ながら、獲得していたポイントが抹消されなければ、今回の優勝でシリーズチャンピオンだったんですよね…。正式結果では今回優勝分の20ポイントにより、シリーズ3位の結果となりました。