つくば市で観測された空気中の放射性物質の種類と濃度の測定結果(高エネルギー加速器研究機構(KEK)による)のデータをグラフ化してみた。
http://www.kek.jp/quake/radmonitor/GeMonitor3.html
(縦軸は対数ではない)
ヨウ素131の変化は、3回ほどの増加があり、風向きの変化と原発からの放出を反映していると考えられる。
テルル132という半減期が3.204日の物質の増減を見てみると、。15日から減りつつあったが、22日頃には再び増えている。崩壊して減っているにしては急すぎる。その後の増加は増えただけならどんどん壊れつつも残っていたものが飛んできたのかも知れないがこれだけではよくわからない。

22日頃にはそれまでに検出限界下まで減っていた多くの核種が検出されており、テルル132もまた増えている。
量的には16日ほどではないものの、割合が増えているところを見ると、新たに生じたものなのだろうか。臨界が続いていたとは考えたくないが。
半減期がより長く約30日のセシウム137なども増えているが、次の測定では半減期約8日のヨウ素131以外のものは少なくなってしまっている。ヨウ素とセシウムで空気中を運ばれるときの挙動が違うことがわかる。水への溶けやすさなども影響しているのだろうが、同じようなセシウムの方が早く減少することは15日の上昇後にも起きている。
下は経時放射線量率。
http://rcwww.kek.jp/norm/
風向きが南になっていても19:59現在0.27μSv/hでほぼ横ばい。付近に降下したり漂う放射性物質の影響と思われる。崩壊した分だけ微減しているように見える。
未だ原子炉内、燃料プールの状態がよくわからない。2,3号機は格納容器に破損があるらしい。1号機も温度が上昇し、圧力も上昇して圧力開放を検討中。
4号機の燃料プールも状態不明。
厳しい状態が続く。
万が一にも作業中チェレンコフ光など見ることがないことを祈る。
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Posted at
2011/03/25 15:37:09