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イイね!
2009年04月27日

高級感とは

高級感とは  難しいテーマです。

 人によって高級感の感じ方は違うし、高級感も一つ間違えばいやらしく感じられます。
 クルマの高級感って何でしょう。

 旧来の日本車的高級感は、メッキパーツ、メッキモール、木目パネルで演出されます。ところがメッキがなくても高級感は感じるわけです。厚みを感じるアールの豊かな形、ドアを閉じた際の音、革やアルカンターラ(=エクセーヌ:東レの高級人工バックスキン)内装、スイッチやパネル類など可動部分の音・動作速度・重み等々。

 人間は五感を使って周囲の情報を受容しますから、その五感に訴える演出が重要です。特にこの場合視覚・触覚でしょうね。その演出も過剰であれば逆効果です。


 先日の横オフで、SVXには高級感があると言われました。自分自身も、ピアッツァにはない演出が、見事になされていることを感じます。そんな点を幾つか挙げてみることにします。

 幅広なボディ・厚みがあり豊かな曲線を描くボディデザインが、まず5ナンバーボディではなしえない余裕を感じさせます。ドア自体にも厚みがあり、鉛で多少デッドニングされているためもあって、閉めた際も重厚な音がします。
 エンジンは静か。理想の配置という水平対向6気筒のスムーズさ。そしてあふれるパワー。高速道路上でもわずかなアクセル操作で加速し、回せば決してがさつにならずDOHC独特の「クーン」という音で応える。
 内装はアルカンターラの品の良さと明るい色遣い。室内灯類も必要充分にして、品よくまとめられている。
 ただ一つ、木目調パネルの見た目と触感はこのクラスとしては質感が今ひとつ。
 オーディオは純正でも充分によい音が楽しめる。ヘッドユニットを入れ替えさえすればさらに豊かに。
 今は電波式が当たり前のキーレスエントリーは赤外線式で、開けられる場所が制限されるものの、あるのは便利。キー差し込み口照明も、今となっては当たり前の装備ですが。


 ピアッツァも登場当時は高級車ですが、まだそうした演出技術が充分でなかったのでしょう。材料も非天然素材はまだまだ耐久性や質感が充分でなかったのかも知れません。内装材に高級感があったり、品よくまとめられた内装であったり、斬新なサテライトスイッチをもっていても、今の目で見れば演出が今ひとつです。後期型は丈夫な内装になっていますが、質感は犠牲になっています。本革仕様の最終のロータス リミテッドであっても、基本が1981年であり、基本を大きく変えることがなかったために、新しい時代のライバルに対抗するのは難しかったことでしょう。

 ピアッツァに今の目でも充分な高級感を与えるのは大変難しいかも知れません。
 外装についてはあまりいじれませんから、塗色で勝負するぐらいでしょうか。ウッドベルのサイドステップも後付け感があり前後のつながりが今一つですから、難しいものがあります。トータルに質感をあげるには、むしろへたにいじらない方がよいかも知れません。

 内装は、余地がありそうです。古びた内装材は要リフレッシュですが、ロータスあたりの暗い内装は思い切って明るくしてしまってもいいでしょう。アルカンターラや本革、できのよい人工皮革など質感の高い材料を使えば、ある程度の演出も可能でしょう。
 好みの問題ではありますが、ウッドパネルを導入すればさらにイメージを変えることも可能です。
   
 マップランプは、プラスチック感が強い上、光量が不足しています。なにかもう少し明るいものに交換したいところです。
 サテライトまわりは、ピアッツァの特徴故、あまりいじりたくないです。
 サイドブレーキまわりはプラスチック感が強い上に小物入れ等もなく使い勝手も今一つなので、なにかアームレストになるものを用意してもよいでしょう。

 今どきのオモチャじみたオーディオはマッチングが悪すぎます。ナビ類を入れるなら2DIN一体型か1DINインダッシュタイプでしょうか。モニターをそれ以外の場所につけると後付け感が強くなり、今一つです。
 スピーカーについては、純正はもはやぼろぼろで使い物になりませんから12cmの適当なものに交換した上、ツイーターをドアかダッシュボードあたりきれいに増設すれば、満足感のある音になるかも知れません。ただ、それでも純正のボックスを使う限り低音は不足するので、どうしても気にする向きはスーパーウーファーをトランクにでもつけるしかありません。

 フロアマットも毛足が長く密度の高いものに換えると、イメージが変わってきます。

 これだけやれば、室内の満足感は上がりそうです。

 NOISYなエンジンもボンネットに遮音シートを取り付ければ、それなりにエンジン音は抑えられるはずです。以前ブルーバードに乗っていた時、ターボ車から外してきた純正ボンネット裏インシュレータを取り付けたところ、かなり効果がありましたから。

 エンジン自体の音量・音質は、設計時にあまり考慮されていないので、やむを得ないでしょうか。うちの4ZC1-Tは各気筒のピストンやクランクシャフトの重量差をゼロにしたフルバランス仕様ですが、それでも振動が大きく、エンジンのキャラクターと認めざるを得ません。

 すこしずつ手を入れていけば、全体の質感をあげることはできるでしょう。
 自分自身もなるべく頑張ってみます。
ブログ一覧 | デザイン | クルマ
Posted at 2009/04/27 21:05:16

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この記事へのコメント

2009年4月28日 7:31
ドアの音は感じますね。
最近の車は軽くパタンと閉められますし、ドアも重量感があります。
31はドアは軽くて思いっきりバタン!と閉めなきゃしまらないし音も大きいです。
サイドの窓枠のメッキ、高級感を出す要因ではあるんですが31の場合いかにもオッサン車らしくなっって嫌だったんですが
慣れれば逆に旧車らしくていいかな?と思い始めました^^;
グリルのメッキも当初は気に入らず、今は塗装したグリルをつけています。
GTS-Rバンパーに変えてスポイラーが付いた今、メッキグリルでもぜんぜんスポーティなんですけどね^^
パサージュですけど内装はドピンクなキャバクラシート(笑)では無くGTSと共通の黒の皮系なのでスポーティに上質ですね。
コメントへの返答
2009年4月28日 11:59
ドアは、調整で多少改善するでしょうけれど、最近の新しいクルマはとてもスムーズで開け閉め時の質感も高いですね。

メッキは、品よく使えばよいのですが、多くのクルマではいやらしさを伴う要素ですね。私もSVX S4のフロントグリルをボディ同色にしていますが、純正のメッキに戻したいとは思いません。あれはあれできれいにまとまってはいるのですけれどね。

日産の当時の上級車は、あんまり趣味がよくない印象が。もっとも多くのセドグロが中古になって趣味の悪い改造を施されていたせいかもしれません。いずれにしろ自分には縁がなかったのであんまりチェックできていない部分です。
2009年4月28日 16:52
こんにちは、

しげしげとSVX拝見させてもらったあとで

ピアッツァを振り返ると
今の時代の目でみると
何となく中途半端に見えて来ました。

まぁ、今の視点で見る事自体がナンセンスではありますが。

実用志向第一主義のいすゞの方向性には共感ですが、
何かもう少し方向性がビシッとあるとより良い感じに
なるのでしょうね~。

でも、相変わらずピアッツァが大好きな気持ちは
揺らぎませんが(笑!)

SVXを同時に持てれば、ピアッツァに無い部分が
満たされて良いのかもしれませんね。
コメントへの返答
2009年4月28日 20:28
そうなんですよね。何と言っても旧車ですから、今の視点で比較しても仕方がないですよね。
ただ、そういってしまうと、じゃあ、オリジナルがすべてか、初期型がいいのかという話になりかねないですね。
私はそうは思わないので、それなりに品よくモディファイして、現代的にできる部分は手を入れて、古くささや素材感の悪さみたいなものを感じさせないものに仕上げられればいいなあと思います。

SVXも、オリジナルの透明樹脂フロントグリルはかなり古くささを感じさせますし、これらは経年変化でかなり黄ばんでいかにも90年代の旧車感を漂わせていました。S4メッキグリルもはげていましたし、メッキもいかがなものかという気持ちもありました。
私は購入時にまずここに手を入れて、現代的な顔つきにモディファイしています。
http://minkara.carview.co.jp/userid/441462/car/358836/1099715/photo.aspx

ピアッツァもとりあえずおめめはマルチリフレクタライトでぱっちりさせています。
このあたりに手を入れると、随分印象がかわるものですね。
2009年4月28日 22:34
私は気にしないで乗ってましたが、JR130だとダッシュボードのスポンジが裏返る(?)ので、ここは直したほうがいいかな、と。

エンジンは、ベレットとか117が現役の頃に設計されたものを、排気量アップし続けたものなので、まぁ仕方ないかな。
マフラー腐っていたので、タイコから後ろのパイプが走行中に落下して、後ろを走っていたミニに乗ってる人たちに指差されて大爆笑されてしまい、ステンレスマフラーにしたのですが、これが大当たりでした。
重厚かつ深夜でもご近所に優しい音に満足しましたが、真冬に作業したので、風邪ひいて寝込みました。

免許取った頃は白い車がやたらと多くて、白い車になんとなく抵抗がありました。
木下(きおろし)街道という道路沿いにあったジェミニオートで、JR120のマニュアルがあったのですが、白だったので「うーむ…」と悩み、その後、JRピアッツァのマニュアルならなんでも良かったので、銀のJR130買ったのですが、今にして思えば、白のピアッツァ買ってMARTINIカラーにしちゃっても良かったかなー…なんて思います。
コメントへの返答
2009年4月29日 5:03
JR130は、維持そのものがなかなか難しいですね。内装がめくれるのは有名ですし、G200もピアッツァのは制御系ECGIを頑張りすぎたために、部品入手が難しくなっていると聞いたような気がします。117クーペにピアッツァのエンジンを換装するというケースもあるらしいですが。

私も白には抵抗がありますが、ピアッツァの場合は白が結構似合いますね。イルムシャーの白はかなりよいです。
Martiniカラー、面白いかも知れません。

2009年4月29日 0:02
高級感、難しい問題ですね。
唐突ですが、ウチのカミさんはミニバン系の「木目内装・本皮シート」が全く似合わなくて可笑しい、という意見の持ち主です。
この意見を聞いた時、「高級感というのは色んな基準や見方があるものだ」と、妙に納得しました。

ところで個人的にはアルミのヘアライン風が好きなんです。が、PIAZZAには使いどころが難しかったです。私はハンドルとシフトノブをMOMOにしていたので、最後はサイドブレーキもMOMOに変更しよう!と思っていたのですが、コレは叶いませんでしたねぇ。
オーディオは渋さを優先してナカミチMD-95zにしていましたが、あれは内装デザインにマッチしてて良かったな~と思います。

あ~またPIAZZAが恋しくなりました(涙
コメントへの返答
2009年4月29日 5:17
私も、木目・本革は、ミニバンあたりだと成り上がり趣味的であっていないような気がします。
もっと似合わないのはランクルあたりかと。
このあたりは本来質実剛健なキャラクターな様な気がするのに、現実には都市内移動用途なので、「高級乗用車」として無理にラグジュアリーに振っているのが、なんか不似合いに思うのです。
ま、人それぞれですが。
ピアッツァにヘアライン加工のアルミは、使いどころが難しそうですね~。アルファなんかだとうまく使っているので、やってやれないことはないのかも知れませんが、一部だけ使うときっと浮き上がりますね。
オーディオは当時もののナカミチがベストマッチですね!機能的には今どきのものが欲しくなりますが。
2009年4月29日 13:07
はじめまして。SVXに乗ってるcloudと申します。

興味深いブログでしたので、楽しく拝見しました。
「高級感」って難しいですよ。私もよく考え込みます・・・。
前に、渋谷にある内装屋「Is-Me」さんに何度か通った時、ミッレミリアに参加する50年以上も前の車の内装を仕立て直してましたが、見た目にも柔らかい革と、仕立ての良い裁縫で、ものすごく高級な内装に仕上げられてました。
基本設計が古いとかではなく、「素材」と「仕立て」で高級感って出るんだなぁって思いました。

文章の途中に出ていたウッドベルのサイドスカートですが、私も見た事あります。今は手に入らないんですね。
SVXでも賛同者を募ってサイドスカートを作ったのですが、製作終了後にピアッツァユーザーからメールで「ピアッツァ用のサイドスカートも造れないか?」と相談を受けてました。SVXのサイドスカートを造形・製造している「デルタスピード」に相談したら「問題なし。OKだよ」と返事をもらっていました。
その後、そのピアッツァユーザーから返事はありませんが、ピアッツァを1ヶ月から2ヶ月預ける事が出来、1人だとワンオフになるので製造金額が高くなるので、何名か集めれれば割り勘になるので、今でもサイドスカートは作れますよ。
個人的には、ウッドベルのサイドスカートのボリュームを落とし、硬い印象をピアッツァの車両の面質に合わせれば、前後バンパーは標準のままでいけるサイドスカートが完成できると思います。
ウッドベル製は前後のフルセットで完成するデザインだったと思います。

レア車のユーザーは大変ですが、お互い頑張りましょう。
コメントへの返答
2009年4月29日 15:06
こんにちは! Cloudさんのホームページはよく拝見させて頂いていました。卓越したセンスとサイドスカートをはじめとする行動力には脱帽です。

なるほど、設計が古くとも、内装の仕立て直しでもよい素材と仕立てで高級なものになるのですね。私も古いクルマの内装を仕立て直したものを見て、いいなあと思ったことはあります。70年代以前のクルマなら、汎用部品も多くて作り方が単純な分手を入れやすそうにも見えますし。

はるか昔から高級な家具や装飾はあったわけで、時代が新しくなるに従ってデザインや装飾技術を自動車に合うようにすること、どの時代の流行・潮流を踏まえ、材料開発や技術を高めることなされてきたものと思います。これからも進化するのでしょうね。ただ、新しいほど、手を入れる余地が少なくなるのも難しいところです。


ピアッツアのサイドスカートの件、ありがとうございます。そうですか、デルタスピードでやってもらえるのですか。
ウッドベルのコピーを生産しないかという話もあったのですが、著作権的に問題がある上に、台数も少ないピアッツァで価格を抑えることができるかどうか、難しいとその時は思いました。
以前そうして再生産したかたがいましたが、(クラブ内ですが)個人で人を募り発注し、配送までしたそうで、もうとてもそこまではできないとか。
デルタスピードさんが入ってくれるなら、その点安心できます。

ウッドベルのエアロは仰る通り、前後合わせてのデザインですから、サイドだけではダメですね。まさに、ボリュームを抑えて面質を合わせないとうまく行かないと考えていました。それでもリアはなかなかつながりにくそうですが。

励ましのお言葉ありがとうございます。
お互い頑張りましょう。

プロフィール

「梅雨、日本周辺にしかない独特の気候なのだ。おかげで日本人は紫外線の影響を受けにくくなっているし。悪いことばかりではない。」
何シテル?   06/15 10:04
愛車 黄色いピアッツァのHP http://piazza.ciao.jp/piazza_web/index.html ↑プロバイダーを変更して再開! ...
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