2024年6月16日日曜日、福井県勝山市で開催されたTGRラリーチャレンジin恐竜勝山戦へ参戦してきました。
現地へはラリー前日の6月15日土曜日に乗り入れ。ラリーのサービスパーク会場は例年どおり勝山市内のスキー場「スキージャム勝山」の駐車場。今回は昨年のTGRラリー豊田戦でラリーデビューしたやまだ・やまだ組のヴィッツも参戦です。
13時になりレッキ(下見走行)の受付開始。少しでも早く出発したい方々が長蛇の列をなしています。
このラリーは例年ほぼ同じSSコースを使用するので、昨年も参戦している私たちは昨年作成のペースノートを流用できます。早く出発したところで後ろから追い立てられたらペースノートの修正がじっくりできないので、焦らずに出発します。
ところで、今回のレッキでは珍事件が発生。国道157号とスキージャム勝山を結ぶ対向2車線の道路を移動していたところ、路肩の深い側溝にはまっている後方ナンバーのラリー車を発見。目をつぶって走行していなければ落ちるはずもないような場所だったので、二人して「???」。
そのまま雁が原スキー場跡を起点にするSSのレッキを終えて、細い道を通ってスキージャムへと向かう対向2車線の道路へと出てきたところ、その場所がちょうど脱輪現場。
おそらく、そのラリー車は一旦停止することなく2車線道路へと出てきて、曲がり切れずに側溝へと脱輪してしまったんでしょう。細い道から2車線道路へ出る時、けっこう段差がきつかったので、車が跳ねてしまったのかもしれません。でも、ロードブックをちゃんと見ていたら、交差点で一旦停止するはずなんですが…。
ちなみに、その時ドライバーとコドライバーは「OK」ボードを持って、車の横に揃って立っていました。というか、立たされたんでしょうね(笑)。
その後は参加確認と車検。当然、車検は無事に通過し、土曜日の行事はこれで終了です。
今回も宿泊先は福井駅前のビジネスホテル。そして、今年も宿泊先へと向かう前にドライバーやすい氏の要望で福井市内の模型店へ寄り道します(笑)。
そして、ホテルへチェックインしてからレッキで録画した動画を基に二人でペースノートのチェックを済ませ、「前夜祭」へと出かけます。
今回は私たちとやまだ・やまだ組の4人での「前夜祭」。昨年気に入ったお店が満席で入れなかったので、何年か前に利用した居酒屋まで足を伸ばす羽目に。そのお店で席が確保できたので、ようやく落ち着いて歓談しつつ飲食いたしました。
翌6月16日日曜日、ラリー本番。福井市内の天気は快晴。朝6時半に福井駅前のホテルを出発して勝山市内のサービスパーク会場へと向かいます。
しかし、勝山市へと近づくとドンドン雲が出てきて、スキージャム勝山の上空はすっかり曇天…。
サービス隊のツールボックスのMさんも合流し、サービスの設営をします。
曇ったり晴れたりと天気がコロコロと変わる中、開会式とドライバーズミーティング。相変わらずの盛況ぶりです。
今回のSSコースは、
SS1・4「KARIGAHARA」:1.54km。昨年から設定されたSSですが、スタート地点とフィニッシュ地点が変更され、コースも若干追加されました。
SS2・5「SKI RESORT」:1.36km。幅広の上り坂舗装路。
SS3・6「PARKING」:0.50km。恒例のスキージャム勝山の駐車場を利用したジムカーナコースのSS。
SS合計6.80kmです。
それでは走行タイムについて(ラリー内容については、あまり印象に残るような事はありませんでした。)。今回、私たちの参戦するE-4クラスは8台。そのうちGRヤリスは4台です。
例年、SSを1本走行してから勝山市役所でのセレモニアルスタートへと向かうのですが、今年は最初に勝山市役所まで移動します。
勝山市役所へ到着した頃に、ついに雨が降り始めました。コース脇に並んでいた観客達も雨に濡れないように建物の際まで下がってしまいました。
SS1:1分38秒2(56.4km/h)。クラス5位。
「E-4」のトップから8.2秒差。
昨年と変わらず落ち葉や泥などの汚れが目立つ路面コンディション。スタート直後にパイロンコースが追加されましたが、特にトラブルもなくフィニッシュ。
SS2:1分29秒0(55.0km/h)。クラス6位。
「E-4」のトップから6.0秒差。
1.5車線幅程度の道路で、急坂と連続したヘアピンカーブが特徴のコース。
どうもフィーリングが合わなかったようす。
SS3:1分02秒8(28.6km/h)。クラス6位。
「E-4」のトップから5.3秒差。
駐車場を使用したジムカーナコース。前後方向のパイロンの間隔が昨年よりも狭くなり、より細かく蛇行するコースレイアウトに。
その影響が悪い方向へと出てしまいました。低速で連続してステアリングをロック近くまで切り返すことによりパワステが効かなくなるトラブルが発生。大幅にタイムが落ちてしまいました…。
サービスインの前にリグループ。15分間の待機です。
午後のループです。
SS4:1分35秒0(58.3km/h)。クラス6位。
「E-4」のトップから3.2秒差。
SS1から3.2秒短縮。
SS5:1分26秒8(56.4km/h)。クラス6位。
「E-4」のトップから7.0秒差。
SS2から2.2秒短縮。
SS6:1分02秒6(28.7km/h)。クラス5位。
「E-4」のトップから7.0秒差。
SS2から0.2秒短縮。
SS3と同じパワステトラブルがまたも発生し、ドライバーやすい氏は必死になりながらステアリングを切り返す苦行を強いられました…。
最終結果は、トータルタイム8分14秒4で、クラス5位・総合13位でした。パワステトラブルだけが印象に残るラリーとなってしまいました。
まあ私たちにとって、今回のラリーは言わば「練習」でした。本番は次週6月22日・23日開催の中部・近畿ラリー選手権「いなべ東近江ラリー」。気持ちを切り替えて望みます。
おまけで最後の出来事。ラリーを終えて、パルクフェルメ(車両保管所)からサービスへと歩いていたところ、ドライバーでも参戦している顔見知りのオフィシャルさんから「ロードブックを見せてもらっていいですか?」と話しかけられたので、ロードブックを貸しました。
オフィシャルさん、首を傾げながら「実は『雁が原のSS(SS1・4)のパイロンコースのコマ図がきちんと載っていない。おかしい!』というクレームをもらったんです。これ、コースわかりませんでしたかね?」。
私、「いや、別にコマ図に記載が無くてもコースの全体図にちゃんとしたパイロンコース図が載っているし、オフィシャルが誘導したうえでレッキもしてるわけだから問題ないんじゃないですか。」。
オフィシャルさん、「うん、そうですよね。ありがとうございました!」。
その後、どうなったかはわかりませんが、いろいろと大変ですね…。