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2010年06月13日

どんな車が好きだったかちょっと考えてみた

どんな車が好きだったかちょっと考えてみた  小生はいわゆるスーパーカー世代である。といえば歳がばれるが。
 ご多分に漏れず、スーパーカーのカードを集めたり、スーパーカー消しゴムを集めたり、スーパーカープラモデルを作ったりした。小学校でも油粘土を使って大きなポルシェ934ターボをつくったりもしていたことを思い出す。


 当時惹かれたのは、ポルシェ934ターボとタイレルP34(いわゆる6輪タイレル)、アリタリアカラーのランチャストラトスだった。イタリア車ならランボルギーニ カウンタックだったが、どちらかというとレースシーンで活躍する車の方が好きだったらしい。

 しかし、当時ポルシェ911系統が好きだったのが、いつの間にかそれほどでもなくなったのはなぜだろう。今回はそんなことを考えてみた。


●911は1960年代のデザイン

 911といえば、1960年代の登場。リアエンジンのためノーズを長く低くしつつ、ヘッドライトの位置を確保したがためのあのフロントデザイン。当時のクーペらしく低く下げたリアデザイン。そのまえの356のデザインを引き継いでいるようなので基本は1940年代のものと言ってもいいのかもしれない。

 911シリーズは901型から性能を向上させつつ外見を大きく変化させずにモデルチェンジを繰り返し、現在の997型になっている。現代の他の車と明らかにことなるアイデンティティを維持し、それでいて古さを感じさせないデザインになっている。

 今でも時折1970年代のモデルが走っているのを見ることがあるが、やはり随所に古さを感じずにはおれない。逆説的に、いかに現代の911が手を加えられているかが分かる。古典的なデザインを活かし、リファインで現在まで引っ張る手法には感心するばかりである。

 だが、今の自分の視点では、現代のポルシェ911は琴線には触れない。
 初期の911よりも遙かにグラマラスになったボディラインは魅力的には映る。だがいくら現代風にデザインを見直しても、イタリア車のような美しさを感じない。市場では911シリーズは今以て魅力のある存在ではあるが、正直飽きてきたようだ。ドイツ製品の質実剛健さが自分には物足りない要素となってきたようだ。ポルシェ911シリーズは自分の中ではデザインよりもブランド先行でイメージする存在になってしまっている。



●イタリアンデザインに惹かれる

 質実剛健なドイツ的なものに惹かれていた時代は実は結構長い。BMWも好きな車であったし、いすゞともつながりがあり、日本人デザイナー児玉氏が活躍したオペルにも親近感があった。ドイツの工業製品に対する信頼感もそこそこあった。一見固定的に見えて、進路の変更が柔軟なドイツの教育システムにも感心していた。

 だが、BMWやベンツが小金持ちのステータスとしてそこいらにありふれた存在になっている中で、ドイツ車に興味を失ってきたのも確かだ。質実剛健さに惹かれはしていても、よく見てみればデザイン的に面白いものはあまりない。自分の持ち物としてあまりに面白みがない。911はその中で異彩を放っているようにも見えるが、それは古い時代のデザインをその人気から引きずり続けているためであり、新たな提案ではない。
 そんな中で、ピアッツァから興味を持っていたイタリアンデザインに移行していった。

 しかし、フィアットやランチャの小型車が強い魅力を持っていたわけではない。また、雲の上でしかないフェラーリやランボルギーニにもそれほど興味を持っていなかった。しかし、度肝を抜かれたのが、クーペフィアットだ。小型でありながら斬新すぎる曲線とざっくりと切り取った斜めの直線で構成され、他のどの車にもない異彩を放っていた。このあたりから、イタリアンデザインを強く意識するようになった。

 ちなみに、このころカーグラフィック誌に乗っていたように思う黄色いクーペフィアットを室内から撮った写真が印象に残っている。窓の外に見えるミラーの黄色さが非常に鮮烈に目に焼き付き、それが後のピアッツァ・イエロー化につながっている。


●スーパーカーか? 否

 イタリアンデザインと言えば、ランボルギーニなどのいわゆるスーパーカー(エキゾチックカー)が思い浮かぶ。確かにデザインによる圧倒的な存在感は魅力的である。

 だが、浮世離れしたそれらの車は現実問題として所有対象とならない。購買力の問題もあるが、あまりに実用的でなさ過ぎる。
 実用的でデザイン的に優れた車に魅力を感じる。

 4ドアやステーションワゴンなら実用的だが、デザイン的に魅力的な存在なものは限られる。最近のずんぐりむっくり傾向はどうにも不格好なデザインになりがちだ。
 クーペならデザイン的にやりやすいはずだが、今の時代は優れたクーペは出にくい。また実用的なクーペはあまり存在してこなかったのも事実である。4座で荷室を確保した実用的なクーペであるピアッツァのようなコンセプトは珍しかった。

 自分としては、流麗な5ドアハッチバックやワゴンがあれば嬉しい。SVXのワゴンコンセプトモデル、アマデウスのようなワゴンがあれば購入したいと思うのだ。ジウジアーロなら特に。



●車好きが行き着く旧車の維持と今後

 今の時代に魅力的な車がなければ、旧車を選ばざるを得ない。
 旧車は、部品供給や維持コスト的に厳しいが、時代の変化の中で、デザイン的に以前より魅力が感じられる。だが、そうした理由で所有や維持を希望する向きは非常に限られる。環境問題からも逆風になっている。
 そもそも日本は車の維持コストが高い。あちこちに高い税金が課されて(ガソリンには30年も臨時に大きな税金をかけ続けている上に、税金に税金をかける異常さ)、その上に約束違反で高速道路料金まで取られる。車を維持するのが難しい時代になっている。
 経済的な問題がクリアしても環境的にも税金的にも車には逆風だ。趣味としてもなかなか厳しい。

 旧車は少なくなる一方かも知れない。

 新車へ移行せざるを得ないだろうと思う。しかし、魅力がなければあえて大きな費用を投じる気にもならない。

 車は本来あくまで道具である。その道具に時代が何を求めるかがカーデザインを決めるのだろう。
 おそらく、電気自動車などが今後それなりのシェアを獲得するのだろう。しかし、当面はあまり選択肢がない状況だろう。[いかにもハイブリッド車]というイメージ作りでデザインをしたりしているうちはまだまだだ。優遇策や目新しさで需要が一巡すればデザインでも競う時代が来るだろう。あくまで道具に美しさを競う時代は経済的に余裕のある時代である。
 そのときになればまた選択肢が増えるだろうが、そのときカーデザインはどのような展開を迎えているのだろうか。
 そもそもそんな時代は来るのだろうか。

 都会においては、車の所有の形は大きく変わっているかもしれないとも思う。

 それを見極めるまでは、旧車を維持することになるのかも知れない。さていつまで保つか。


#旧車を2台、しかも3.3Lの排気量の税金はきつい。個人的には、車にかかる税金の高さ故、ナンバーを付けて維持をするのはばかげていると思うようになっている。だが公道を走ってこその車。溜息が出る。

 

 



 



 


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Posted at 2010/06/13 08:53:03

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